じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

源氏鶏太「英語屋さん」

2018-08-25 14:29:35 | Weblog
☆ 源氏鶏太さんの短編集「英語屋さん」(集英社文庫)から表題作を読んだ。

☆ 1951年の作品で、このたび新たな版で発行された。日本の復興から経済成長へ、それを支えたサラリーマンの姿が垣間見える。定年が55歳というところに時代を感じる。

☆ 大手商社らしき企業、そこに嘱託で雇われている英語屋さん(通訳)と彼を囲む人々の話。当時のサラリーマンは実に個性豊かだ。時代を変えればそのまま時代小説にもなりそうだ。企業がお家で、サラリーマンは家臣か。

☆ 英語屋さんはどこか気難しくて志士風だ。それでいてかわいい一面もある。腹黒さがない、下心はあるかも知れないが、不器用にもそれが見え見えだ。

☆ 誰も彼もカラッとしているのが読んでいて心地よかった。
コメント

夏期講座最終日

2018-08-24 10:27:10 | Weblog
☆ 来週から学校が始まるということで、当塾の25日間の夏期講座は今日が最終日です。生徒たちはよく頑張ってくれました。

☆ 今年は、例年の朝6時半スタートを9時スタートに遅らせて、朝4コマ(3時間)、昼4コマ(3時間)にしました。朝はずいぶん楽になりましたが、猛暑のせいかそれとも年のせいか、だいぶバテました。

☆ ラーメン屋さんが営業時間の前に長ーい時間をかけて仕込みをするように、塾も授業をする前に仕込み(教材研究)が必要です。そしてこれはキリがありません。

☆ 2学期に入ると中学3年生はいよいよ受験体制に入ります。学校では月1回「実力テスト」がありますし、それに民間の模試(五ツ木・京都模試)もあります。並行して中間テスト、期末テストもあります。塾では日曜特訓(午後1時から5時くらいまで、希望者は更に延長)が始まります。

☆ 毎年のことながら、志望校合格に向けた戦いが始まります。
コメント

甲子園という「祭り」

2018-08-21 16:50:48 | Weblog
☆ 夏の高校野球は盛り上がって終わった。

☆ 言ってしまえば高校生の野球大会だ。高校生のスポーツ大会は野球に限らず、サッカーもラグビーもバレーボールもバスケットボールもある。技術的にはまだまだ発展途中だろうし、個人間、チーム間のレベル差も大きい。それのもかかわらず、野球だけがここまで盛り上がるのはやはり伝統だろうか。

☆ 春は毎日、夏は朝日と大手新聞社がバックについているのも大きい。都道府県対抗という色合いを添えているのも盛り上がる原因かも知れない。

☆ 演出のないドラマ、リアルタイムの迫力も目を引き付ける。 

☆ 決勝戦の始球式は太田投手と井上投手だった。私はまだ小学生だったが、三沢高校対松山商業の2日間にわたる熱戦はよく覚えている。延長18回再試合。「アフタヌーンショー」で小金治さんが、「どちらのチームにも優勝旗をあげたいなぁ」と言っていた。

☆ うちの地域の中学校では野球部員が不足し、他校と連合して練習をしている。サッカー部の部員が50名だというから、人気の変化がうかがえる。少子化と空地不足が大きい。野球少年がいないわけではないが、クラブチームでエリートが養成され、「遊び」の草野球は見かけなくなった。

☆ これから先、高校野球はどうなるのか。課題も多そうだ。夏の大会の暑さ対策。開催時期や甲子園球場のドーム化は検討されるのだろうか。投手の投球制限も今回論議されている。根性論はマンガの世界では読みごたえがあるが、教育の一環とする高校野球で連投、多投は適切だろうか。タイブレイクが導入される時代だから、投球数や担当イニング数での制限は遠からず行われるかもしれない。

☆ 人気が低迷している春の大会のあり方も課題だが、それは新聞社の方針次第か。

☆ 街中に急に野球評論家が増えた。甲子園は話題のタネとなり、もはやスポーツ大会の域を超え、「祭り」の様相だ。
コメント (2)

辻仁成「海峡の光」

2018-08-19 14:08:02 | Weblog
☆ 辻仁成さんの「海峡の光」(新潮文庫)を読んだ。

☆ 青函連絡船の廃航が決まり、陸に下りて刑務官として働く主人公。彼の勤める刑務所にかつての同級生が収容されてきた。主人公は小学生時代、悲惨ないじめに合っていたが、その黒幕がこの男だったのだ。

☆ 自らは決して手を下さない。優等生として君臨する彼の心には大きな闇があった。

☆ 転校し、函館を去った彼との再会。それが主人公の心を動揺させる。

☆ 連絡船の廃止、昭和から平成への時代の流れ、季節に彩られる風景、そして主人公の心の揺れ、それらが美しい文体で織り上げられていく。

☆ その男はかつてのイジメのターゲットだった主人公のことを覚えているのか。彼はなぜ塀の外に出ることを拒むのか。そんなことを考えながら読み進めた。 
コメント

映画「探偵ミタライの事件簿 星龍の海」

2018-08-18 02:27:53 | Weblog
☆ 映画「探偵ミタライの事件簿 星龍の海」(2016年)を観た。

☆ いくつもの死体が流れつく瀬戸内の島。その謎の解明に現地に向かったミタライ探偵。そこではもう一つの事件が進行していた。

☆ 玉木宏さんのニヒルなミタライ探偵も魅力的だが、何といっても広瀬アリスさんの美しさが目を引く。

☆ 吉田栄作さん、石田ひかりさんには時代を感じるなぁ。

☆ ところで連続殺人事件の背景には、復讐劇あり、外国人犯罪あり、それに幻の「星龍」の秘密ありと盛りだくさんの内容だった。
コメント

カミュ「ペスト」

2018-08-17 21:12:01 | Weblog
☆ カミュの「ペスト」(新潮文庫)を読んだ。

☆ 中世、黒死病と恐れられた「ペスト」。歴史をも変える最強の病気だった。

☆ 物語の舞台はアルジェリアの町。ネズミの死骸が見つかり、それがパンデミックの始まりだった。

☆ 当局者が対応を誤る中、患者が増加。爆発的な感染拡大で、ついに町は封鎖される。隔離された町。監禁された人々。人々の間に、楽観論と悲観論が飛びかう。危機に直面し、人々の本性が顕在化する。

