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緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

子育て講演会(澤田ハツエ・澤田理絵)母娘トーク

2012年01月13日 22時00分34秒 | 研修会・セミナー

平成24年1月13日(金)晴れ

  朝から、ワクワクしながら母の会主催の講演会場のホールの準備

親育ち子育ち『子育て講演会』が10時~12時ありました。

(第10回オヤジ講座 第307回子育て教室 共催) 

今回は、母の会会長A様の知り合いの方が講師でした。

 

先ずは、お母様の澤田ハツエ先生(70歳)のお話から始まりました。

視覚障害を持った人の子育ては、さぞかしご苦労があったことだろうと推察。

だが、この人は、苦労を笑い飛ばすような明るく力強い人。

子どもの将来のために、早く自立できるように躾けることに一番気をつけて、

何でも手伝わずに一人で出来るように教えたのでした。

老人介護も一緒。子どもも、老人も、何もかにも全部してあげるのではなく、

自分でなるべくできる事はさせてあげて、他人の役に立っているという

有用感を持たせるのが、痴呆にならない良い方法だとのこと。

  澤田ハツエ先生のプロフィール

1942年 福岡県三池郡高田町にて出生

1965年 柳川盲学校専攻科卒業 針灸マッサージ師免許取得

1967年 針灸院開業

1972年 結婚

1974年 長女出産 子育てと共に福祉関係にたずさわり、現在に至る。

    役 職

福岡県針灸マッサージ師会 理事

北九州市針灸マッサージ師会 会長

東洋ハリ医学会北九州支部長

               

 ハツエ先生の後、一人娘の理絵さんの歌声を聴かせていただき、

 楽しいお話を伺いました。

 

 理絵さんは、そこに居るだけで輝きがある明るい人。

 ホールのグランドピアノに向かい、弾き歌いで子どもたちにも馴染みの有る

 宮崎駿のアニメメドレーを 美しいソプラノで聴かせてくださいました。

参加者とその日来ていた幼い子どもたちも一緒にシーンと聴き入って魅了されました。

お母様の締めのお話に続いて、最後の歌は、アカペラでナポリ語で

『オー・ソレ・ミオ』を心を込めて力強く繊細に歌い上げてくださいました。

オー・ソレ・ミオ』(ナポリ語:'O sole mio、私の太陽)は、

イタリアのカンツォーネナポリ民謡)。

ギアヴァニ・カプロ作詞、エドゥアルド・ディ・カプア作曲。1898年作詞・作曲。

世界中で翻訳され、様々な言語で歌われますが、通常は原詩で歌われる。

そして、原詩のナポリ語は、イタリア語とは多少異なるそうです。

例えば、曲名の『'O sole mio』は、イタリア語で『Il sole mio』になる

(「'O」(オー)は感動詞ではなく冠詞。曲名の和訳は、

「おお、私の太陽」は間違いで、「私の太陽」が正しい)。

単に太陽を讃える歌ではなく 

「あなたは、私の太陽!」、と愛する人に歌うのだそうです。

 

       澤田理絵さんのプロフィール

  http://homepage2.nifty.com/FUKUHARA/ria_profile_local.htm

 ・1974年福岡県北九州市若松に生まれる。

 ・筑波大学附属盲学校高等部音楽科を経て

  武蔵野音楽大学音楽学部声学学科卒業。

  イタリアのベネチアとローマに留学。

 ・現在、三栄企画(株)に所属し、演奏活動を行なうと同時に

  ベートーヴェン作曲第9交響曲や宗教曲のソリスト、

  オペラガラコンサートやチャリティーのイベント等への出演、

  ジョイントリサイタルの開催、新作初演など精力的に独自の活動を展開している。

  コロラトゥーラの作品を中心に、オペラや日本歌曲、ミュージカルナンバーまで

  そのレパートリーは幅広い。


 ・カルチャースクール、合唱団、音楽大学受験生や声楽愛好家個人指導など

  声楽はもとより ピアノ、リトミックなど多方面に於いて後進の指導に当たっている。

  ※ 声楽やピアノを始めたい方はこちらへ「あなたもチャレンジ」。

         過去の主な活動

 1996年12月東京メルパルクホールにて

           神津善行氏プロデュースによるデビューコンサート出演

 1998年 日本テレビ系列24時間テレビ『愛は地球を救う』旅立ちの時のコンサート

        にてソリストを務める。

 2000年11月、週刊誌女性自身に特集記事として掲載されたのをきっかけに、

 2001年 日本テレビ『親と子の肖像』に出演、故郷北九州にて初のソロリサイタル

       を開催し、CD『インマイハート』をリリース。

 2001年1月、文藝春秋に掲載されるなど、テレビ、新聞等でも

       頻繁に取り上げられている。

 2002年より作曲家みながわちかこプロデュース『心に残る唄』コンサート

       シリーズに出演。

 2002年 文芸春秋、

 2003年 日本テレビ系列「スーパーテレビ情報最前線」、

       国内はもとより海外でも、演奏活動を行う

 2004年、(有)エルヴィエントよりCD『母と子のための唄』をリリース。

      活躍の場は更に広がり、テレビや新聞などで頻繁に採り上げられている。

 2005年 愛知万博にてコンサート出演

       「サフラン賞(職業自立し、社会貢献をおこなう女性に贈られる)」を受賞

 2006年 世界的ソプラノ歌手中丸三千繪主催マスタークラスオーディション合格

      夏 ローマにて研鑽、その間ヨーロッパ各地で多数のコンサートに出演

 2008年 NHK総合テレビ特集「秋つながる心」等、マスコミに頻繁に取り上げられている。

 2009年 ロンバルディア声楽マスタークラス(ミラノ)を受講。

      最優秀ディプロマを取得し、ミラノ市主催選抜演奏会に出演、

      その後チェコにてオーケストラと競演など、活躍の場はさらに広がっている。

 2010年 日本テレビ系列24時間テレビ大コンサートにて作曲家久石譲 指揮

      のもとソリストを務めるなど、その活動は国内にとどまらず

     ウイーン、ブダペスト、ローマ、ニューヨークなどでも多数の演奏会に出演している。

     東京交響楽団、山形交響楽団等多数オーケストラとも共演。

  現在、朝日カルチャーセンター・東急セミナー講師、

       都立世田谷泉高等学校非常勤講師、

       クラブツーリズム主催「旅の文化カレッジ」講師

       チームアウローラ・ボーチェアブリートメンバー

 

 三池三郎、小野山幸夏、阪口直子、佐藤美枝子、ルチアーナ・セッラ、

 バレーリオ・パーペリルチアーノ・ベルタニオールの各氏に師事

 第41回ヘレンケラー記念音楽コンクール第1位
 武蔵野音楽大学成績優秀学生による木曜コンサート出演
 福岡県出身者による新人選抜演奏会出演
 第22回愛のステージにて最優秀賞三笠宮智仁親王妃杯受賞

  作曲家の神津善行氏に高く評価されデビューの機会を得る。
 第40回北九州市国際芸術祭クラシックコンサートオーディション合格
 第21回愛のコンサートにて御前演奏を行なう


  今日は、全盲のソプラノ歌手 澤田理絵さんの

元気が出るお話をお聴きしました。  

澤田理絵さんは、生後3ヶ月の時に、先天性の視神経網膜萎縮症

  という病気を医師から告げられたそうです。

  理絵さんのお母様も同じで、遺伝率が高い病気だそうです。

        おいたちの話はこちら。

 理絵さんは、物心ついた頃には、ほとんど視力がなかったそうで、

 灯りが点いているかどうかだけは判断できる程度の見え方だそうです。

 中学校から筑波大学附属の盲学校に入学。

 大学は、武蔵野音楽大学声楽科卒で♪卒業後イタリアに留学。

 理絵さんの自宅に遊びに行った人のお話では、とても綺麗なお部屋で、

 いつも味にこだわったおいしい紅茶やコーヒーを入れてくれるのだそうです。


 私が、初めて澤田理絵さんのことを知ったのは、

 たまたまつけたNHKテレビでした。 全盲の夫婦の子育て。

 二人の子どもの 上の女の子も全盲。下の女の子は見えている。

 

 そして、素晴らしく「ぶれない子育て」に感動して

 このNHKテレビの感想をたまたま少しお話していたら、PTAの安楽さんが、

 「その方ならばよく知っています。」とのこと。

 「今度、コンサートがありますよ。」

 というわけで、初めてお会いしたのは、 

 2011年昨年の6月11日(土)夕方19時~

 北九州市若松市民会館での、『心に残る唄』コンサートでした。

     その時のプログラムは

   浜千鳥、

   七つの子変奏曲、

   ナイチンゲール、

   私の偶像である人の回りに

   荒城の月、

   ひむかの空、などで 

 透き通って艶とパワーの有る歌声に 聴衆は魅了され聴き入りました。

相良おり絵さんのヴァイオリンも みながわちかこさんのピアノも

ピタリと息が合って素敵でした。

 

 澤田さんは、母子共に全盲の方だと紹介があり、

コンサートが終わって初めて澤田母娘と対面しごあいさつの時 

握手をしたら、

「アラ、園長先生、手が小さくて可愛らしい!」と言われました。

 その人の声や、握手した手の感じで、どんな人なのかが 

 およそ分かるのだそうです。

 

 「本当に目が見えないのかな?」と思うほど、

盲導犬テルスちゃんの助けを借りながら自然に動かれるのです。



12日のお迎えには、私は北関先生と一緒に 

東京からいらっしゃる理絵さんを北九州空港にお迎えに行き、

一緒に若松のご実家へ送って行こうと思っていたのですが、

そんな心配は全然いらず、びっくりしました。

 

実は、搭乗予定のスターフライヤー便が不具合で飛ばなくなり、

一つ早い便に変更になったのだそうで、心配し

前日 到着時間頃に 北関先生のお電話を待っていたら、

「もうすでに小倉駅に着いて、買い物をしてから実家に向かってるから、大丈夫。」

とのこと・・・。

周りが心配するほど、特別なこと、特別な人だと思う必要はない、と思いました。
 
彼女は言います。

 「目が見えないことは普通じゃないかもしれないけど、

 私にとっては昔から付き合ってるからこれが普通。

 私は素晴らしくできた人間じゃないから、

 目が見えなくてよかった。とは100%は言えない。

 でも、80%は、目が見えない澤田理絵でよかった と言えます。

 じゃなかったら夫とも出会えなかったし二人のかわいい子供も

 授からなかったし、今の友達もいないだろうし、

 盲導犬のエミリー(1頭目)と、オナー(2頭目)にも会えなかったから。」

 「みんな、特別な人だと思って、過剰な心配をしてくれるけど、

  あんまりみなさんと変わらないのよ。普通の人が2分で終わることが

  私たちは5分かかるというだけ。どうしてもできないこと助けてもらうけど、

  できることもたくさんあるの。」と。

 スーツケースから物を出し入れするのを手伝おうとしたら

かえってどこに入っているか自分でしてないと分からなくなるから

「お手伝いはしないでください。」とのこと。

確かに、視覚障害のある人の家は、整理整頓が常によくできていて、

深夜でもどこに何があるか、真っ暗で見えなくても 即座に探せるのです。

理絵さんは、お料理もよくされるそうです。炒め物から天ぷらまで・・・。

音で調理の過程が分かるそうです。 すごいですよね!

  二人の女の子4年生と2年生の子育ても

とても大変なんだろうな~と、誰もが思ってしまうのですが、

「ぶれない子育て」で、とても明るく、前向きな彼女を見ていると、

ほんとに目が見えないことも忘れてしまいます。


理絵さんの包み込んでくれるような優しい雰囲気と、透き通った歌声、

お話上手な楽しい明るい人柄は、傍にいる人をとても元気付けてくれます。


外出の時は、とてもおりこうさんな盲導犬テルスちゃん(三頭目)といつも一緒です。

子育てと、主婦と、演奏家という多忙な理絵さんのHP ぜひ覗いてみて下さい

         澤田理絵さん(リーア)のHP

 ちなみに、欧米の女性の名前の最後ってaで終わる物がとても多いのだそうです。

たとえば、マリア・アンナ・セーラ・エヴァ・・・。

なので、eで終わる「りえ」という名前には

イタリア人にはとても違和感が在ったらしくて、

「リーア(ria)」になったわけです。

理絵さんは、「リーア」が気に入っている様子です。

現在の盲導犬の名前はテルス。

テルス (Tellus) またはテラ (Terra) は、

ローマ神話に登場する大地の女神の名前なのです。

 テルースとテラはいずれも、ラテン語で「大地」を意味する語で、

近代ラテン語では「地球 」も意味するのだそうです。

「テル!」と澤田理絵さんが呼ぶと、パッとそちらを向き、

おとなしくて賢いラプラドールレトリバー犬です。

 ※ 盲導犬については、↓ 以下のホームページをご覧下さい。

 http://www.moudouken.net/knowledge/

 実は私も盲導犬育成のための募金活動のお手伝いを

時々させていただいています。

皆様も、よかったら、どうぞ盲導犬についても関心を持ってご協力ください。 

 

なお、お二人は、午後3時~5時は、八幡西生涯学習センター3階音楽室にて

『北九州市(第4ブロック)八幡西私立幼稚園連盟教師対象人権同和研修会』

が、引き続きありました。 参加者約60人。

そこでは、幼稚園教諭対象のお話をしていただきました。

 

理絵さんは、そこでもピアノを弾きながら先ず

♪『アメージング・グレース』絶唱を聴かせてくださり 

その神々しさに思わず涙が…

理絵さんは、今年、6~7月頃に、若松で、

また、『心に残る唄』コンサートをなさる予定だそうです。

どうぞ、皆様、お聴きのがしなく!

