スズキの鈴木修会長兼社長が、「軽は貧乏人の車だ。スポーツカーは要らない。」と言ったとか。スポーツカーが必要かどうかは別として、貧乏人の車とは少々口が滑りすぎではないでしょうか。ご発言自体は因果応報といったことになるだけの話ですので当方の知ったことではありませんが、スズキのユーザー(自動車&バイク)としては気分の良いことではありません。
貧乏人の車かどうかは別にして、軽トラは百姓をするものにとっては必需品であります。特に山間部では、4WDでないと登れないような道ばかりです。「TPPについて(9)-軽自動車規格廃止要求」にみられるように、軽自動車自体が無くなってしまったら大変なことになります。ニーズがあれば生産はされるでしょうが、いわゆる優遇税制は廃止されるでしょうし、事実その方向で動き始めているようです。
軽自動車は、田舎生活の足としても重要な役割を担っております。また、農業だけでなく、軽運送事業など多くの事業者にも使用されております。その多くは、中小零細事業者が用いております。優遇税制などが廃止されれば、ますます事業者を圧迫することにつながります。
TPPへの参加は、日常生活の思わぬところに波及してくるかも知れません。後の祭りにならないように交渉を注視する必要があります。といっても判断材料が示されないことには・・・。
交渉が妥結した後で、これこれしかじかの結果となりました。「これで批准せざるを得ません。」などといわれ、国民がいくらぎゃーつく反対しても衆議院が承認すれば事実上それで終わりです。自民党内でひと悶着あるでしょうが、それは単なる通過儀礼的なものになってしまうでしょう。このように国民生活に大きな影響を及ぼすような重要案件ですから、批准前に国民に信を問うべきであろうと考えます。おっと、その前に一票の格差問題も決着させておいてください。