じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

渡辺和子さんの本

2017-07-08 18:15:19 | Weblog
置かれた場所で咲きなさい
クリエーター情報なし
幻冬舎


☆ 「咲けない日があります。その時は、根を下へ下へと降ろしましょう」(4頁)

☆ ノートルダム清心学園の理事長だった渡辺和子さんの本。

☆ 比較的大きな文字で200ページ余り。

☆ 毎日の生活に疲れた時、人生に行き詰ったとき、この本を読むと、まず一息ついて、そして一歩前に進む勇気を与えてくれるような気がします。
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「我等が生死の到来、ただ今にもやあらむ」

2017-07-08 11:58:04 | Weblog
☆ 兼好法師の「徒然草」は箴言にあふれている。

☆ 私は第41段「五月五日、賀茂の競馬(くらべうま)を」が好きだ。

☆ 兼好法師が、賀茂の競馬を見に行ったが、人が混雑していてよく見えない。ふと目をやると向かいの木に登り、枝の股のところにしゃがみこんで見物している坊さんがいる。この坊さん、木の上だというのに居眠りをはじめ、落ちそうになっては何度も木にしがみつく。見物人たちはそれを見て、「愚かだなぁ。危ないなぁ」とバカにする。

☆ それを聞いた兼好法師が放った言葉が、「我等が生死の到来、ただ今にもやあらむ。それを忘れて、物見て日をくらす、おろかなることは、なほまさりたるものを」(私たちはいつ死ぬかわからない。今この瞬間かも知れない。それを忘れて日々を過ごしている。愚かなのは、あの人以上だよ)

☆ これを聞いた見物人たちは、誰が言ったのかと振り返り、「まったくその通りだ」といって、場所を開けてくれたという。


☆ 私たちはいつも死と隣り合わせにいる。それを忘れて日々だらけて過ごしているのではないか。忙しさに大切な何かを忘れて生きているのではないか。

☆ 兼好法師の言葉は、心に刺さる。その言葉に感じ入る見物人たちの感性もすごいと思う。

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