 

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子育て講演会(平田敏子先生その2)

2011年01月30日 21時36分10秒 | 研修会・セミナー

平成23年1月1月27日(木)

晴れ渡った空、久し振りに薄日が射して穏やかな日です。

 

今日は、平成22年度第286回子育て教室 第9回オヤジ講座 共催

母の会主催の親育ち・子育ち 子育てセミナー『子育て講演会』がありました。

    受付: 9:40~  開会:10:00~

演題:『小さな心の叫びを聞いて』

講師:平田敏子先生

       会場:緑ヶ丘第二幼稚園 2F ホール  司会進行:坂本英子

 

以下は、平田敏子先生の講演その1の続き

 

 五、厳しすぎる親

    2年生と幼稚園年長組の男の子の兄弟。

    夜8時過ぎ、電話で「家に帰ってきません。」との連絡。学校に向かう。

    11時頃にやっと二人が見つかった。幼稚園の裏に隠れていた。

    「おとうさんが恐くて帰れない。」という。

     お父さんは、子どもをしつけるために厳しく怒って、叩いているらしい。

   ちょっとでもお父さんの気に入らないことを子ども達がすると、殴りつけたり蹴ったりする。

   それで、学校で、友達をいじめてうっぷん晴らしをするようになった。

   ミラーの法則で、父親がしてみせるとおりに、ひとに同じことをしてみせる。

   「おとうさん、もう、体罰はやめて、言葉でなぜかわかるように言って注意してください。」

   そのこは、ふと気づくと、自分のクラスの掃除区域があるのに、その他にも校長室に来て

   机をピカピカに拭いて帰るように変わった。

   親の心一つで良い子になる。  

 

    4月、1年生で、身体検査の時に背中、腕、すねにもあざがある子どもを見つけた。

    体重測定に特に注意して減ってないか気をつけていた。

    「こけた。」とか、「階段ですべった。」とか言い訳して本当のことを正直に言わない。

    お父さんは、実父ではない。

    お母さんは、虐待を目撃しているのに「やめて!」と言えない。 

    9月にの身体検査で、体重が減っていることがわかって、問題視の矢先に

    他人を崖から突き落とそうとした。

    義理の仲のお父さんともじっくり話し合い、

    「躾」と「虐待」はちがうと理解してもらった。

    いくら悪いことをしても、食事を与えないのは良くない。

    カーッと感情的に怒るのではなく、言葉で言って聞かせるように。

    なぜいけないのか、なぜ叱られているか分かるように 教え諭す。   

 

六、両親が不仲

   これが一番子どもにはこたえる。悲しくて情緒不安定になる。

   5年生の例、学校に連れてきても、30分もしないで怒鳴りだす。

   学校に来ている間に、お父さんとお母さんが喧嘩して、自分を置いたままいなくなるのでは?   

   結局自殺を図って、薬を飲み出して、不登校になっていました。

   よく観察していると、猫が好きらしい。手話も出来る。

   先ずは、保健室への登校。

   だが、教科書類は一切触らず、まずは好きな猫の話だけ。

   日増しに話す時間を延ばして、手話の話で盛り上がり、やっと、国語の教科書へ。

   給食の前に帰宅していたが、徐々に給食を食べたら帰るように滞校時間を延ばしていった。

   6年生になって、やっと普通に通学出来る様になってきた。

   ところが、中学校の入学式には行ったが、また翌日から行けなくなった。

   いわゆるひきこもり。 高校は行かなかった。

   毎晩のように夜中、2時、3時に「先生、死にたい!」と自宅に電話をかけてくる。

   「親はどうでもいい。私が死んでも泣いたりせんちゃ。死んでも悲しむ人は誰もいない。」

   投げやりで、自尊感情がない。

   「そんなことしたら、私は泣くよ!」「先生は悲しいよ!」

   「先生は、本当に泣く?」「本当に悲しい?」と言っては、思いとどまる。

   その繰り返し。

   本当に自分の存在価値が見出せずに苦しんでいて、

   胃が悪くなり、体調がいつも良くない。自傷行為を繰り返し可哀想な子ども。

 

   プラス・マイナスの法則 

    とかく、色々他人様には言っているが、実は、わが子には違う。 

    わが子は、学校の勤務で忙しかった自分に反抗し、

    一時は物も言わず親子喧嘩をしていた。

   「物は、次々色々買って貰った。でも、私は物なんかは欲しくはなかった。」 

   「私が欲しいのは心やった。」

   と、高校生の時についに爆発して訴えた一人娘さん。

   「私が悪かった、ごめんね!」一緒に寝よう。

   「ゴメンネ!ありがとう!」を言い合ってわだかまりは無くなった。

    

  こんな子どもになって欲しいな!

 子どもは皆、何かこの世に役立つために生まれてきている。

 芽を摘まないで!折角生まれてきた子、この子は、どこにいいところがあるか?親が見つける。

 ありがとう!ごめんなさい!が言われなくてもスーッと自然に言える子どもに育って欲しい。

 おはようございます!挨拶がきちんとできる子どもに育って欲しい。 

 

某所のクリスマス会で、見かけた光景ですが、サンタさんが来てくれ、

子ども達はプレゼントをもらった。

 けれども、「有難うございます!」と言った子どもは、たった6人だけ。

生活の中の言葉は自然に出てくる子どもになり、

自分の命も、ひとの命も大切にする子になって欲しい。

道に針金や釘が落ちているとしたら…× だれなの危ないね、すかんね~ と反応するか

                       ○あら、危ないね、人がケガしたら危ないね と言うか

 その人の感性・感じ方・反応の仕方により、言葉も異なり、幸せに繋がる。

善悪が、はっきり判断出来る子にする。

×「あそこに行ったら いじめられる」 「もう いかん」 ではなくて

○「交代で遊ぼうね~」と 仲良く遊べる子どもに育てる。

          色々な原因が重なっていることがよくある。

 

Q1)ガミガミしてはいけないと反省しつつも、朝、ダラダラしているので、ついイライラして「はやく!」  と追い立てる。言葉かけのコツは?

「時間は大丈夫?」とか「時計を見て準備をしましょうね!」「気をつけていってらっしゃい!」などがオススメ。「早く!早く!」と追い立てて言っていると、いつまででもぐずぐずして、「うるさい!」「わかってる。」「せからしい!」となってとても朝から険悪になり雰囲気が良くない。

  遅刻して困ったら自分で考えるようになる。忘れ物も自覚を促すこと。

Q2) 我が家には、3人の子どもがいる。参考になる良いお話が聴けました。チクリとささる言葉が有りました。さて、近所に男の子と女の子の二人が留守番している家がある。母親は、イライラ。きになる。

構って欲しい、抱っこしてもらいたい。腕白。 → 両親が、愛情を注ぐようにお話をする

      また「あんたエライネ!」「いいことしているね!」と、オ-バーに褒める。

 

Q3 )長女2年、外ではやんちゃで、テキパキ頑張っているが、学校のことを話してくれない。外では、男の子と遊び元気が良い。

  「おともだちと仲良くやってる?」「きょうは、何して遊んでいたの?」

 

Q4 )6年、1年、年少4歳の男の子で、3人兄弟。年少4歳の男の子は、一番上の兄は、尊敬しているが、次兄にはライバル意識が強い。

「そのお兄さんの素晴らしさを伝える。張り合うことは、良い事。ライバル意識を持ち負けん気が強いのは良い。受け止め方見方により、子どもは変わる。」

Q5 )高2年男の子、中2年男の子、小3年の双子の女の子。下の娘が赤ちゃん言葉でふざける。

「赤ちゃん返りで、親の気を引くことは良くある。特に下に弟や妹が生まれたり、兄弟姉妹に母親を取られていると感じた時には、兄弟姉妹と張り合って、自分が独り占めしたいという気持ちを表現している。甚だしい時には、おねしょが始まったりすることもあるし、指吸いや爪噛みという形で表現することもある。ひどい時には、目をパチパチ不自然にまばたいたりすることもある。これは、チック症といいます

とにかく、言葉をかけることも必要だが、小中学生は、乳幼児と同様にまだ、場合によってはスキンシップが大事。一緒に寝たり、一日一回は抱っこしてしっかり抱きしめるとよい。母親の愛情が一人ひとりにたっぷり伝わるように。」

長時間にわたり、直ぐに役立つ具体的なお話で、勇気とやる気が出ました。 

平田敏子先生、ありがとうございました。 

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子育て講演会(平田敏子先生その1)

2011年01月29日 13時56分45秒 | 研修会・セミナー

平成23年1月27日(木)

晴れ渡った空、久し振りに薄日が射して穏やかな日です。

でも、気温が低く、底冷えがします。

今日は、平成22年度第286回子育て教室 第9回オヤジ講座 共催

母の会主催の親育ち・子育ち 子育てセミナー『子育て講演会』がありました。

    受付: 9:40~  開会:10:00~

演題:『小さな心の叫びを聞いて』

講師:平田敏子先生

会場:緑ヶ丘第二幼稚園 2F ホール  司会進行:坂本英子

 

        平田敏子先生 のプロフィール

 昭和17年東京にて誕生。当時は、お父様が東京で教員をなさっていた。

 2歳の頃、東京大空襲の前にご両親の故郷の北九州へ戻った。

 福岡教育大学卒業と同時に北九州市門司区の鎮西女子高校(現敬愛高等学校)の

数学の教師になり4年間勤務。

 その後、福岡県の教職員に採用され、福岡市板付小学校に赴任。

 また、4年後、北九州市の教職員採用試験に合格。

 以後、北九州市内で教育のスペシャリストとしてご活躍。

 八幡西区黒畑小学校や門司区大里柳小学校の校長を歴任されて平成16年3月に

定年退職を迎えた。

 退職後は、日本有数のカルスト台地平尾台の麓の自然ゆたかな場所にある

北九州私立東谷市民センターの館長として地域の生涯学習活動やコミュニティ活動

及び保健福祉活動に2年間ご尽力。

 その後、平成17年7月、ご自身が初めて教鞭を執られた敬愛学園高校の

附属敬愛小学校の校長職を命じられ2年間勤務されてご退職。

 その後、教育現場から退き、現在まで多くの趣味を満喫していらっしゃいます。

 幼少から抹茶を好まれ大学入学と同時に茶道部へ入部。

正式に茶道(表千家流)を始めた。今も1月に3回、お稽古に通っていらっしゃいます。

また、茶道と同様にピアノにも幼少時から興味を持ち、こちらも1月に2回、お稽古している。

 その他に、平均年齢73歳男性30人女性50人で構成されている合唱団

『童謡・唱歌 かたりべの会』の一員として毎週木曜日に北九州市小倉北区大門の

北九州市立生涯学習総合センターで団員の方々と

明治・大正・昭和の時代の童謡や唱歌を練習し、

毎年7月に北九州ソレイユホールでの定期演奏会に出演されています。

 

