平成19年12月26日(水) あったかい一日で、
大掃除にもってこいの日和に恵まれました。
さて、昨日は、クリスマスでした。
世界中の子ども達のワクワクした一夜が明けて、
枕元やツリーの下や、くつしたの中に、きっとサンタさんからの
素敵なプレゼントを見つけて、子ども達の歓声や笑顔がみられ
幸せな気分で、一段とおりこうになった子どもを囲み、
一家団欒を過ごした家族も多かったことでしょう。
ところが、中には、入院中の子どもや、
サンタさんが来なかった子どももいるのです。
両親が離婚し、祖父母が子ども達の面倒をみていたり、
両親が病気や、また倒産などの事情で経済的に困窮して、
子どもの夢のふくらむ時期にも、その期待に応えられない…
辛いクリスマスになってしまった子どもも世界中にいるのです。
そんなことも、念頭に置きながら…やはり、
心身の健康第一!ですね。
16日(日)の新聞の日野原重明さんのインタビュー記事と、今朝のNHKTV
生活ホッとモーニングの『この人にトキメキッ!』アンコール放送インタビュー番組から。
日野原重明さんは、心の健康についてもお話していました。
以前のブログでも話題にしましたが、ご著書に『生き方上手』があります。
http://www.books-ruhe.co.jp/recommends/2002/04/ikikatajouzu.htm
彼は、今、満96歳。聖路加国際病院の現役医師です。
それだけでもすごいのですが、彼の日々の生活の超過密日程には驚嘆です。
毎晩、執筆もなさり、就寝時間は2:30~3:00で、起床は、6:30だそうです。
床に就くと、うつ伏せ寝のスタイルで、即、熟睡モードだそうです。
「不眠症」というのは、野生の動物には無いことだそうで、睡眠剤に頼らなくても
自然な規則正しい生活リズムで、運動をたっぷりしていれば、…
(入眠しやすく環境を整え、ストレスを解決すれば)2~3分で入眠し、熟睡。
特に心の悩みがある人・ストレスを溜めている人には、単に歩くことだけでも、
最良のストレス解消になるとアドバイス、よい示唆をなさっていました。
ちなみに、日野原さんは決してエレベーターは使わず、
階段も一段抜きで、軽快に駆け上がるように心がけているのだそうです。
そして、早歩きで若者を追い越すのが嬉しくてたまらないらしい。
新聞記事の書き出しに、このインタビューの前後の日程が紹介されています。
「前夜は、講演の準備や原稿の執筆で一睡もできなかった。でも、朝になったら気分爽快。今日も気持ちよく仕事ができるな。」
「翌日は、台湾に半日滞在し、講演などをこなして帰国。」
すごいハードスケジュールの毎日です。
彼は、5年間の連用日記をつけているそうです。
5年後までスケジュールがびっちりつまっているのだそうです。
だから、
96+5=101歳までは、
現状を維持し元気に生きているつもりなのです。
この元気の秘訣は?
以下のように書いてあります。
「大切なのは、小さな行動にも目標を立て、達成感を持つこと。」
私のような凡人は、
先生のとおりに真似するのはなかなか難しいと感じます。
ですが、確かに いきなり大きな目標ではなく、小さな目標から
「目標を立て、達成感を持つこと」は大事なことです。
先日の臥竜塾ブログで
「最近は、講演などのあとには、とても充実感と達成感があります。」
「そして、講演を喜んで聴いてくれた参加者に感謝の気持ちでいっぱいになります。」
「自分自身が充実した思いに浸り、一方で聴衆からは感謝されるような仕事って、本当に幸せだ」
と、藤森先生も述懐しておられました。続けて、藤森先生は、
「いろいろなことに不満を持ち、他人に苦情を言い、気を張って生きていて何があるのだろうと思います。」
「いつも相手の失敗とか、他人の悪い部分を見ている人は、自分の体もとっても不健康だろうなと思うことがあります。」
とも書き込んでいらっしゃいます。
「心の健康が身体の健康と連動している」と、尊敬するお二人とも、ちゃんと教えてくださっています。
そして、『養生訓』について、…
1712年に 日野原重明さんとおなじように、貝原 益軒は、
自身の83歳の実体験に基づいて『養生訓』という本を書きました。
この内容は、長寿を全うするための身体の養生だけでなく、
こころの養生も説くというところに特徴があります。
貝原 益軒は幼少から読書家で、非常に博識で、
