「王様と私」渡辺謙さん、トニー賞にノミネート
読売新聞 4月28日(火)22時32分配信
【ニューヨーク=広瀬英治】
米演劇界で最高の栄誉とされるトニー賞の今年の候補が28日、発表され、
ニューヨークでミュージカル「王様と私」に王様役で出演中の俳優・渡辺謙さん(55)が
主演男優賞にノミネートされた。
受賞者の発表は6月7日に行われる。
日本人のトニー賞ノミネートは、2012年の石岡瑛子さん(衣装デザイン賞=スパイダーマン)
以来3年ぶり。
俳優としては1959年のナンシー梅木さん(主演女優賞=フラワー・ドラム・ソング)以来56年ぶりとなる。
渡辺さんは映画で、2004年に米アカデミー賞にノミネート(助演男優賞=ラスト・サムライ)された。
最終更新:4月28日(火)22時32分
トニー賞ノミネート渡辺謙さん「努力続けたい」
現在、ニューヨークで公演中のミュージカル「王様と私」は、
渡辺さんは29日にNHKのインタビューに応じ、
ことしのトニー賞の各賞の発表と授賞式は、6月7日にニューヨークで行われます。
アントワネット・ペリー賞 (Antoinette Perry Award) と呼ばれる、
アメリカン・シアター・ウィング(American Theatre Wing)および全米劇場プロデューサー連盟
(League of American Theatres and Producers)により授与される、
アメリカ合衆国の演劇及びミュージカルの賞。
歴史
選考の対象となるには、毎年のエントリー期間中に
ニューヨーク・ブロードウェイの劇場で公演が開始される必要がある。
受賞者はブロードウェイの関係者700人による投票で決まる。
1947年に始まり1949年から、演劇部門とミュージカル部門に分かれた。
トニー賞はアメリカの演劇界で最も権威ある賞と見なされており、
映画界のアカデミー賞、音楽業界のグラミー賞、テレビ業界のエミー賞、
文学・戯曲におけるピューリッツァー賞と肩を並べる存在となっている。
トニー賞の名前は、女優、演出家、そしてアメリカン・シアター・ウィングの
共同設立者である、アントワネット・ペリーに由来する。
トニー (Tony) は、アントワネット (Antoinette) の短縮形である。
毎年5月にノミネート発表、授賞式は6月に開催され、CBSで全米生中継される。
日本ではWOWOWで独占生中継。
2013年まではNHK BSプレミアムで後日日本語字幕付で放送。
1996年まではブロードウェイの各劇場が持ち回りで受賞会場を提供していたが、
1997年からはラジオシティ・ミュージックホールに固定化した。
また同ホールは6000席近い収容能力があることから、
以後はブロードウェイ関係者以外でもチケットを購入すれば後方座席で授賞式を観覧できるようになった。
ただし2011年(第65回)と2012年(第66回)はラジオシティがシルク・ドゥ・ソレイユの長期公演を行うため、
ビーコン・シアターで開催されることになったため、一般観覧ができなくなった。
賞の部門
現在トニー賞には、27部門といくつかの特別賞がある。
1947年に11部門で始まってから、賞の名称と数は長年に渡って変化している。
- プロダクション(Overall Production)
- 演劇作品賞
- ミュージカル作品賞
- 演劇リバイバル作品賞
- ミュージカル・リバイバル作品賞
- 演技(Performance)
- 演劇主演男優賞
- 演劇主演女優賞
- ミュージカル主演男優賞
- ミュージカル主演女優賞
- 演劇助演男優賞
- 演劇助演女優賞
- ミュージカル助演男優賞
- ミュージカル助演女優賞
- 技術(Craft)
- ミュージカル脚本賞
- オリジナル楽曲賞
- 演劇演出賞
- ミュージカル演出賞
- 振付賞
- 編曲賞
- 演劇装置デザイン賞
- ミュージカル装置デザイン賞
- 演劇衣装デザイン賞
- ミュージカル衣装デザイン賞
- 演劇照明デザイン賞
- ミュージカル照明デザイン賞
- 演劇音響デザイン賞
- ミュージカル音響デザイン賞
- 劇場イベント賞
- 特別賞(Special Awards)
- 地方劇場賞
- 特別功労賞
- Honors for Excellence in Theatre
以下は現在では廃止された賞である。
- 指揮者賞(1948年 - 1964年)
ことしのトニー賞の各賞の発表と授賞式は、
6月7日にニューヨークで行われます。
トニー賞ノミネート渡辺謙さん、注目です!
渡辺 謙(わたなべ けん)(1959年10月21日 - )は、日本の俳優。
本名同じ。「謙」は越後の戦国武将、上杉謙信に因む。
両親ともに教師。
両親の転勤で幼少期を入広瀬村、守門村(ともに魚沼市)、高田市(上越市)で過ごす。
新潟県立小出高等学校在学時には吹奏楽部に所属し、幼少の頃から親しんできたトランペットを担当。
高校卒業後の1978年、東京の武蔵野音楽大学進学を目指す。
しかし正規の音楽教育は受けておらず、また渡辺が中学生の時、父・亮一が病に倒れ
仕事が出来なくなったこともあり、学費捻出の困難などの問題から断念。
同年、芥川比呂志演出による演劇集団 円公演『夜叉ヶ池』を観劇して感銘を受け、
翌年に同劇団附属の研究所に入所。アルバイト先で知り合った猪俣公章の紹介で
唐十郎作、蜷川幸雄演出『下谷万年町物語』のオーディションを受け、
研究生ながら主演の青年役に抜擢された。
演劇集団 円を経て2002年(平成14年)からケイダッシュ所属。
日本国内・日本国外双方において映画を中心にテレビドラマ、舞台、
テレビコマーシャルと幅広く活躍する俳優の一人。
身長184cm、体重80kg、てんびん座。
父の渡辺亮一は、現在は画家として活動している。
息子渡辺大さんも俳優。娘の杏さんはモデルで俳優。
家庭環境や両親からの影響は、良きにつけ悪しきにつけ
子どもたちに色濃く反映されますね。