    平田敏子先生 6つの提案

一、朝食を摂らない子   

   毎朝、「きつい」といって保健室へ

二、さびしい子

   ちょっかいを出しいたずらをする子

   4階のトイレの窓から飛び降りようとする子

   ひとの気を引いて構ってもらいたい

   母親の帰宅が遅い子

   おばあちゃんに預けられていた子

   不憫な子と甘やかされ靴のひもも結べない子

   祖父母のお金を盗む、万引きする子 他人に物をやり遊び相手になって貰う子

   愛情が欲しかった子 物を与えるより心を与えて欲しい子

   「まず、抱っこしてね、お母さん。」

   「悪かったね。寂しかったね、ごめんね。」と言ってしっかり抱く。

   二度と盗まないようになった。

   不登校の5年生の女の子、家庭訪問。一人で暗い部屋にいて本を読んでいる。

   部屋にはカップヌードルの食べ殻がごろごろ。

   「まず、抱っこしてね、お母さん。」

   「マア先生、こんなに大きな子を 抱っこやら しきらんが 」

   「かかえあげなくていいから、まず、抱っこして。」

    2年生の女の子も不登校だったが、休まなくなった。

   「この子が静かにしているから、仕事に行けるでしょう」

   「子どもが、黙ってガマンしてくれているから、出かけられるのでしょう。」

   子どもの心の叫びを汲み取って欲しい。

   親は、心からわが子を抱きしめてあげよう。

   弟ばかりをいじめる6年生の兄

   「おかあさん、おにいちゃんと弟を比べて 叱り付けていませんか。」

   「夜、寝る時に、一緒に寝て抱っこしてやって。」

   いじめなくなった兄

三、甘い親   

   わが子に注意したり、叱ったり出来ない親、

   5年生男の子、不登校家庭訪問。本箱いっぱいゲームがある。

   友達もゲームしに来るが、一言もものを言わないで、一日中ゲーム漬け。

   夜中にアイスクリームを食べたがる。母親は、だめといわずに買いに行ってやる。

   叱ると切れる子どもに毅然として叱かれない。

   父は添乗員の仕事で、滅多に帰ってこない。茨城のおばあさんに預ける。

   幼・3年・5年の3人の男の子は、一日も登校してこない。朝9時まで寝ている。

   起こそうとしてもベッドにしがみついて起きない。

   夜遅くまで、ゲームばかりして、お父さんは運送業で、深夜しか帰らない。

   生活リズムが壊れている。

   「おかあさん、子どもは何時に寝かせていますか?」

   子どもの成長ホルモンは夜10時~ 熟睡している時に出るのですよ。

   遅くとも、9時には寝かせましょう。

   お父さんとの話し合いで、

     父親が、決まりを作って厳しく 規則正しい生活にした。

   やっと、子ども達は学校へ通えるようになった。

 四、ガミガミうるさい親

  1~2年は大阪にいた。転勤で北九州に来た。母親は、躾を良くしている。

   環境が変わりイライラしてる。

   ストレスが溜まり、3年生の終わりごろから5年生の終わりまで不登校になっていた。

   「転勤して来たら、急に友達が悪くなった。誰誰が悪い。」人のせいにする母親。

   子どもが帰宅するや否や宿題を完璧にさせて、塾へと追い立てる。

   お手伝いもさせるが、キチンとしないと、厳しくガミガミ叱り付ける。

   そうでないとお父さんがかんしゃくを起こすから。

   両親に、子どもとの接し方を変えてもらった。

   良いところを探して務めてほめる。6年生になってからは、やっと教室に入れるようになった。

   転校してきた4年生のみっちゃん、テストの時に大暴れする。

   一番が分からないと、直ぐにパニックに。大きな声を出して、「わからん!」と、大騒ぎ。

   「一番の問題がわからんやったら二番からしていいんよ。」と言っても

   裏返して自分の顔を描いて、ゲンコツする絵を描く。

   「みっちゃんが悪いんよ!」と、鉛筆で描いたその自分の顔をツンツン突き刺す。

   「親戚は皆東大出だから、この子も…」と、親は期待している。

   5年生になって、また今度は大分に転校した。中学生になってあの親から手紙が来た。

   「自分の手に負えなくなって、反省している。」

   「ガミガミ言うと気持ちがゆがんでくる。」

 

                         その2に続く

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ロバート・ワトソン先生講演会その2

2011年01月15日 06時10分25秒 | 研修会・セミナー

平成23年1月15日(土) 

  以下は、昨日のロバート・ワトソン先生講演会のお話の続きです。

   さて、皆さんは、スプライトという清涼飲料を知っていますか?

   暑い国、サウジアラビアで発売開始したが、全然売れなかったのです。

   もちろんテレビで宣伝しました。 三枚の絵を並べて、ポスターも作りました。


①太陽が照り付けて暑そうな人の絵 ②スプライトを飲んでいる絵  ③元気に爽やかな絵 


     でも、何故か、スプライトはサウジアラビアでは売れなかったのです。

     売れなかったのにはちゃんと理由がありました。     

 

     普通、欧米人は、左から右へ視線を動かして三枚の絵のイメージをします。

     すると、「暑くてぐったりしている人が、スプライトを飲めば、元気になれる…」

     そういう風な爽やかイメージを描いてこのPR画面を見てくれるものと

     勝手に思い込んでいたのです。 

      ところが、サウジアラビアの人は、この三枚の絵を、右から左へ文字を書く

     文化的な背景から、絶対に左から右へ視線を動かして見ないのです。

     (我々の想像の範囲では思いもよらないことですが)実は、サウジアラビアの人は、

     この三枚の絵を、右から左へ視線を動かして見て、判断しているのです。

     つまり、「元気な人が、スプライトを飲めば、暑くてぐったりする」と、なるのです。

     だから、サウジアラビアの人は、誰も、好んでスプライトを飲みたいとは思わない。

     売れない訳がこのようにちゃんとあったのです。

      

      やはり、育った環境や受けた教育の違いで 色々と解釈が異なり

     全く同じ絵を見ても受け取り方や意味づけが全然違ってくるのです。

 

     これは、同じ日本人でも よくあることでしょう。

    味噌汁の作り方、子どもの躾け方、掃除の仕方、洗濯物の干し方、…

    それぞれの生育歴や家庭毎に微妙にやり方が違うのです。

    今、二人の息子達が通っている高校のPTA会長をしていますが…

    その話の中からの例ですが、ある時に会議がありました。

    部活生の親は、平常も夏休み中でも、ビシバシと厳しくしごいて県大会で

   活躍できるようにと願い、「宿題はたくさん出さないで!」と言う。

     だが、一方、「いや、就職や進学が迫っているから、宿題をしっかり出して、

    家庭学習でも学力をつける癖ができるように配慮してほしい。」と

    まるで正反対の事を要求してくる親たちもいる。

    かと思うと「日頃は、たっぷり出して欲しいが、夏休み中は家族旅行に行きたいから

    宿題は無いほうが助かる。」とか… 色々と人により考え方が違うのです。

     

     ワトソンさんは、歌が好きで、高校生の頃、合唱団で歌っていた。

    夏休みにその高校の合唱団はヨーロッパへ演奏旅行に行った。

     その頃は、海外の色々な国、国際的なことに強い関心があった。

    それで、その後、日本へ19歳の時に来た。 東京・神奈川に2年間滞在。

    そのときに、初めて日本の家で、靴は脱いで家に上がる和風の生活を体験した。

    最初の歓迎の日に、ご馳走が出ていた。最後に美味しそうな手作りのケーキが出た。

    とても食べたかったが、日本では、「遠慮」という言葉がある、と知っていたので、

    最初は遠慮するのが常識と思いこんでいた。それで3回目に勧められたら

    食べるつもりで、「結構です。いりません。」と言ってしまった。

    それで、その人は、そのケーキは直ぐに片付けてしまい食べられず残念だった。

     後日、その時の事をその人に話したら、傑作なことが判明した。

     その人は、気を利かせて相手のことを思い遣り、外国の人は、ストレートに

     ハッキリ返事をするものだと、思い込んでいたから、「いらない」と言われたら、

     しつこく勧めて無理やりにケーキを食べさせてもいけないと思ったので、

     ワトソン君は、本当に ケーキは嫌いでいらないのだと思い込んで

     直ぐに引っ込めたと話して、まるで、笑い話みたいなエピソードです。

 

     そして、8月になり、盆踊り大会がありました。

    自分は、二階にいたら、一階から素敵な歌声が聞こえて来たのです。

   ♪「守りもいやがる ぼんからさきにゃ 雪もちらつくし 子も泣くし

   はよも行きたや この在所(ざいしょ)こえて 向こうに見えるは 親の家(うち) …」

    哀切なメロディーにのせて、1971年にフォークグループ「赤い鳥」が

    大ヒットさせた歌 ♪『竹田の子守唄』でした。

    子守唄に出てくる「在所」は、京都の竹田では被差別をさすことがあるそうです。

    明治から大正、昭和にかけて、幼い少女たちが子守奉公や弟妹の世話をしていた。

    『竹田の子守唄』は、子守りのつらさや嘆き、自らへの励ましを込めた労働歌だった。

    この歌声に魅了され、とりこになって、この歌詞を日本語で覚えたそうです。

    (ここで、大山町カラオケ大会では、3回も優勝したその美声をご披露くださった。)

    2年間、東京で日本語を学んで米国に帰ってから、日本大使館に電話した。

    「日本で働きたいので、どうか職を探してください。」

    すると、国際交流協会からの紹介で

    コーネル フォーインターナショナル リレーションズ とあったので 大使や公使の

    お手伝い役かと思っていたら、東京や大都市でなく、大分県の日田市大山町に就職。

    待っていますと手紙が来た。夜9時に着いた。翌朝山々からうぐいすの声が聞こえた。    

    ここは、故郷のアイダホと自然環境や風景が似ている。人口4000人の小さな農村。

    少し散歩、通りかかった人が「ワトソンさん!おはようございます!」と言って挨拶。

    またもう少し行くと、自転車に乗った中学生も

    「ワトソンさんですね!おはようございます!」と笑顔で言ってくれた。

    なぜ自分の名前を知っているのか?不思議に思っていたら、会う人会う人

    「あ!ワトソンさん、あなたのことは皆知っているよ。」

    「いらっしゃるのを待っていましたよ。」 と言って大歓迎の様子にビックリ。

    

    この田舎には、OYT(大山有線テレビ)と言うのがあって、すでに

    『ワトソンさんがやってくる!』という番組がながされていたのです。

    だから、町民は、全員ワトソンさんのことをよく知っていたのでした。

 

   大山町は、一村一品運動のさきがけの村おこしの村としてよく知られている町です。

   町民の合言葉は、「梅、栗、植えて、ハワイへ行こう!」です。

   ここで、日田美人との出会い。

   その人は3人の子連れ。結ばれて一気に5人家族。

   長男 ワトソン竜太(大学3年生) 

   次男 ワトソン祥太(高校3年生)

   三男 ワトソン健太(高校2年生)

   いきなり3人の男の子の父親にもなった。

   無限の可能性を持った子どもたち。

   今では、プロ野球のダルビッシ選手や タレントのウェンツや、ヴィッキーもいて

   混血のハーフの人やカタカナの名前の人に対する世間の風当たりは昔のように

   厳しくはなくなったが、それでも、偏見や先入観で判断し、ジロジロ見る人が多い。

  

   大分県杵築市の野上さんの案内で大原邸という所に行った。 

    野上さんは、案内しながら、大変心を打つ話をしてくれた。 

   「現代人は、日本の形を守ってはいるが、心を忘れている。…」

   

   和室では、年長者、偉い人、目上の人は、「上座(かみざ)」といわれて、案内され、

  床の間の前の席を上席として座らせられた。

  そして、掛け軸や、生け花や床飾りの説明が始まった。

   自分は、床の間を背にして座らせられているので、首を曲げて説明を聞いていた。

  花瓶や掛け軸の説明がある間は、身体を曲げて、首も痛くなってきていた。どういう

  理由で、上座に目上の人や、お客様を座らせるようになったのか?は大事じゃない。

  どういう心でそうなったのかが大事。お侍がいた時代は背後から切りつけられない。

  出入りする人の顔が見えるので、いきなり敵に切りつけられないようおもいやりの心。

  だから、今までやって来た事を守っているだけというのは、形に拘った考え方。

   人権同和問題でも、生まれたところだけで問題視、差別されるのは、単なる形だけに

  囚われてしまった人のすること。男女差別も、「男はこう、女はこうあるべき」という形に

  囚われてしまった人のすること。

  

  さて、その頃、バングラディシュから派遣されていた職員のカンさんと仲良しになった。

 カンさんが、故郷に帰国してから、暫くして

 「今だったら、少し治安がよくなり政情が落ち着いてきたから遊びにいらっしゃい。」

 という連絡がきたので、バングラへ行くことにした。(一日に5人も暗殺される国。)

 ムンバイ空港から8時間かかり、ガンジス川のフェリーに乗った。

 船のトイレには、板があるだけで、その隙間から排泄物は直接ガンジス川へ。

 牛や馬の死体も全て川に捨てる。そこで、沐浴する人もいれば、煮炊きの水も汲む。

 貧しくて、衛生状態のよくない国。だが、家庭にはとびきりあたたかい心のある国。

   やっと、カンさんに会えた。カンさんの二人の息子は、18歳と15歳。

  挨拶も良くできる子ども達。家では、3人で仲良く肩を組んですわっていた。

 父親のカンさんを 二人の息子は尊敬し 心から敬愛しているとわかった。

 何故ならば、「父が働いてくれるお陰で、一日三食のカレーが食べられるし、服もあるし、

 学校にも行かせてもらえるから。」と、幸せそうに言いました。

 本当に、この国では、学校に行ける子は、30パーセント以下です。学校は、無料ですが、

 仕事に行かなくては食べられない子どもが多いのです。

 「ぼくが大きくなったら、お父さんのように役に立つ人になりたい。」 と息子達は

 父親を誇りにして、日本と比べると何も物質的には恵まれては無いが、

 胸を張って生き生きと明るく楽しそうに生きている。

  カンさんが電話をしていた。 子ども達もその言葉づかいがとても丁寧。

 

 ところが、ワトソン先生は、いつも気になる場面に遭遇しているそうです。

 大山に少年バスケットボールクラブを設立し指導してるのだそうですが、

 その事を思い出したのは、家族への言葉遣いの違いに気づいたからでした。

 大山では、子どもは家に電話でただ「終わった。」だけ。

 親が迎えにきたら「おせえ。」だけ。

 「バカ!」「死ね!「アホ!」と、ひとに平気で言う子どももいた。

 携帯ゲームや、ゲームのソフトが欲しいばかり、とにかくこずかいのお金が欲しい。

 見栄を張りひとより良い車に乗りたい。 少し注意されたり、きついと直ぐに辞める。

 ワトソン先生は、家族の間の、「言葉」と「態度」と「接し方」がこれでよいのだろうかと、

 日本人の心の在り方に警鐘を鳴らしてる。

 家族は、愛し合っていますか? それとも拒み合っていますか?