『和俗童子訓』も書いています。
基本は、書物の情報だけにとらわれず、自分の足で歩き、目で見、手で触り、
あるいは口にすることで確かめるという手法で、
今年、残念ながら他界してしまった小田実的実証主義の精神を持って書いています。
また「世に益することを旨」とし、著書の多くは平易な文体で書かれ
より多くの人に判るように書かれています。
その彼が、養生という点から「三楽」として次のものを挙げています。
1、道を行い、善を積むことを楽しむ いい行いをして自尊心を高める。
2、病にかかることのないのを快く楽しむ 健康で心配事がないこと。
3、長寿を全うすることを楽しむ 長生きをして、人生を十分に楽しむこと。
これを、愛妻家であった彼の妻もそのままに実践し、
晩年も夫婦で福岡から京都などに物見遊山にでかけたりし、
睦まじく長生きしたといいます。
人間は、本来「天寿を全うすると、120歳まで」
元気に生きられるようになっているのだそうです。
ところが、上記の三つの楽しみを知らない人が増えた。
この三つを行うには、養生の教えをよく守ることである。
たとえ、お金持ちであっても、後ろめたい気持ちをもっていたり、
病気がちであったり、短命なら、この三つの楽しみは得られない。
1、道を行い、善を積むことを楽しむ
これが、まず出来ず、『偽』という文字が一年を象徴するご時勢です。
今年も、国民の尊敬の対象・手本となるべき政治家や高級官僚、
大臣や防衛省のトップ官僚も道を誤り、あのモンゴル出身の横綱までも、…
随分うんざりさせられるニュースばかりを耳にしました。
目先の利益に「偽装」を企んだ食品関係の問題も次々と…
賞味期限の切れた人生に?
結局、病気で入院、療養 廃業…の 方々が、沢山いましたね。
2、病にかかることのないのを快く楽しむ
つまりは、「健康に感謝する」ということなのだろうと感じます。
「水」や「空気」同様に、「健康」を あって当たり前と過信していたり、
暴飲暴食や、タバコや、過労… ついつい節度を越えた毎日に…
これは、生活習慣病の原因になりますね。
3、長寿を全うすることを楽しむ
これは、「世に益することを旨」
つまり、「世のため人のために自分の能力才能を精一杯発揮して、 ささやかでも、いかに長く 自分の周りに より楽しく幸せな人が増えることに貢献できるか?」
「憎まれっ子世に憚る」なんて言われないように、周りの人に感謝しながら
天寿を全うすること。
子孫のために「財」を残すのではなく、「名」を残すように、精進したい。
日野原重明さんは、本当に若者顔負けの、八面六臂のご活躍です。
私は、足元にも及びませんが爪の垢を煎じて、お手本に…
また、何歳になっても、出来るうちに「どんどん新しいことにもチャレンジ」
という前向きの心構えを忘れないようにしたいものです。
日野原さんは、来年も、指揮者小澤征爾さんとのコラボレーションの
予定があるそうで、創作した詩の朗読もなさり、
先日、そのCDが出たばかりだそうです。
これ↓は2005年の情報です。
http://peace60.12az.com/
幼稚園でも、日野原重明さんが、ミュージカル化し、採り上げていた
哲学的な絵本『はっぱのフレディー』や
沖縄の『いのちのまつり』の絵本も教材のひとつにして、
「いのち」についても、成長段階に応じ 年間を通じて考えさせています。
目にみえないものこそ大事なものなのですね。
さて、私も、まず、大掃除!
心身の健康第一で、忙しい年末を乗り切り、
清々しい気分でお正月を迎えたいものです。
皆様、よいおとしをお迎えください。
今年も、沢山の皆様のご理解ご協力ご支援の数々を頂き
無事に二学期の終業式を迎えさせていただきました。
ありがとうございます。
どうぞ、冬休み中も、事故や怪我、トラブルのないように…
心にたっぷりと栄養をつけて、
三学期の始業式 1月8日(火)に
元気な笑顔で 会いましょう。
なお、預かり保育は、12月28日(金)6;30pmまであります。
12月29日~1月3日は、年末年始特別休暇で、
幼稚園は閉園します。
新年の預かり保育の開始は、1月4日(金)です。
来年の転出・転入・新入園・転居などの連絡やお問い合せは、
1月7日(月)以降にお願いします。
093-631-3939
入院など緊急の連絡は、
担任の先生に、速やかにお知らせください。