☆ プラトンの洞窟の比喩(「国家」第7巻)。洞窟から連れ出された囚人は「本当のこと」を知り、それを洞窟で鎖につながれている友人に伝えようと再び洞窟に戻る。
☆ それは慈悲心からであったが、間違ったことを信じ込まされている友人たちは、彼のことを拒否する。
☆ 釈迦は菩提樹の下で悟りを開いた。それは理解しがたく信じがたいものであったから、最初、人に伝えることをためらった。しかし梵天の勧めで、結局、旧友たちに説くことにした。釈迦が難行から離脱し、堕落したと思っていた旧友たちは、最初彼を受け入れることをためらったが、悟りを開いたその姿に感じ入り、耳を傾けたという。
☆ ツァラトゥストラは10年間山での思索を楽しみ、ある朝、山を下りることを決意する。あふれんばかりの自らの知恵を人に分け与えたくなったのだという。(ニーチェ「ツァラトゥストラはかく語りき」より)
☆ なぜ、みんな「没落」するのだろうか。慈悲心だけかな。自分を認めてほしくなったのかな。お釈迦さんなどは、もはやそんな執着などないはずだけれど。
☆ プラトンの囚人がそのまま地上で太陽の光を楽しみ、釈迦が自らの悟りに満足し、ツァラトゥストラがずっと山で精神的な遊びに浸っていては、物語が始まらないからか。
☆ それは慈悲心からであったが、間違ったことを信じ込まされている友人たちは、彼のことを拒否する。
☆ 釈迦は菩提樹の下で悟りを開いた。それは理解しがたく信じがたいものであったから、最初、人に伝えることをためらった。しかし梵天の勧めで、結局、旧友たちに説くことにした。釈迦が難行から離脱し、堕落したと思っていた旧友たちは、最初彼を受け入れることをためらったが、悟りを開いたその姿に感じ入り、耳を傾けたという。
☆ ツァラトゥストラは10年間山での思索を楽しみ、ある朝、山を下りることを決意する。あふれんばかりの自らの知恵を人に分け与えたくなったのだという。(ニーチェ「ツァラトゥストラはかく語りき」より)
☆ なぜ、みんな「没落」するのだろうか。慈悲心だけかな。自分を認めてほしくなったのかな。お釈迦さんなどは、もはやそんな執着などないはずだけれど。
☆ プラトンの囚人がそのまま地上で太陽の光を楽しみ、釈迦が自らの悟りに満足し、ツァラトゥストラがずっと山で精神的な遊びに浸っていては、物語が始まらないからか。