 

 「愛」という字は、「受ける」という字をかきます。何を受けるのでしょうか。

 「心」を「受ける」と書いて「愛」なのです。

 日本人は、この「心」を見失っていませんか?

 「形」を離れて自分の「心」を見直すことが大事です。

 つまり、「感謝して、やさしい心を持とう!」と、訴えておられるのです。

 

 第22回全国人権作文に 中学1年生のワトソン竜太君のが最優秀賞に選ばれた。

 鞄の中から、大事そうに取り出して、その作文を読んでご紹介くださった。

 

 「ぼくのお父さんは、アメリカ人です。…大山に12年間、その前は東京に2年間いたので、

 日本語も分かるし、『おにぎり』位は何度も食べていて、知っている。

 だのに、運動会の時には、ある人が、「おにぎり知ってる?」と言って話しかけてくれた。

 お父さんが「勿論知っているよ!何度も食べているよ。」と言う間もなく、その人は、

 「あっ!外人は、おにぎりより パンのほうがいいのでしょう。」と、早合点して、

 悪気は無いのでしょうが、さーっと向こうへ持っていってしまった。

 普通だったら「おにぎりをどうぞ!」とだけいう筈なのに。

 とても変!… というような 外国人に対する予断と偏見について書かれていました。

  

 さて、今、精神障害者の作業施設『まんげきょう』の所長をしている。

この人たちは、「もっと元気を出せ!」と言っても無理です。

家族皆で、親が、この人はおかしいと、決め付けて判断している。

人を見た目で判断してはいけません。

違う。だからうれしいのです。

 

実家の母は、結婚すると報告の電話をすると、

「よかったね!おめでとう!3人も孫が出来た!」

と、とても喜んでくれ、人種に拘ったりはしなかった。

そして、夏休みにアイダホへ新しい家族を連れて帰ったのです。

アメリカでは、人種差別を受ける恐れもあったが、

親戚の子たちも最初から黄色人種の3人を仲良く受け入れて遊んでくれた。

 

最近の若い父母は、赤ちゃんが出来て、初めて抱っこをする人が多いが、

ワトソン先生は、6歳の時に抱っこしてあやした経験があるそうです。

初めてオムツを替えたのは7歳のときだった。

そして、12歳の時には赤ちゃんの子守り(ベビーシッター)をして、

午後8時には寝かせつけてねと頼まれて、そうしていたそうです。

 

最近は、夜遅く11時、12時まで起きていて、朝寝坊をする子どもが増えているそうです。

祖父母には「くさい!早く死ねばいいのに。」と、言う孫達もいるのだそうです。

 

ある小さな町で、畑でおじいさんが作業しているところで、

中学の真新しい制服を着た子どもが通りかかった。

「おはようございます。」「おや、きみは中学生?」と、おじいさんは声をかけた。

「おはようございます。」「はい、入学式です。」

毎朝のように、挨拶を交わしていた矢野さん。

2年で、剣道部に入って活躍。剣道の試合の日には、矢野さんは応援に来てくれていた。

嬉しい心の交流。

3年生になって、ヘルメットを被ってないのに気づいた矢野さんは、

「危ないぞ、必ず被れ!」と注意した。

高校生になったある日、矢野さんは倒れた。

「ホームヘルパーを派遣しましょうか?」と役場の人から連絡があったが、

「いや、いらないよ。」と、矢野さんは断った。

なぜなら、近くの若者が、入れ替わり立ち代わり様子を見に来るから。

小さい頃から、声をかけて貰い、いつも励ましてくれていた矢野さんには、

孤独死という言葉は、無縁です。

 

学力がトップの子どもより、ひとの心の痛みがわかる人に育てたいものです。

 

ワトソン先生は、5人兄弟姉妹で育った。

スキーには行ったことはない。

6歳の夏、大好きなスイカの種を蒔いた。

で、毎日、水をやり観察したが、芽が出なかった。

それでも、母親は、馬鹿にせずに、頑張りを褒めた。

挑戦することの大事さを教えてくれた母親だった。

頑張った分、決して無駄ではなく、その体験は何かになる。

 

ある日、学校から帰ったらよい香り。

「お客さんは誰?」と聞くと、「おかあさんには一番大事な人が来る。」 とのこと。

誰が一番大事な人なのか?と、思って待っていた。

その一番大事な人はぼくだったのです。その日はぼくの誕生日だった!

自分の子どもが生まれた日を思い出してください。どんな気持ち?

「愛している!」「ありがとう!」「この子のためならば何でもしてあげたい。」

「わが子が命が助かるならば、今死んでも良い。」

 

幼児期はケンカばかり。小学校は、勉強が思うように行かない。

中学時代は、部活をサボっていた。高校生は、言葉が悪くなる時代。

 

子どもがいるからこそ「先生」です。

こどもがいるからこそ「楽しい集い」が出来る。

すごい力や可能性を持っている子ども達。

 

この国が「人が人を愛する国なるように」と願い、

子ども達の幸せに尽力されるワトソン先生でした。

遠路はるばる運転して来られました。お疲れ様です!

あたたかいご講演、本当に有難うございました。

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ロバート・ワトソン講演会その1

2011年01月14日 22時43分05秒 | 研修会・セミナー

平成23年1月14日(金)

朝方は、曇り。次第に晴れ。午後からまた曇り時々雪。

午後3時~5時、北九州市私立幼稚園連盟第4ブロック(八幡西)主催の教職員対象

『人権同和研修会』が、八幡西生涯学習センター3F視聴覚室で開催されました。

講師は、Robert Watson ロバート・ワトソン先生

 プロフィール:大分県日田市大山町在住

          和都村企画 代表

          精神障害者小規模作業所『工房まんげきょう』 所長

          大分県立日田林工高等学校PTA 会長

 1959年、アメリカ合衆国アイダホ州ボイシ市に生まれる。

    19才で来日し、東京、神奈川県に2年間滞在。

    その後アメリカへ帰り、アイダホ州立ボイシ大学で国際関係、東洋学を専攻。

 1989年5月卒業、同年8月、国際交流員として大分県大山町役場に勤務。

 1990年から、毎年夏休みに町の子どもたちを故郷のアイダホ州に連れて行き、

    2週間の異文化生活を体験させており、過去400名以上の子どもが参加している。

 1996年10月、自治大臣功労賞を受賞。

 2000年〜2004年、NHK大分ニュースコメンテーターを務める。

 2004年8月大山町役場を退職し、「和都村企画」を設立。

     人権,教育、子育て等、講演活動を中心に、全国各地で

     「和の心」を優先にする社会づくりに努めている。

 2005年〜    精神障害者小規模作業所「工房まんげきょう」所長。

 2007年〜2010年、「(株)おおやま夢工房」事業本部長。

 2005年〜2009年、日田市立大山中学校育友会(PTA)会長

 2007年〜2009年、日田市連合育友会(市P連)会長。

 2010年〜      大分県立日田林工高等学校PTA会長

  連絡先: watosonkikaku@me.com

  演 題: 『今の子どもは…』という前に

  要 旨: まず、自己紹介で興味深いお話は始まりました。

      皆様、こんにちは。ロバート ワトソン(Robert Watson)と申します。

     「梅栗植えて、ハワイへ行こう」で有名な大分県日田市大山町に住み着いて、

     もう20年以上過ぎました。

 http://www.pref.oita.jp/10400/o_net/japanese/vol_16/index.html

     2004年に、大山町と日田市の合併を前に、長年お世話になった

     大山町役場を退職して、「和都村企画」(わとそんきかく)を立ち上げました。

     昼間は、 精神障害者小規模作業所「工房まんげきょう」を運営し、

     夜は週数回英語を教えています。

     合間に全国各地で「子育て」や「人権」をテーマにした講演活動をしたり、

     翻訳や通訳の仕事をさせていただいています。

     仕事以外に、次男と三男が通う高校のPTA会長を務める等、

     より明るい社会を目指して地域の方々と肩を組んでいます。

     妻と三人の息子と楽しく暮らしています。この21年間、行政、商業、教育、

      福祉、少年育成など、様々な分野に携わり、

     多くの方々にお世話になりました。

     少しでも恩返しをしたく、これからももっともっと

     「和の心」を優先にする社会づくりに努めたいと思います。

     ホームページで、活動の一部を紹介していますので、

     よろしければご覧になってください。

     役に立ちそうなことや気になることがあれば、

     どうぞ遠慮なく連絡して下さい。お待ちしております。

 

     さて、皆さんは、スプライトという清涼飲料を知っていますか?

     暑い国、サウジアラビアで発売したが、全然売れなかったのです。

     もちろんテレビで宣伝しました。 三枚の絵を並べて、ポスターも作りました。


①太陽が照り付けて暑そうな人の絵 ②スプライトを飲んでいる絵  ③元気に爽やかな絵 


     でも、何故か、スプライトはサウジアラビアでは売れなかったのです。

     何故でしょう?                      以下 その2に続く

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北九春期教師研修会

2010年03月27日 10時54分23秒 | 研修会・セミナー

平成22年3月27日(土)

昨日に続きとても明るい空、上天気でしたが、肌寒い日でした。

昨日26日は、北九州国際会議場で、

北九州市私立幼稚園連盟主催の

『春期教師研修会』がありました。

約300名の出席でした。

私は、教育研究委員として会場の諸準備があり、

午前8時半に到着。

午前中は、神戸大学大学院准教授 北野幸子先生の

『家庭との連携をするために:保育の重要性の伝播をめざして』と題して講演

私は、記録係でしたから、

いつもにも増して、一言も聞き逃さないように

注意深くメモを採りながら聞かせていただきました。

北野先生は若くて、とても元気で 早口な先生なのです。

おまけに、内容が濃くて、参考文献や

資料類や図表もたくさんありました。

これは、テープ興しをして、研究紀要作成のため

今からわかりやすくまとめなくてはなりません。

若い先生たちは、参考になる事例がたくさんあったと思われます。

子どもを第一に考えてバラエティーに富んだ関わりで、自信を持って笑顔で!

明日からの保育に活かしていただきたいと願っています。

 

さて、『食育』は新たに法律が制定され、

保育所・幼稚園や小中学校でも

取り組まねばならない分野となりました。

ところが、最近は、子どもだけの孤食が増えて

お手伝いしない子などの人数も恐ろしく増えています。

 

核家族化がすすみ、

マナーや伝統の文化の伝播も出来ていない現状の中

如何にして偏食(野菜嫌い)をなくし、栄養のみならず箸の持ち方まで

家庭と連携して育てていくか…大問題です。

そこで、

午後1時半~2時半は

福岡県立大学教授 小松啓子先生による

基調講演『味覚咀嚼(そしゃく)機能の発達を大切にした食育の実践』 

    http://www.ezaki-glico.net/youji/cute/cute3.html

引き続き2時半~『食育セッション』

天野貴子と上橋俊子のいきいき食育実践レシピ』

テレビでおなじみの野菜ソムリエ・フリーアナウンサーの 天野貴子さんと

栄養士・食育実践家の上橋俊子さんのパワーポイントを駆使したお話。

午後4時からは、小松啓子先生のまとめのお話。

みっちり一日中、研修漬けでしたが、

4人の先生方それぞれの専門分野からの示唆にとんだ話題に

全員熱心に聴き よい刺激を受けていました。

 

天野貴子さんのブログのアドレスは↓

   http://amanotakako.yoka-yoka.jp/

 珍しい野菜のおはなし、興味深くおききしました。

早速、天野ブログにその模様をアップしてくださっています。 

 

家庭の機能が変わりつつある時代背景ですが、

子育ての主眼は、常に子どもの育ちのために

園の幼児教育のために

という視点が大事です。

家庭は、あくまでも、居心地の良い信頼感のある場所で

精神的な密度の高い接し方がなされているか、

そして、真剣に子どものことを思ってしつけているか

愛情・愛着心・やすらぎや生きがいが見つけられることが、

できるように、家庭との連携が必要です。

(サポートではなくinvolvement)

心を育てるのは、簡単ではありません。

 が、この上なくやりがいがあります。

 

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設置者・園長研修会

2010年02月08日 21時01分13秒 | 研修会・セミナー

平成22年2月8日(月)

朝方は曇り、時々。午後からは晴れました。

昨日までの厳しい寒さが、ゆるんできました。

日中は、とても暖かくなり、コートもマフラーも要らないほどでした。

 だが、夕方からは、風が強く、突風が吹いていました。 

 どうやら『春一番』 春の嵐に冬将軍は吹き飛ばされたようです。

 さて、今日は、一日中研修会漬けでした。

最初は、福岡県青少年育成県民会議主催 http://www.fayd.jp/

    福岡東総合庁舎5階 大会議室で

    10時受付~10時半~『0歳期教育研究会』がありました。

   講演『ここー食卓から始まる生教育』

   講師:九州大学大学院 農学研究院 佐藤 剛史助教

     http://www.ruralnet.or.jp/ouen/meibo/454.html

    (社)福岡県青少年育成県民会議では、胎教期や幼児期の子育て、

      心の健康と食生活、それを支える地域環境づくり等に関する研修会を

       毎年実施してます.

