goo

墓場鬼太郎

 木曜日の深夜(日付は3月14日)、家に帰ってTVを点けたら「鬼太郎」がやっていた。こんな深夜に何故鬼太郎?と不思議に思いながらしばらく見ていたら、どうもふつうの「ゲゲゲの鬼太郎」とは趣が違う。鬼太郎の髪形が違う。背景が妙に古めかしい。めだま親父がスマートだし、ねずみ男がいい奴っぽい・・。何だこれは?と訝しくなってきたので、夕刊のTV欄を見た。すると、2:00からは「墓場鬼太郎」と書いてあった。???、「墓場鬼太郎?何だ、それ?」とますます訳が分からなくなったが、話はなかなか面白くて思わずTVに入り込んでしまった。

 ジョニーと呼ばれる吸血鬼が総理大臣を襲おうとしているのだが、それを察知した総理が鬼太郎をボディーガードに雇う。それを知ったジョニーは、魔力を持ったギターを弾き鳴らして眠っている鬼太郎を自分の館に誘い込む。ジョニーの秘書となっていたねずみ男が、ジョニーの仲間になるよう鬼太郎を説得するものの、拒否されたため、ジョニーは鬼太郎を薬で溶かしてしまう。邪魔者がいなくなったジョニーは総理を襲うが、鬼太郎のしゃれこうべが危機一髪のところで総理を救う。館に戻ったジョニーは鬼太郎とねずみ男を、館の下にある二度と戻れぬ砂丘に突き落とすが、自らもめだま親父の捨て身の攻撃に屈して砂丘に落ちてしまう。その後めだま親父の機転で縄梯子を伝ってねずみ男は脱出するが、ジョニーはねずみ男が火をつけた館とともに砂丘にまっさかさまに落ちていく。
 鬼太郎は、骨と溶けた液体を三年恐山の温泉につけておけば元通りになるらしい・・。

 などと覚えている限りのあらすじを書いても面白さは伝わらないだろうが、レトロな雰囲気の漂うアニメで見ていたら、途中で止めることが出来ずに、とうとう最後まで見てしまった。
 金曜日に改めてネット検索してみたら、面白いことが分かった。

 『2008年1月10日よりフジテレビ系列の深夜アニメ枠『ノイタミナ』他で放送開始。全11話予定。少年誌で連載される前の貸本版の『墓場鬼太郎』を原作とし、内容・キャラクターデザイン共に当時のものを踏襲した怪奇漫画風となっている。また、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第1~2作目で演じた声優(鬼太郎:野沢雅子、目玉親父:田の中勇、ねずみ男:大塚周夫)が再び当時と同じ役を演じる。
 高度経済成長時代へと歩み出そうとする裏側で、まだ貧しさや死の影が色濃く残っていた昭和30年代の日本を舞台に、幽霊族最後の生き残りとして墓場から生まれた鬼太郎の誕生秘話がついに紐解かれる。

 

 もう2ヶ月以上も放送されていたのか、全然知らなかった。
 アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』がTV放送されてから今年で40年になると言うのだから、ちょうど私が漫画を読み始めた頃に放送が始まったことになる。そう言われてみれば、私がTVで見始めた頃の鬼太郎は今のアニメほど善良なキャラではなかったような気がする。もちろん、ねずみ男のようにこすっからくもなかったが、人間と妖怪の狭間にあって苦しむといった設定だったような気がする。ひょっとするとこんな印象を持っているのは、「妖怪人間ベラ」と話がごっちゃになっているせいかもしれないが、初めて見た「墓場鬼太郎」から子供の頃に見た「鬼太郎」を思い出したのも、ある意味当然だったのかもしれない。
 私が見た「霧の中のジョニー」は第9話なので後2話しか放送されないことになる。私が好きな一反もめんやぬりかべ、ねこ娘、こなきじじい、砂かけ婆あなどは誰も登場しなかったから少々寂しい気もした。果たして残りの2話で彼らが登場するのか、楽しみにしよう・・。

 YouTube で見つけた「墓場鬼太郎」OPを貼っておく。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする