平成20年7月23日(水)
今日は、北九州市私立幼稚園連盟の最大の例年の行事となっている
「教師研修大会」が、八幡東区枝光のダイワロイヤルホテルで実施され、
午前中は、創立50周年記念式典・講演会もあり、午後からは分科会に分かれて
最新の幼児教育について 学びあいました。
今年は、10年ぶりに緑ヶ丘・第二幼稚園は、問題提起をさせていただきました。
第7分科会は、一番参加者も多くて、140人分の資料の準備も大変でした。
参加人数が多いので、グループ討議は時間がかかり勿体無いので、止めて、
参加者全員、小さい紙に問題提起を聞いた感想や質問など記入してもらい、
それをもとにして、指導助言のN教授のお話を伺い
最新の幼児教育に関する情報を学びあいました。
まず、幼児教育の原点 倉橋惣三先生の著書『育ての心』について
改めて再読を促され、『幼児期の心』に寄り添って、環境を整え
日々の教育にどんなことに気をつけてきめ細かく指導・援助が必要か
考えさせられました。
次に、N教授は、最近封切りになったばかりの話題の映画をとりあげて
『心の育ち』についてその幼児期の特性をしめされた。
その映画は、崖の上のポニョ http://www.ghibli.jp/ponyo/です。
日比谷の映画館で、封切りになったばかりをご覧になったそうです。
解説: 大ヒットを記録した前作『ハウルの動く城』以来4年ぶりに
宮崎駿監督が手掛けた心温まるファンタジー。
アンデルセン原作の童話「人魚姫」を基に、人間になりたいと
願うさかなの子と5歳の男の子の友情と冒険を生き生きと描く。
『風の谷のナウシカ』以来長年宮崎作品の音楽を担当してきた
久石譲が今回も音楽を担当し、美しい音色で作品を盛り上げる。
CG映像全盛の今だからこそ、あくまで手描きアニメーションに
こだわった驚異の映像は必見。(シネマトゥデイ)
- [ 写真拡大 ]
あらすじ: 5歳の少年宗介は、海辺の小さな町の
がけの上の一軒家で暮らしていた。
市街地から外れた彼の家の周囲には何もさえぎるものはなく、
ただただ青く美しい海と空が広がっている。
仕事で留守になりがちな父親の不在を寂しく思っていた宗介だったが、
ある日、浜でさかなの子ポニョと出会うことでその寂しさも忘れ、
やがて2人は強いきずなで結ばれていく。(シネマトゥデイ)
映画レポート
- 「崖の上のポニョ」
- 日本人の萎えた心を蘇生させる、
- 純度の高いファンタジーの傑作
- 日本人の萎えた心を蘇生させる、
- 一途な想いを募らせて荒れ狂う波の上を全速力で走って走って跳躍し、
- どこまでも少年を追いかける人魚の少女ポニョ。
- 横溢するパッションと歓喜のデフォルメに、
- アニメならではの幸福感が凝縮される。
- そうです、幼少期にまで遡らなければ、もはや
- 世の中を肯定することなどできないとばかりに、
- 宮崎駿監督は臆面もなく5歳児や恋する人魚の主観になってみせる。
- ストーリー性よりも、こうあるべき慈愛に満ちた世界と
- 高揚する映画的な瞬間が優先される。
- ただし、ポジティブ思考の塊にも思える本作品の背骨には、
- 現状への痛烈なアンチテーゼが貫かれている。
- 「ハウルの動く城」までに自分たちが積み上げてきた高度な表現技術の否定。手描きの絵を動かすという素朴なアニミズムによってこそ、生きとし生ける者に宿る生命感は謳い上げられる。
- さらに、「ゲド戦記」に象徴される息子世代の虚ろなエピゴーネンへの嘆き。
- 強い意志もなく、観念や打算だけでは 映画は生まれないという戒めだ。
- 狂おしいまでの熱情によってこそ、生きる力が発揮されるという構造もそのために思える。
- そして根っこにあるのは、子供たちの可能性を奪う閉塞した現代への憤り。
- 批判精神を押し込め、希望へと反転させた豊かな映像には凄味さえ備わり、宮崎監督の祈りにも似た切実な次世代への想いが全編にみなぎっている。
- これは、あふれんばかりのイマジネーションの大津波を浴びせかけ、
- 日本人の萎えた心を蘇生させる、純度の高いファンタジーの傑作である。
- (清水節)(eiga.com)
- …といったようなコメントが見られる。
- まずは、話題の映画を視てみたいとおもいました。
- ご家族で映画を楽しみつつ、子どもの心の育ちを考えてみましょう。
この世に生まれてきてほんとうに良かった!
生きていることが嬉しくありがたいこと と思えるような そんな人生を
子ども達には送ってもらいたいものです。