 

 13時半~ 場所が変わって

福岡県私幼振興協会 主催の『設置者・園長研修会』

西鉄グランドホテル 3階鳳凰の間にて 

県下多数の私立幼稚園の設置者・園長先生方をお迎えして開催されました。

 

  第一講座:『未来へ 今こそ幼稚園の役割を命がけで追及しよう』

        講師:経営コンサルタント 佐藤芳直

           (S・Yワークス代表取締役)

     15:00 休憩

   第二講座:『野球人生からみた現代社会』

        講師:今井雄太郎(いまい ゆうたろう1949年8月4日生)

            (元福岡ダイエーホークス投手・新潟県出身)

       コーデイネーター:

 今井 雄太郎さんは、新潟県長岡市出身。

現在は、タレント、野球解説者。愛称は「雄ちゃん」「雄さん」など。

中越高校から新潟鉄道管理局(現・JR東日本新潟支社)を経て、

1970年のドラフト2位で阪急ブレーブスに入団。

“ノミの心臓”と呼ばれるほど気が弱く、また極度のあがり症であったため、

ファームでは好投するものの1軍ではなかなか結果が出せず、

プロ入りから5年間でわずか2勝しかあげられなかった。

しかし、

上田利治監督・梶本隆夫投手コーチがその無類の酒好きに目をつけ、

缶ビールを飲ませてからマウンドにあげたところ、

それまでとは別人のような好投を見せた。

それ以来、眠っていた才能が一気に開花。

1978年8月31日の対ロッテ戦(宮城)で史上14人目の完全試合を達成し、

同年のリーグ優勝にも大きく貢献。

1981年には19勝15敗で最多勝を村田兆治(ロッテ)と分け合い、

1984年にも21勝9敗、防御率2.93の成績で

最多勝・最優秀防御率・ベストナインのタイトルを獲得、

チームの6年ぶりの優勝に貢献しました。

上田監督が勇退した1990年オフ、矢野実との交換で福岡ダイエーホークスに移籍

(この頃から夫人の実家のある佐賀県佐賀市に在住)。

翌1991年に1勝をあげ、この年限りで現役を引退しました。

現在は福岡県内を拠点としたタレント活動も行っており、

 福岡放送FBSの人気番組『ナイトシャッフル』の

レギュラーを初回から長年務めている。

 (日曜22時30分から23時24分まで放送されているローカル番組)

チームメイトに山田久志佐藤義則らがいたので開幕投手となったことがない。

現役時代は、現在も親交の深い佐藤義則と二人で『酒仙投手』と称されていた。

(現在は、試合前のアルコール摂取はドーピング規定に抵触するため禁止)

 

  さて、未来の子ども達にはどのような力が必要なのか?

  どんな20年後のこどもを育てるのか?

  そのためには今は、どんな教育を…?

  未来の世界を担う 理想の正しい大人像は?

 

  園児のしあわせ、保護者のしあわせ、地域社会のしあわせ

  そして教職員のしあわせ、

  これらがあって初めて

  設置者・園長のしあわせが実現。

  色々と基礎基本を考え直しています。

 

  まずは、未来の幸せを創造するためには…

  ①あいさつしよう 

  ②掃除しよう 

  ③素直に徹しよう

  最低 この文化を徹底しなくては!  

  と 力説された佐藤芳直先生の言葉が耳の奥に残っています。

 

 某専門学校でもこの三点には特に力を注いで、地元の企業には

 評判が頗るよいらしい。大人も子どもも、大事なポイントは同じですね。

 

最後に、

今井 雄太郎さんは、自筆サインを 三人にくださることになって、

今井さんとのじゃんけんで最初に勝ち残ったのは2人。

なんと、じゃんけんなら多分勝つかも? という予感が当たり、私と、

もう一人ラッキーな方も 八幡西区本城のU園長先生。

 

今井 雄太郎さんは、還暦を迎えて、益々お元気で

この度は、フルマラソンに挑戦されるのだそうで、

その意気揚々たる気概に溢れたサインをいただき

握手した大きな手!

完全試合を成し遂げた元気パワーを

おすそ分けしていただいた気分です。

   今井 さん、頑張れ!完走をお祈りしています。

    サイン色紙、ありがとうございます。

   (色紙は幼稚園の玄関入って左手に飾りました。

   皆様、どうぞ、ごらんください。)

                     

 

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ジョエル先生の講演その2(つづき)

2010年01月20日 21時31分11秒 | 研修会・セミナー

平成22年1月20日(水)

 昨日19日のジョエル・アソグバ先生の講演会の

素晴らしい示唆に富んだお話しに 感謝の感想をたくさんいただきました。

以下、19日の講演会のお話の続きです。↓

ある秋の日、カレンちゃんの入学の半年前に、学校に挨拶に行きました。

(本当は、絵本の読み聞かせに行きたかったのです。)

ところが、田舎は、とても閉鎖的です。

わが子たちが、私のそばで筑後弁で話しているのにも関わらず

肌が黒いからと、先入観?偏見?「日本語は大丈夫?わかりますか?」

と、対応してくださった先生方は とてもトンチンカンな質問。

校長先生も教頭先生も 皆 多分 緊張して当惑したのでしょう。

こちらの言うことがよく聞こえなくなってしまっていたのです。 

「ガイジン!」「バイキン!」「死ね!」「バカ!」「うざい!」「汚い~」

「…(無視)…」などがないように予防策に力を入れました。

そんな言葉や態度に出会うと、一生、心のキズの痛みは消えないから。

そのおそれが多分にあると心配がありましたから、それで小学校に

出かけて事前に相談したのです。

「わかりました。頑張ります。」と言われたので、入学を期待して帰宅。

それにしても、日本のこどもは、あいさつしない子が増えている。

危機管理の行き過ぎ?ヒトを見たら泥棒と思え?

知らない人と話してはいけないと言われているらしい。 

さて、カレンちゃんが1年生になって、3週間後のある日、

学校から悲しそうな表情で帰宅した。大変なことがあったなとわかった。

一人のクラスメートが、カレンちゃんに

「早くあなたの茶色の肌は、肌色にしなさい!」

と命令口調で言ったというのでした。それは、無理難題です。

服は着替えることが出来ますが、生まれつきの肌の色ですから。

ちゃんと解決しなければ。話し合いで。

こんな問題は、自分だけの問題にしてガマンはだめ。辛抱とガマンは違う

どうすれば、同じ問題が起こらないように出来るか。

直ぐに学校の担任の先生に連絡しました。

すると、校長先生と教頭先生と担任の先生が謝りにやって来た。

「カレンちゃん、かわいそうにごめんね。○○ちゃんに注意したからね。」

とあやまりに来た。カレンちゃんは、納得いかない。

「なぜ○○ちゃんが謝らないで、先生があやまるの?」

と言った。また、カレンちゃんはかわいそうではない。

この茶色の肌の色には、誇りと自尊感情を持たせているから。

「かわいそう」というのは「同情」。同情は、無関心につながる。他人事?

「共感」は、相手の立場を考えた言葉。共感で、心の扉は開く

きっと1年生の○○ちゃんには、悪気は無かったのでしょう。

ただ、思ったことを思ったままに口に出してしまっただけで無意識でしょう。

でも、カレンちゃんの生まれつきの肌の色は

努力しても変えることは出来ない。汚れているのではない。

だから、いくら石鹸をつけてこすっても白くはならないので、

「そんなこと かわいそうだから 言わないでね。」

と注意するだけでは根本的な解決には、ならないのです。

これは、大人の問題。

前もって「変な色はいないよ」と教えておけばよかったのです。

本当の人権教育は、問題が出てきてから臭いものにふたではなく、

まず段取りよく Yes!No!の訳を説明しておかなくては。 

とかく 日本人は、一人だけちがう方言で話すと、その人を仲間はずれにする。

そうではなく、少数派を外さないで、声をかけ仲間に誘うように教えなくては!

お互いに納得がいき、「ごめんなさい。」と、謝ったら、

子ども同士で仲直りの握手するとよいですね。

  さて、あの○○ちゃんは、

とうとう我が家にはあやまりには来なかったが、カレンちゃんの

7歳の誕生日の日のパーティーに、皆と一緒に 自宅に呼びました。

 驚いたことに ○○ちゃんの母親は、

「うちのあの子は、バカですから…」と、言ったのです。

ダメな子なんて一人もいない。バカなこどもも一人もいない。

だから、「うちの○○子は、バカですから…」なんて言って欲しくありません。

「罪を憎んで、人を憎まず」です。繰り返し教えていけば解決するのです。

子どもの代わりに、大人が謝りに行くのでは、解決にならないですよ。

子どものコミュニケーション能力をつけて、人間関係をうまくつなげて

切磋琢磨でそれぞれの良い個性と能力を伸ばすように願っています。

日本のイジメは、誰か自殺してからやっと…しかも最初はイジメは無かったと。

次には、イジメがあったかもしれないと変わり、最後にはありましたと土下座。

根本的な解決にはバラバラの席に離すだけではダメ。違う組にするのもダメ。

21世紀は、建前だけでは解決しない。

では、

にじのこどもたち』と、②ごぼうさんのいろは』の二冊を

今から読み聞かせ実演をさせていただきます。

 

虹は、色々な色が一緒にあるから美しいのです。

また、独りぼっちになったときの気持ちや、

仲間外しにされた時の気持ちを

子どもたちに考えさせてみましょう。

寂しそうな子には声を掛けましょう。

ひとりぼっちの人を、誘ってあげましょう。

最後のこの子たちのように真似をして欲しい。

考えてください。お年寄りも声を掛けられない人が多い。

一人暮らしで話し相手もなく寂しいのです。

また、最近、新聞で読んだ記事でしたが、

日本の大学での貼り紙の事が話題になっていました。

『便所めしダメ』…この張り紙の意味がわかりますか?

食堂で一人で食べるのは嫌だから、トイレの中で食べる学生がいるというのです。

『一人でいる人をさそいましょう』と書き加えた方がよいと、

カレンちゃんでも分かります。

一人ぼっちは耐えられない? なら、なぜ、寂しそうな人をさそわないの?

思いやりは?日本人は、集団で動く習性がある。

また、テレビのコマーシャルで『美白化粧品』の紹介がよくあります。

日本人女性は『白い肌』に憧れているのですね。

黒い肌から白い肌へ憧れて「美白」でしょうか? 

お肌がより白い方が本当に美しくて魅力的なのでしょうか?

『美白』はあるけれど、『美黒』はありませんね。(笑)

ボクは、『美黒』の方がいいな!Black is Beautiful !

日本民話『にんじんさんが赤いわけ』というお話は、ちょっとちがうと…

ごぼうさんは、お風呂でこすり方が悪かったから黒いのではなく元々黒いのです。

それで、『ごぼうさんの色は』を絵本にしたのです。 Black is Beautiful

最後にジョエル先生は、一番好きな童謡♪『チューリップ』を皆で歌いましょうと。

 ♪「さいた さいた チューリップの花は 

  ならんだ ならんだ 赤、白、黄色

  どの花 見ても きれいだな

 http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/tyurippu.html

質問① 私の息子は24歳。

     今オーストラリアで4年間もワーキングホリデイ中です。

     安否が心配です。それで1週間に1度は電話しています。

     でも、うるさがって、電話しなくていいと、そっけない。

     ジョエル先生は、16歳から親元を離れていたそうですが、

     男の子の気持ちは?

答え①: ボクは生まれ育ったオタワからバンクーバーへ行く時、3人兄弟の弟が

     「行かないで!」と、泣きました。16歳でした、別れはとても辛かった。

     でも、ちゃんと親離れ子離れしました。

     あなたの息子さんは、24歳なら、立派な大人です。しかも、自分で

     ワーキングホリデイを志して、元気に頑張っているのならば

     そんなに心配はいらない。とても立派だとおもいます。

     心配しなくちゃならないのは、何もすることがみつからなくて家で

     昼夜逆転して、働かずにひきこもっている青年たちです。

     お母さん、もう 親離れ・子離れしましょう。

質問② 国際結婚が少しずつ増えてきていますが、宗教的な背景や

     親や親戚の反対はありませんでしたか?