☆ 「ペスト」は人を選ばない。無作為に襲い、死へと追いやる。映画「シンドラーのリスト」で収容所の署長は高台の住居からライフルを放ち、人を銃殺した。生死は自らの手中にある。彼は神の気分を味わったのだろうか。そんな光景を思い出した。

☆ 死者が増える一方で、人々に連帯感も生まれる。「ペスト」との戦いが始まる。

☆ やがて、多くの人々の命を奪い、多くの人々に悲しみを残して、病禍は沈静化する。町の封鎖も解かれる。解放を喜ぶ人々。そこまで読み進めると「ペスト」という作品のもう一つの意味を知る。「ペスト」から解放された人々の喜び、それはドイツの占領、ナチスの支配から解放されたパリの人々を見るようだ。

☆ エンディング、「ペスト菌は決して死ぬことも消滅することもないものであり(中略)いつか、人間に不幸と教訓をもたらすために、ペストが再びその鼠どもを呼びさまし、どこかの幸福な都市に彼らを死なせに差し向ける日が来るであろうことを」(458頁)

☆ 「ウルトラQ」のエンディングのナレーションのような恐ろしさだ。

☆ 「ペスト」同様、ファシズムというものは私たちの身近なところで身を隠して、やがて登場する時を待ち構えているのかも知れない。そのとき過去の「知識と記憶」を私たちは血清として活用することができるであろうか。いや「ワクチン」とすることができるであろうか。
コメント

「オールド」のCM

2018-08-17 19:46:10 | Weblog
☆ YoutubeでサントリーオールドのCM曲「夜が来る」を聞いて、「オールド」が飲みたくなった。

☆ 最近は1000円ぐらいの安いウィスキーをソーダ割、それはそれでうまいのだが、「オールド」はCMのようにロックがよさそうだ。

☆ 日本人向けにアレンジされているためか、うまい。ダルマと愛称で呼ばれる「オールド」、随分と久しぶりに飲む。昔は、「オールド」「リザーブ」そしてたまに「ローヤル」とよく頂いたが、最近はウィスキーの贈答がめっきり減った。

☆ ハイボールブームとやらで、比較的高級な国産ウィスキーは品薄のようだ。

☆ 価格は、数十年前のCMで2000円ぐらい。昨日、スーパーで買ったら1700円(消費税別)ぐらいだった。ウィスキーは随分と安くなった気がする。

☆ 今夜も小林亜星さん作曲の「夜が来る」を聴きながら、ロックで飲むのが楽しみだ。
コメント

強行犯の逃走

2018-08-16 19:20:07 | Weblog
☆ 大阪府警富田林署から逃走した強行犯はまだ捕まっていない。近隣住民の不安は高まるばかりだろう。

☆ ところで、今年4月には愛媛県今治警察署管轄の造船所から、受刑者が逃走する事件があったと記憶している。

☆ せっかく逮捕しても逃走されたのでは意味がない。警察も人手不足なのだろうが、今回の富田林署などは管理が非常にずさんだ。管理態勢の緩みがあったと批判されても仕方なかろう。

☆ 富田林署は今春新たな署長が赴任したのでは。管理がうまくいっていないのか。大阪府警全体で何か緩みがあるのか。

☆ 昔、「部長刑事」というテレビドラマがあって、現場の刑事の活用する様子が描かれていたが、もはや今は昔なのか。

☆ 大阪府警は3000人体制で、富田林署長は盆休みの返上してということだが、犯罪が重ねられれば「がんばってます」アピールでは済まなくなる。威信をかけて解決に取り組んで欲しいものだ。
コメント (3)

映画「桜田門外ノ変」

2018-08-13 23:26:55 | Weblog
☆ 映画「桜田門外ノ変」(2010年)を観た。

☆ 「桜田門外の変」と言えば、1860年3月3日、季節外れの雪が降る中、水戸藩の脱藩浪士たちによって幕府の大老・井伊直弼が暗殺された事件だ。

☆ 今でいえばテロリズムだが、幕府も「安政の大獄」で幕府に異議を唱える者を惨殺していた時代だから、どっちもどっちということか。

☆ この映画では、水戸の脱藩浪士の視点から描かれていた。最後のシーン、桜田門を前に西郷に「すべてはここから始まった」と語らしている。

☆ 権力に歯向かい、権力によって裁かれる姿は「二・二六事件」にも通じるが、最近では「オウム事件」を思い起こさせる。動機はさまざまだが。
コメント

「ダイナミック琉球」

2018-08-13 20:14:30 | Weblog
☆ 甲子園の応援歌で人気ということで聴いてみたが、心にジーンとくる名曲だった。

☆ イクマあきらさんの「ダイナミック琉球」。10年ほど前に発表された曲だそうだが、全然知らなかった。

☆ 一度聴いたら耳に残るメロディーライン。軽快なリズム。

☆ バラードで聴けば、映画「ブレイブハート」の沁みるテーマ曲に通じる。

☆ 大ヒットの予感がする。
コメント