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試乗

 昨日まで、ちょっとした事情で(大したものじゃないけど)BMW 320i が我が家にあった。3日ほどで返さなくてはいけなかったので、暇を見つけて乗ってみた。その時に受けた印象を少し書いてみる。

  

 運転席に座って最初に気が付いたのは、ハンドルの口径の小ささだ。しかも、メタリック感覚のステアリングがスポーツカーをイメージさせる。実際にはモータースポーツに何の興味も持たない人たちがこのステアリングを握るのだろうから、まずは誰もが驚くのではないだろうか。だが、握ってみると驚くほどしっくりと手になじむ。


 さあ、エンジンをかけよう!しかし、この車は旧来のキーとは違って、直方体の
形をしたものをハンドル左下の挿入部に差し込み、その上にあるスタートボタンを押す仕組みになっている。以前BMWの他の車種に乗った時もこうした始動方式だったので、初めてというわけではなかった。だが、久しぶりだったので、少しおっかなびっくりで何とかエンジンをかけることができた。

  

 後で、車好きの中学生にこのスタートシステムについて話したところ、「ウチのスカイラインとプリウスもそうですよ」と教えてくれた。「えっ、そうなの?」とそんなことは全く知らなかった私は少々己の無知が恥ずかしかった。最近の自動車会社は、他社が開発した新装備をすぐに自社の車に取り入れる。BMWの屋根に付いているナビゲーションシステムのアンテナが、いつの間にかLEXUSの屋根にも付くようになったのを見つけたときには思わず苦笑した・・。


 さあ、発進!だが、ハンドルが異常に重い。もちろんパワーステアリングだから、走り始めれば徐々に軽くなっていくのだが、それにしても始動時にこれだけ重いのは一苦労だ。私の家の車庫から道へ出るには少々ハンドル操作が難しい。それなのにこんなに重くては乗りにくい。非力な妻が運転したときには、かなり苦労したようだ。
 そんな思いも束の間、スピードに乗ってしまえば、BMWの爽快感が味わえる。エンジン音も適度に聞こえ、自分が車を駆っていることを十分意識させてくれる。「駆け抜ける喜び」というBMWのキャッチコピーを味わえるほど高速で走らせることはできなかったが、やはり運転していて楽しい車だ。
 ただ、長身の私が座席を後ろに下げて運転していると、後部座席に座る人の足元が狭くなってしまう。これが3シリーズの目立つ難点ではあるが、このカテゴリーの車では仕方ないことだろう。とは言え、少しくらいの窮屈さを我慢すれば、大人4人が楽に座れるだけの室内空間は確保されているように思う。

 
 昨日の夕方にディーラーが引き取りに来たが、その前に私たちが使った分だけのガソリンを補充しておいた。ハイオク使用車だけに昨今のガソリン高では、おいそれと走り回れない状況が続いているが、それさえクリアできれば遠出したくなるような優れた車だと思った。
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