答え② 私の実家の宗旨は、キリスト教ローマンカトリックで、父の弟は神父さん。

     3歳から教会へ行っています。

     でも、一度も違う宗教の人と結婚してはいけないとは言われたことはない。

     れいこさんの実家は仏教と神道だが、一般的な日本人と同じで、

     彼女は小さい時からお寺に行ってはいないようです。

     友人のなかには、ユダヤ教やイスラム教や儒教や仏教など

     ちがう宗教宗旨のひとがいるが、誰も皆、平和を望んでいます。

     カトリックはカトリックと結婚するのが多いかもしれないが、

     人類は皆兄弟姉妹です。宗旨がちがっても仲良くできる。

     ただ、原理主義者は、考えられないことを考えている。

     私は、宗教より哲学が大事と思う。仏教は、哲学やな~と思います。

質問③ 「愛はあいさつ」、というのもよくわかりました。素敵です。

     もう少し具体的にあいさつのポイントを教えてください。

     我が家は、てれ臭くて なかなかうまくいかない。

答え③ あいさつするときには、相手の目をしっかり見てください

     そして、子どもの名前を呼びながら、笑顔で明るく

     「カレンちゃん、おはようございます!」「お元気ですか?」

     学校から帰ってきたら、すぐ笑顔でハグして「おかえりなさい!」

     「今日は学校でいいことがありましたか?」「残念なことは?」

     何でも話しやすい雰囲気で、日頃から言葉かけをしていましょう。

     子どもと一緒に過ごす時間をなるべく増やし会話しましょう。

     小学生まではスキンシップ(抱っこやおんぶやタッチ)が大事です。

     そして、一緒に料理をしましょう。タマネギは、必ず子どもに切らせましょう。

     涙が出てきます。そのことを体験させてると、日頃の親への食事の準備に

     感謝の気持ちが起こりますよ。中学生になる前に、家族でたっぷり

     良いふれあいの時間を!社会問題も時事問題も話し合いましょう。

     NHKテレビのドキュメンタリー番組も録画して、一緒に見ましょう。

     アフリカの子どもの苦しみを見せて考えさせましょう。

質問④ 甥が中国青島から日本に留学してきたが、逐一母親に電話し、   

     何でも話して、親には心配させないようにとても感謝し気を遣って親孝行。

     昔の日本は、とても親孝行な人が多かったらしいが…

     今は、全然『親孝行』するという考えがなくなってきて、中国や韓国や

     台湾の子どもたちに比べて、日本の教育は変という気がします。

     また日本のテレビの番組は、親や先生や目上の人に反抗する内容は

     よくみるが、『親孝行』を話題にしたよい影響を与える番組が少ない。

     ジョエル先生は、カナダからいらっしゃってどう感じますか?

答え④  『親孝行』な子どもに育てたいなら、まず、両親が祖父母を大事にしている

     ところを見せるのがよいでしょう。お手本があれば真似します。

     今は、日本は少子高齢化が進み子どもの人数が少ないから親の面倒を

     みる子どもの人数も減りました。お年寄りはスープの冷めない距離。

     独居老人が、誰にも気づかれずに餓死や孤独死、というのは親不孝。

     涙が出ますよ。子ども達が外で過ごす時間が長すぎるのでしょう。

     中学の部活は週3回までにしたほうがよい。

     昔は、親の手伝いをし、親に心配をかけないのが孝行な子どもとして、

     褒められていたが、今は、日本の子どもは

     「手伝いはしなくてよいから勉強しなさい。」と言われ、親が小間使い。

     不思議ですよ。親よりも友達が一番大事になってしまったのです。

     中国や韓国、台湾では、家族が一番大事です。

     日本人は、出歩き族。土日は、家で、家族でパーティーをしましょう。

     まず子どもの舌に、コンビニ弁当ではなく、手作りのお袋の味を!

     家庭が居心地よい場所に。母親と父親が仲良くするとよい

     そうすれば、「親孝行が日本の美徳」の時代にまた戻るかもしれない。

     テレビの影響は大きい。漫才ブームで平気で人をけなしたり、バカにする。

     頭を叩くギャグも受けていたりして、PTAもあまり抗議したりしていない。

     カナダの子育ては人を褒める教育です。

     子どもにいつも関心を持ち、少しでも頑張っていたら褒めまくります。

     自信をつけて、自己肯定感を高めて、夢に向かって努力する方向に。

     うそをついたり、両親に反抗的になったりする時は、原因を探しましょう。

     人のものを盗ったり隠したり、これは、家庭の力が足りない時によく起きる。

     いつも神様が見ているよ。懺悔(ざんげ)の心を育てて素直に謝れる子に。

     乱暴な言葉遣いは、真似しないように。幼い頃から親が手本です。 

     「ありがとう」「おたがいさま」「もったいない」も 好きな日本語です。 

 ※ジョエル・アソグバ先生のHP:http://www2.saganet.ne.jp/joel/  

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ジョエル先生をお迎えして「子育て講演会」

2010年01月19日 19時01分24秒 | 研修会・セミナー

平成22年1月19日(火)

朝方は濃霧の中で、視界が遮られ、車の走行もノロノロでした。

霜も激しく真っ白で1℃でしたが、日中はグングン気温が上がり17℃

昨日同様に春のようなポカポカ陽気になりました。

9時に、今日の『子育て講演会』の世話役のお母様方がホールに集合。

歌を指導してくださる青山(韓)先生も駆けつけてくださり美声をご披露。

9時半にJR黒崎駅にジョエル先生をお迎えに。

9時40分には全ての準備が整い受付開始。

     司会進行 (坂本英子)

10時~開会のことば(大串かおり)

     母の会会長あいさつ(君原典子)

     幼稚園母の会の歌『愛の花輪』(青山紅音・ピアノ伴奏眞崎)

     園長あいさつ・講師紹介

10時15分~講演『違いを尊重し、共に生きる』

           ~心の教育 愛と思いやりと命の大切さ~

         講師:ジョエル・アソグバ先生

11時半~質疑応答・交流ティータイム

11:50~代表謝辞(加藤みき)

      閉会のことば(大串かおり)

12時終了

       受付(上原・大塚・安楽)

       接待=お茶(嶋立・濱岡・平田・山根)

       記録(山本)

       ベビーシッター(藤井・水摩)

愛の人 ジョエル先生はダンディーなスーツ姿で、

胸ポケットにはさりげなくお洒落なポケットチーフ。

がっしりとしたスポーツマン体型41歳。アフリカ系カナダ人。日本に来て15年。

福岡県筑後市西牟田在住。家族は、愛妻れいこさんと、3人の子どもたち。

絵本作家・イラストレーター、人権・同和問題講師、

また外国語(英語・仏語)教師として多忙な毎日ですが、

毎朝5時に起床

まずあいさつが大事というお話しからスタート。

以下、お話しを要約しお伝えします。

雨の日も風の日も「愛は、あいさつから。」

「おはようございます」「れいこさん、お元気ですか?」

私は、朝一番に愛するれいこさんにあいさつします。

皆さん、夫婦でちゃんとあいさつしていますか?

その次は、子どもたちにあいさつです。

今、世界中、色々な問題が起こっている。家庭がバラバラ、近所も疎遠でバラバラ、

すると国もバラバラ、ひいては世界中がバラバラになり、大変なことになる。

家族であいさつしない。猫背で下向いて歩く日本の子どもたち。

近所の人に会っても恥ずかしそうにうつむいて、

あるいはそっぽを向いてすれ違う。(悲しそうなジョエル)

これは、親がモデルです。親のするとおりに子どもは真似します。

家庭は人生最初の学校ですから、親がよいお手本にならねば。

特に朝が大事です。朝のスタートが明るく爽やかに、笑顔であいさつし、

機嫌良くよいスタートが出来るように

母親も父親も余裕を持って早起きしましょう。 

 「ありがとうございます」「すみません」「ごめんなさい」

「しつれいしました」「おつかれさま」など日本語にはとても美しい言葉があり

ますから まず、家族でこのような言葉を交わしあいましょう。

 

さて、自分と日本との出会いは16歳の時でした。

800年前に書かれた一冊の本 鴨長明(かものちょうめい)著

『方丈記』を読んだのです。その本は英訳版の日本の鎌倉時代の随筆でした。

「行く川のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかきいやしき人のすまひは、代々を經て盡きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。或はこぞ破れ(やけイ)てことしは造り、あるは大家ほろびて小家となる。住む人もこれにおなじ。所もかはらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。あしたに死し、ゆふべに生るゝならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。知らず、生れ死ぬる人、いづかたより來りて、いづかたへか去る。又知らず、かりのやどり、誰が爲に心を惱まし、何によりてか目をよろこばしむる。そのあるじとすみかと、無常をあらそひ去るさま、いはゞ朝顏の露にことならず。或は露おちて花のこれり。のこるといへども朝日に枯れぬ。或は花はしぼみて、露なほ消えず。消えずといへども、ゆふべを待つことなし。およそ物の心を知れりしよりこのかた、四十あまりの春秋をおくれる間に、世のふしぎを見ることやゝたびたびになりぬ。…後略」

この素晴らしい言葉に感動。

「これは、すごい。力がある。普遍性がある。」

まず、父親にこの言葉をプレゼント。

「行く川のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず。

よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。…」

次には母親にプレゼント。そして友人にもプレゼント。

カナダは、教育の国。「三つ子の魂百まで」といった心の教育の国。

子どもに普遍的な価値観を教えることに力を入れている。

そのやり方は、自分の意見を出す力をのばすため、会話しながら

少しずつ自分が気づいたことを話し合う。

テレビを消して、会話を大事にし、

物だけでなく言葉のプレゼントをする

いいものは必ず友人にもプレゼントする。

ストーリーのプレゼントは、最初は三人に。

その友だちが、また他の友だちにプレゼント。

次第に広がり20人に増えた。そこで一緒にそのテーマを議論。

その仲間の一人はユダヤ系カナダ人だった。

涙を流しながら、彼は爺ちゃんの話をした。

じいちゃんは、ドイツ生まれのユダヤ系カナダ人。

なぜ、ドイツからカナダへ行かなくてはならなくなったのか?

ある日、爺ちゃんが小学生の時に、

ヒットラーが首相になり、ユダヤ人の迫害・虐殺が始まったのです。

ある夜、曾爺ちゃんと曾ばあちゃんが、爺ちゃんの部屋に入ってきて

突然「今夜は逃げろ!」と言った。

でも、爺ちゃんは子どもだったから訳が分からず逃げたくはなかった。

「どこへ逃げるの?」「学校はどうするの?」と聞いたのだった。

「命だけは大切だから逃げよ。」「カナダはユダヤ人を多数受け容れている。」

それが、最後のお別れになった。

爺ちゃんの人生は、

「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。…」

生まれた国ドイツは、自分の国と思っていたのにそうではなくなった。

「あなたは、ドイツ人じゃない。」と言われ、家族がバラバラになった。

ドイツは、自分の生まれた国だけど、街は全部 全然様子が変わってしまった。

人間も生まれてから、目に見えないが ドンドン変わり成長してゆく。

0歳、生まれたときは、心が真っ白。自分のいろは?

自分の色は3歳くらいまでは自分ではまだわからない。

3歳過ぎてだんだん染まってくるのです。

先生や友だちや絵本にも出会い少しずつ変わっていくのです。

真っ白な紙(心)に色々な絵を描くのです。

その時期から、暴力をふるわない普遍的な価値観を教え込まなくてはと思う。

「ユダヤ人と遊んではダメ!」なんて言わずに子どもの心にきれいな虹をかけたい。

その時、鴨長明さん、ありがとう!一度は日本に行ってみたいな~

と言う気になったのです。

昔の良いところを守り、悪いところは修正する。

そして、と、思いやりと、命の大切さ この3つの価値観を

三つ子の魂に入れることが大事。

カナダのオタワで生まれて、こうして16歳で日本に興味を持ち、

23歳でバンクーバーで愛妻れいこさんと出会って恋に落ちたのです。

日本人れいこさんは、その時

1年間のワーキングホリデイビザでバンクーバーに来ていたそうです。

ここには、日系人が多く見かけられ留学生も多かった。

1年間のワーキングホリデイが終わって、日本(熊本)にれいこさんは帰国。

電話でれいこさんのお母様と話をしようと試みた。

だが、日本語でしかしゃべらないので、自分の英語が通じない。

日本に一緒に来て、最初は、れいこさんだけと話が通じた。

生活習慣や文化がカナダとは全然違い、とても不安だった。

でも、誰かが動かなくては、変化しなくては、チェンジ!

と決意して、愛があるから、家族をつくりましょう。結婚しましょう。…と、前進。

確かに、文化や食生活に慣れるのも、毎日の生活の大事な要素です。

言葉も覚えられるのか心配でした。しかし、やればきっと出来る。

一歩を踏み出すのには大きな不安。左に恐怖心もあるが、右には希望がある。

言葉がわからないと、なかなかうまくいかない。

でも、一生懸命勇気を出してやれば、きっと出来る。

そこで、結婚して、一ヶ月間は、妻の実家にお邪魔しました。

新居のアパートが見つかるまで。

朝ご飯には、びっくりしました。

出された物は、全部感謝して食べる。そう躾られて育ったから全部食べた。

臭いネバネバ納豆も、勇気を出して食べた。

臭いは嫌でしたが、味はそんなに悪くはないと、気づきました。

毎朝、ご飯に納豆。一ヶ月経つと慣れて自分の味になりました。

全ては、頭と心を柔らかくしたらうまくいくのです。

よく日本のお母さんは嘆く。「うちの子は食べ物の好き嫌いが多い」と。

でも、食わず嫌いも多い。

頑張ってたべようとすると少しずつ慣れて食べられるのに。

確かに最初は、子どもは苦い物や辛い物はきらいです。

でも、私も、大人になったらコーヒーも好きになりました。

その後、アパートは、羽犬塚駅の近くに見つかりました。

そこに英会話・フランス語会話の教室を開きました。

そして、愛するカレンの誕生を迎えました。

と、同時に、全ての勉強が始まりました。

必ず二人で妊婦の受診にも行きました。

カナダでもお父さんがお風呂に入れる役目です。

熊本のお母さんは、心配しましたが、

二人で協力していくから大丈夫だと伝えました。

2時間陣痛があり、いよいよ産室に入りました。

そして4時間後にカレンちゃんが生まれました。

感謝の気持ちでいっぱいでした。れいこさん、有難う。

かれんちゃん、有難う。

れいこさんのお父さん、有難う。れいこさんのお母さん、有難う。

そして、人は皆つながっているから、

世界中のお父さんお母さんに「有難う」を言いました。

 

と、思いやりと、命の大切さ この3つの価値観を

七転び八起きしながら植え付けるように 子育てしないとダメ。

父親になったその日から自分は生まれかわったのです。

ジョージ君の生まれたときも、エリカちゃんの生まれた時も同じ気持ちだった。

子どもと共に過ごし、共に泣き、共に笑う。

世界中には貧しい国がある。コンゴなど戦争状態の国もある。

東南アジアも貧しい国が多い。

このようなニュースも子どもと一緒に耳を傾けて話題にして考えて欲しい。

子どもは、色々な色を好む。はっきりした原色の方が赤ちゃんの頃にはよい。

そして、お母さんの話よりも、お父さんの話を子どもは注意深くよく聴くものです。

だから、絵本を通じて、子どもたちに大事なことを伝えたいと思いました。

我が子だけでなく、隣の家の子どもも、一緒に育てるのです。

自分の子どもだけに価値観を入れるのではなく、周りの子ども全員に。

子育ては、一人だけでは出来無いのです。

あなたの隣の子どもも一緒に育てるのです。子育てには使命感が必要です。

金子みすずさんの「みんなちがって、みんないい」です。

「変な人は、一人もいないよ。」

日本のイジメは、グループを作って一人をいじめる。

一民族一国家という考えに洗脳されてると、ヒットラーのナチスドイツと同じ。

少数のユダヤ系の人を差別し、迫害し、消してしまおうとし、

ご存知のように大虐殺。罪もない人々が命を落とし大変なことになりましたよ。

朝鮮民族や琉球民族や中国人も昔から日本には多数入ってきて

大陸の文化を伝えています。

その子孫は、もう今は、この国日本の言葉しかわからないのです。

幼稚園・小学校の時から民族は違っても国民性は一つと、教えなくてはです。

また、肌の色が浅黒いから、指差して「外人だ!」と言われる。

「いや、外国人じゃないですよ。日本人ですよ。」と私は答える。

「汚い!」と言われたら、「汚くないですよ!」と言ってきました。

ある日、長男のジョージ君が公演で遊んでいたら友達から

「バイキンだ!」「うんこだ!」と言われました。

彼は、「コラ!」と怒って、空手を習っていたから、殴ろうとしていた。

そこで、私は、「ジョージ君、殴ったらダメよ!」

「そんな時には、やさしく教えましょう。」

一緒に友達に教えました。言葉でその言葉はよくないと説明するのです。

人間は怒りで動くと何もうまく解決しない。

「佳きことは、カタツムリの速度で動く」(マハトマ・ガンジー)

非暴力で、平和的にやるのが肝心です。子育てもそうです。

教えるのは、時間がかかります。

人権問題。この差別をなくすには、キング牧師もそうですが、決して

殺されるまで暴力をふるわず

言わなくてはならないことをはっきり言い続けていたのです。

"I have a dream!…"(私には夢がある。白人も黒人も平等。)

暗殺されたその時、オバマ大統領は、1歳だったのです。

黒人の大統領が登場するには500年位かかると言われていたが

予想より早く実現しました。

とにかく、一人でイジメを我慢し悩まないで、お父さん・お母さんに相談し、

先生に打ち明けて相談し、されて嫌なことは「しないで!」

「そんなこと言わないで」と、繰り返し言いましょう。

そして、お父さん・お母さんは、もっと子どもとコミュニケーションを。

口に出して言葉で言いましょう。仲直りの握手をしましょう。

何でも話し合って解決するのです。

  私は、小さい時から絵を描くことが大好きでした。

学校で、意見を言い、発表するのも好きでした。

自分の近所の子ども達にも、メッセージを絵本で伝えたいのでした。

それは、日本では足りない価値感です。多様性を認める価値感です。

今年、NHK大河ドラマで坂本龍馬を主人公にして『龍馬伝』がはじまりました。

土佐では、上士・下士の差別がありました。

上士は下士を犬猫呼ばわりし、人間扱いしていませんでした。

下士出身の龍馬は、素晴らしい人でした。

それまで、誰もが我慢していたのですが、仕方ないことと諦めたりせずに、

その理不尽さに、敢然と立ち向かって時代を切り開いて行こうとしました。

ここで、皆様によく考えて欲しいのです。

日本は、これからは、多民族多文化国家の意識を持たなくてはなりません。

日本は、以前から、一民族一国家の国ではありませんでしたが、

単一民族の国だという人がいます。

それならば、アイヌ民族や沖縄の琉球王国の人々は?

カナダとは違う背景があり、その中で、差別的な意識が強くはびこっているのです。

だから、無意識の内に差別的なことを平気で言ったり、

人を傷つけることをしたり、仲間外しやイジメが起こるのです。

思いやり命の大切さ この3つの価値観を三つ子の魂に入れることが大事。

日本人は言わない。なぜかな?その場ではっきり言えばよいのに。

口に出して言い、友達と話し合って解決する。

夫婦もそうです。夫婦も言わないと相手の考えがよく分からない。

誰かに言われたことは、耳が痛くても最後まで聴く事です。

誰かが言わないと気づかないこともあります。自分の考えを相手に伝える。

上手く伝えるには、日頃からテレビを消して、色々な話をしましょう。

絆をしっかりするためには、

親子の会話や夫婦の会話を大事にするとよいのです。

お茶を飲みながら和やかに。学校の問題も同じことです。

カレンの入学の半年前に、学校に挨拶に行きました。

本当は、絵本の読み聞かせに行きたかったのです。

ところが、… 以下は次回に続く。

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薬のセミナー

2008年11月27日 20時55分23秒 | 研修会・セミナー

平成20年11月27日(木)のち時々 

昨日は一日中ザーザーと雨天でした。今日もよく降ります。

今日は、昨日よりまた少し最低気温が下がり6℃、最高気温は15℃でした。 

 
子ども達は、朝から元気いっぱい、イキイキしています。
 
24日の『音楽会』で目覚しく成長し、
 
前と後では、意欲も集中力も向上心も大きくちがっています。
 
今度は、来月の『おゆうぎ会』に新たな目標を設定
 
今日も各クラスとも 精一杯様々な活動に取り組み、無事終了。
 
子ども達も 最近は、どの子も楽しそうに集中できています
 
 
さて、今日は、第232回『子育て教室』の後、
 
午後1時からは、『薬のセミナー』をいたしました。
 
講師は、地元相生町の丸善市場角の池田薬局の薬剤師
 
卒園生でもある池田先生でした。
 
40年ぶりにご来園で、『子育て教室』で勉強後の
 
約20名の保護者の皆様にお話しいただきました。
 
 
小・中学校でも最近は『薬物』関係の講演を依頼されるのだそうです。
 
その場合は、シンナー中毒やタバコの害や飲酒・アルコール中毒、
 
大麻や覚醒剤・麻薬などの怖さを中心にお話しするのだそうです。
 
昔は、高校生向けのお話しだったのを、今では、
 
「非行の低年齢化で、小学生も次第に汚染されてきているのが現実」
 
と嘆いておられました。
 
一体全体、この国は、どうなってきているのだろうか?
 
非常に先行きが案じられます。
 
 
参加していた青山紅音先生も、
 
「中国では、こんなことは絶対にあり得ないことです。」
 
と、おっしゃり、
 
「日本は外国に比べて非常に犯罪や、子どもの非行に対して甘い。」
 
とも述べられ、満20歳を迎えた息子さんの例を挙げて、
 
「朱に交われば紅くなる。心配です。」
 
「中国では、大麻や覚醒剤や麻薬は、持っているだけで死刑。」
 
と、話してくださった。
 
 
確かに、シンガポールでも、
 
厳罰主義で、厳しい罰金があり、
 
以前のブログでも採り上げましたが、
 
大麻や覚醒剤や麻薬は、吸引していなくても、
 
「持っているだけで絞首刑」です。
 
 
まあ、とにかく、今回の『薬のセミナー』のメインは、
 
家庭の常備薬について
 
「薬箱」のその中味の救急用品、薬の保管方法、
 
もし、塗り薬や飲み薬の期限が切れたら、
 
子どもへの上手な薬の飲ませ方、
 
健康食品サプリメントの上手な選び方、摂取方法
 
ジェネリック薬品について、
 
それに風邪やインフルエンザなどの感染症対策と、
 
万一鳥インフルエンザに罹ったらどうすればよいか…
 
タミフルや予防接種について…などなど、
 
どれも参考になる目から鱗の話しでした。
 
タミフルは、スイス「ロシュ(Roche)」が製造する
 

日本では中外製薬から発売(病院処方箋が必要)。

現在は成人の場合、発症後48時間以内に飲み始め、

朝夕1カプセルずつを5日間服用することになっている。

ウイルスの拡散を防ぐことによって増殖を抑え、

症状を早く回復させる効果がある。

市販後調査での副作用は1.8%で下痢吐き気など。

また、未成年者などへの副作用で、突然死や異常行動を

引き起こすことがあるとの指摘がある。

昨シーズンは生産量の半分以上を日本が輸入。

計538万人分が国内で出荷された。

A型、およびB型インフルエンザウイルスの増殖を抑える効果があり、

A型インフルエンザである鳥インフルエンザにも効果が見込めるとされている。

:医薬品

また、副作用によると思われる異常行動が相次いだことから、

異常行動を指すジャーゴンとして用いられることもある。

 
これからは、
 
かかりつけ薬局をつくり、気軽に薬剤師さんに薬の相談に
 
お伺いして、とことん納得のいくまで質問してから、
 
かかりつけのお医者さんと同じように
 
安心安全な暮らしの第一条件を整えて、
 
いざ と言うときに、困らないようにいたしましょう。
 
 
また、その『薬のセミナー』の主催者で、お世話役は、
 
北九州市保健衛生局の職員さんで、この方も嬉しいことに卒園生で
 
(旧姓進藤)紀子さんでした。
 
なんとまあ両名とも素晴らしい成長ぶりで、世のため人のため
 
社会の片隅で頑張って、それぞれご活躍中です。
 
こんな嬉しい再会はありません。
 
今後も益々よい仕事をして、近隣の人を助け、
 
社会にも大きく貢献し、奉仕して、恩返しいただきたいものです・
 
 
本日、初めて参加したニューフェースの方を紹介すると
その場は普通に皆様の前で挨拶していた様子でしたが、
 
帰り間際になって、
 
「実はあの人知ってる。昔の友人。中学時代の同級生なんです。」
 
とのこと。
 
 
こうした場面には、よく出くわします。
 
お母さん同士、先生同士、先生と保護者、同様の光景を目にします。
 
やはり、世間は広い様で、とても狭いということなのでしょうか?
 
改めて、一期一会
 
出会いを大切にしなければ…と考えさせられた一日でした。
 
皆様、薬は、正しく服用いたしましょう。
 
 
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新水巻病院小児科部長白川嘉継先生の講演会

2007年01月29日 21時58分21秒 | 研修会・セミナー

平成19年1月29日(月)昨日は、雨または大雪の天気予報だったが、

全然降らずに朝はのち午後からは、陽が射してきました。

気温10℃。明日は天気が良くなりそう。ホッとしました。

昨日、戸畑区のウェル戸畑2階多目的ホールで、

日本公文 北九州事務局主催 新春教育講演会がありました。

『子どもの発達のために大切な乳幼児期からの親子のきずなづくり』

という演題で、ご講師は福岡新水巻病院 小児科部長 白川嘉継先生でした。

1959年生まれ…新生児学が専門領域。

自己紹介からテンポ良くスタート

長年、産業医科大学付属病院新生児集中治療室医長として、

主に、1000g未満の超低出生体重児と呼ばれる未熟児

身体面、精神面、知育面の総合的なケアを担当。

2006年9月より、福岡新水巻病院 小児科部長として、 

医療、療育、教育の連携により、

子どもと母親の健全な成長に貢献する新たな小児医療(母子科)を推進なさる。

その間19,000家族との出会い。

親子の関係性を作ることが大事

と非常に多くの臨床例をあげて訴える。白川先生のお話は、毎回反響を呼ぶ。

まず、今マスコミで話題の例から、「給食費を支払わない親」の問題。

給食費を支払わないで平気な親は、実は、子どもの時に自分の親からお金を使われていない。

だから、高級車やブランド品で身を飾っても、子どもの食べた物に代価を支払わなくても平然としていられる。

つまり→子育てには、まず養育費がかかることを自覚していない。→連鎖する。

同じように、新生児室に赤ちゃんに面会に来ない親がふえた問題。これは、

子どもの時に親から向き合って育てられていない親子関係だった→連鎖する

次に、出産後の親が赤ちゃんに対してどう思っているかの調査で

  ・生まれた子どもが可愛いと直ぐに思う     30%

  ・子どもが可愛いと思えるまでに努力がいる  70%

    その中でも、子どもを拒否し、子育てを負担に思う 10%                  (殴られて育った、暴力的な性行為で早産、つらい青少年期の経験がある等)

また、最近の

私も随分前から「子育て教室」でも、非常に気になっていたのですが)

授乳時の気になる状況は、

母乳の場合、7割の母親の目線が赤ちゃんの目線と合っていない。

ミルクを与える場合は、8割は、ほ乳瓶の方に目線が行き、

赤ちゃんの方には目線が合っていない。

目線が合うことで、脳に発達の刺激が行く。

基本的な信頼感の獲得→ゆたかな感情を獲得→高度な行動の獲得へとつながる大事な時間なのです。

お母さんが幸せなとき 赤ちゃんはほほえむ。

赤ちゃんがほほえむとき お母さんに至福の時が訪れる。

互いの瞳に写る自らの姿を見つめ 必要とされること、信じることを知る。

次の話題は、発達(・発汗作用…)と成長(身長・体重)について…

ものを言わない胎児は、母の胎内で母に命をゆだね出生の日を待つ。

母体に、ストレスがあると、男子胎児の脳が女性化する。

母親の乳輪から出てくるフェロモンで、乳房に新生児は本能的に寄せられる。

ミラー細胞 1ヶ月検診で自閉症が判断がつくようになった。

にこにこ顔の母親→赤ちゃんの脳中に「オキシトシン」が、産生される。

すると、オキシトシンがあると、将来、親になったときに、赤ちゃんを抱っこできる親になれる。

霊長類は、「長生きする性」が、子育てをする。

人間の場合は、育児をする性は女性。

従って女性は「長生きをする性」であるからその重要な役割を担っている。

以下の霊長類はオスが長生きをする。

ヨザル、テイティモンキー・フクロテナガザル・ゲルディモンキー

は、オスが赤ん坊を育てる。その間、メスがエサを運ぶ。

だから、人間の場合には…母親が安心して子育てに専心できるように

経済的な不安や精神的な不安が無いようにサポートするのが父親の役目

また

時々、泣く子を見ると、あやすこともせず不安がる母親がいる。

泣き出すと、パニックってしまう母親は、赤ちゃんの時に放置されていた

母親自身 の悲しい記憶が,呼び覚まされ,不憫さが高まる。

それで、パニックに陥ったりする。…

次に幼児の描いた絵を比べてみると、洋の東西を問わず、

女の子は人物に興味を持ち中央に描く

男の子は、動く物(乗り物や動物)に興味がある。

副腎性器形成ホルモン脳が女性化するか男性化するかを決める

男性の脳と女性の脳は違う。

脳梁砲台部やセンコンレン部が、男性の脳は小さい。女性のは大きい。

だから悲しいことをイメージする能力が違う。

女性は、すぐに脳に反応が現れ、涙が出る。

また、視覚に関わる細やかな反応があり、小さな表情の変化にも直ぐに気づく。

言葉で上手に表現できる。協調性がある。

だから、女性はおしゃべりをしているうちに気分がよくなりオキシトシンが産生する

(だが、男性は、逆に、しゃべっているとその内ストレスがたまる場合もある。)

オキシトシンがあると悲しいことを想像し考えることが出来て涙が出る。

本来、男性は、狩猟、女性は果実などの採取をする生活。

母親と子どもの結びつきは、においとフェロモンの働きによるので、父親よりも絆が固い。

フェロモンの働きの例として知られているのは

同じ寮で生活する女性の生理の周期が一致する。(ドミトリー効果

また、赤ちゃんは、羊水に一番反応する。

羊水の独特の生臭いにおいに吸い寄せられる。

次に、母親の乳房のフェロモンに反応する。

そして、母乳中に分泌されているオキシトシンは

僅か1.0±1.4μU/mlの血中濃度だが、

親子の信頼関係の構築には大事な働きをしている。

だから、そういう意味合いでも、ミルクよりも「母乳育児」がおすすめなのです。

オキシトシンは、愛の香り、信頼の香り。

成人58人が投資ゲームで実験した。

オキシトシンをスプレーで吹き付けたグループは、

相手を信頼しやすいので、どんどん思い切って投資する。

これを悪用すると大変なので、一般には手に入りにくい。

オキシトシンは、性行為でも分泌される。

だから、夫婦が長く一緒に連れ添っていられるとのこと。

心地よい感覚を与えられた乳児は、脳内でオキシトシンが分泌される。

だから、生後6ヶ月位から読み聞かせが、大変良い。

よみきかせをする親の方にも10分位経つと、

イライラやストレスが消えて心が安定する。

いとうづの森のチンパンジー「キララの赤ちゃん」の様子の観察から~

母親が側にいないと、次第に赤ちゃんの額の体温が下がる。

しょっちゅう泣かせたり、放置したりすると、成長ホルモンが伸びない。

1歳半位まで、ストレスホルモン副腎皮質ホルモンが作用。

母親がそばを離れていると不安状態から泣く。

すると、グルココルチコイド受容体のmRNAが脳内に増える。

あまりに長く放置され構われないと、そのうち 

もはや 泣かずに、じーっとして動かなくなる、

すると、グルココルチコイド受容体のmRNAが増えない。

そして、恐ろしいことに…心身の発達に障害が。

基本的には、

飛び出すな! 車は急には止まらない。

ではなく

飛び出すぞ!子どもは急には止まらない。

という考え方で、常に子どもを中心に考えましょう。

いかに乳幼児期からの親子のきずなづくりが、

一生を大きく左右するかよく認識出来たことでしょう。

皆様、熱心に学び、早速、

しっかり抱っこし 視線を合わせた子育てに

励んで頂けることでしょう。

もっともっと多くの

今から子育てする妊産婦の方々や、ご家族

幼稚園・保育園の先生や

子育て中の保護者の皆様に

是非 聴いていただきたい密度の濃い内容でした。

 

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楽しい研修漬け…絵本作家~今江祥智さんのお話しも!

2006年07月29日 18時19分57秒 | 研修会・セミナー

7月28日(金)ついに梅雨明け

朝から、蝉時雨

昨日に引き続き、午前中から30℃を超す猛暑でした

夏休みに入って、預かり保育の子どもたちは、元気いっぱい登園してきています。

預かり保育ホームクラスを利用するこどもたち以外は、お休みですが、

教職員は、毎日ゆっくりと~ 園児と同じくお休みしている訳ではありません。

預かり保育ホームクラスを輪番制で担当しますし、

また教員の資質向上キャリアーアップの為の研修会が、

連日実施されています。

皮切りは、 7月21日(金)スペースワールドの目の前の

「八幡ロイヤルホテル」で、行われた北九州市私立幼稚園連盟主催の

教師研修大会でした。

北九州市内98園の殆どの正規職員約1000人規模の参加者が、

一堂に会し、午前中の基調講演と午後のシンポジュームをお聴きした。

午前中は、 東京大学教育学研究科教授 秋田 喜代美先生をお迎えして

『保育の質を問う』という演題で、問題意識を高めました。

午後は、4人のシンポジストによる『保育の質を高めるには』というテーマで

午前中のお話しを掘り下げ深めるお話しで、

①秋田 喜代美先生の外に、

②中村学園短大助教授

③西南女学園短大助教授

④東筑紫短大助教授

それぞれの専門分野から掘り下げたお話しがお聴きできた。

今年は、新ブロック制への移行期間で、

各分科会に分かれての研究発表や、問題提起は無かったが、

又、来年度からは、4ブロックから、2園ずつで、8分科会に分かれての、

いわゆる「研究発表」が再開される予定です。

そして、いよいよ再来年平成20年7月は、我々の発表の順番が回ってくる

続いて、

 7月22日(土)は第4ブロック(八幡西区)私立幼稚園連盟主催の

パソコン研修会Aコースが、昴学園で、実施されました。

今回は、今年度から学校基本調査が、いよいよペーパーレスになってきたので

「メール」による公文書の授受について、

また、返信の技、文書添付や写真挿入等熱心に修得を致しました。

 7月25日(火)は、新規採用教諭研修会が、

北九州市教育センターで実施され、心をゆたかに育てる『絵本指導』をテーマに

白根恵子教授のご講演と実技実習がありました。

7月26日(水)は、第4ブロック(八幡西区)私立幼稚園連盟主催の

パソコン研修会Bコースが、昴学園で、実施されました。

初心者向けに、「ブログ作成入門」という内容。

ですが、若い先生方は、大変素晴らしいセンスで上達も早くて、

見事なブログ日記が出来上がり、プリントアウトして帰りました。

私のは、『つやこ園長のあまから日記』 試作ブログです。

わずか数日間の期間限定で、gooのブログにアップしてあります。

      ↑ご覧になる方は、今月いっぱい限定版ですからお早めに

そして、ご意見ご感想をお聞かせください。

さて、翌日7月27日(水)も、

第4ブロック(八幡西区)私立幼稚園連盟主催のパソコン研修会Cコースでした。

いよいよ、中級~上級コースで、『パワーポイントを使ったプレゼンテーション』

講師の川西先生は、丁寧にわかりやすく説明下さり、

8月4日(金)と2回シリーズです。

次回は、実際にデジカメを使って、取り込んだ素材を駆使して、

紙芝居風にプレゼンをまとめ上げていきます。

(8月8日と8月10日はDコース。ホームページ作成入門と更新がテーマです。)

そして昨日、7月28日(金) 福岡県私立幼稚園振興協会主催の

教師研究大会が、福岡市「都久志会館」及び「ガーデンパレス」他の会場で

実施されました。

午前中の講師が、先日まで入院中でいらっしゃった病み上がりの

絵本作家今江祥智さんで『絵本劇場』という演題でした。

今江祥智さんは、京都に在住。

力太郎』や『ほなぼちぼちいこか』など代表作がある。

関西弁で独特の個性的な作品の数々でよく知られている有名な絵本作家。

満87才ですが、お話しは、大変面白い語り口で、保育や教育に携わる人は、

彼の謙虚で素直な感性を、そのままスーッと吸収したいモノだ…と、感じるらしく、

気取らないが、オーラの漂うずんぐりしたステージ姿に、私は釘付けになった。

 お話しの要旨は、

奇想天外なファンタジックなお話、パワフルなお話や、

心のあり方を考えさせられるテーマの絵本…

様々な代表作を改めて辿りながら、

一冊の絵本との出会いをより一層大事にしたい と、

深く感銘を受けた。

さて、

8月も連日研修会が、目白押し

私は、実は、

教育研究委員 を拝命しているので、各種の殆どの研修会に出席

なぜなら、最近の教育界は激動期なのです。

大学までは、かなり学びの時間やチャンスがありましたが、

一旦就職してしまうと、自分で、意図的に機会をとらえて学ばないと

なかなか最新の教育情報や学説や教育法に疎くなり勝ちになる恐れがあります。

それに、記憶力も集中力も 50才までは、かなり自信が有る方でしたが、

最近は、年々体力も落ち、全て 鈍りつつあると、深く自覚している。

だが、情熱だけは… まだまだ人後に落ちないつもりなのです

こうして 研修会の度に、新たな発見や気づきがあり、

自分自身が変身していくのは、嬉しいことです。

年をとることは、白髪になり皺も増え、悲しい現実もあるが、

逆に視点を変えると

『年齢は宝』という考えにも至ります。

NPO法人日本国際童謡館館長の

大庭照子先生が、よくそうおっしゃいますね。

各種研修会では、素晴らしい大先輩の方々や、

人生のお手本に 直に出会えて、 いつも感激

教育研究委員は、責任重大な忙しい役職ですが、自己啓発のチャンスが

より多く得られ、最先端の情報を得られるのは、園にとっても、

自分自身のためにも、最高にしあわせな役職かもしれない。

正直なところ、皆様に支えていただき、

おかげさまで、どうにか職責を全うすることが出来ており、

いつも感謝感激です。

これからも、

研修会の成果・収穫を、是非とも現場の日々の保育に

生かして頂きたいと 心から願っています

 

より良い充実した意義深い研修会が実施できるように、

皆様のご意見をしっかり拝聴し、感想をお伺いしながら、気合いを入れて

より実りある よい研修会になるように精一杯努力したいと存じます。

                  

どうぞ、関係の教職員の皆様、PTAの皆様、

ご希望の講師や研修内容がありましたら

ご遠慮なくお知らせください。

ただ、予算もありますので、必要に応じて

出来る限り、講師との交渉を重ね

今後の研修計画に織り込んで行くように

最善を尽くしたいと思います。

 

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初ブログ、よろしくお願いいたします。

2006年02月27日 16時36分01秒 | 研修会・セミナー

2006年2月27日月曜日

今日は、午後二時に,

星琳高校マルチメディアセンターへやってきました。

北九州市八幡西区私立幼稚園連盟の

教職員対象パソコン研修会です。

 初めてのブログ作成体験です。

面白いのですが、キーボードの文字を一つ一つ探しながら

皆様に遅れないように ファイト!

心は爽やかなの かがやきより

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