9月21日は「世界アルツハイマーデー」でした。
1994年のこの日、国際アルツハイマー病協会が、
世界保健機関(WHO)の後援を受けて宣言しました。
毎年この日、世界60以上の国と地域で、アルツハイマー病に関する理解を求め
患者さんや介護の方々を支援するための様々な活動が展開されています。
呆け老人をかかえる家族の会は、この日に使う今年の標語を
「『ぼけ』はみんなの問題、私の問題、あなたの問題」
としました。
この標語は、5候補作品の中から選ばれたものですが、ほかの作品は、
「呆けても安心-世界をつなぐ思いやりとやさしさの輪で」
「世界は一つ、ぼけに理解と愛情を」
「受け入れよう、痴呆の心と行動を」
「ぼけても安心して暮らせる地域を。世界を」
です。
21世紀は科学技術がますます発展していき、
いろいろなことが発見、発明されていくことでしょう。
そして、ヒトの全遺伝子も 解明されていくに違いありません。
しかし、現代では 社会の少子、高齢化はますます進み、
その対策にも直面しなければなりません。
中でも脳の老化に伴う「痴呆(認知症)」についてはなお未解明な部分が多く、
その克服は21世紀の人類が当面するもっとも重要な課題になるといわれています。
AP通信が今日伝えたところによると、
「勤勉、実直な性格や生活様式がアルツハイマー病の発症を抑える可能性がある」
という研究結果を、米国 ラッシュ大学 医療センターの研究チームが、
米精神医学専門誌に発表したそうです。
性格と アルツハイマー発症との関係を分析した結果、
「目標達成に熱心に取り組む」
「やることすべてに優秀さを追求する」
「時間に間に合うよう、ペース配分をする」
といった
「勤勉、実直」 を示す項目で高得点を挙げたグループは、
得点が低いグループに比べ、89%も発症リスクが低く、
さらに
勤勉な人では、死後に脳を調べると
アルツハイマー病の特徴を示す病巣があったのに、
生前に認知症が現れなかったケースもあったそうです。
チームは
「勤勉な生活様式によって脳神経が保護されるのかもしれない。
発症を遅らせる方法の開発につながる可能性がある」
としています。
もっと、こういうことが 科学的に証明されてくるといいですね~
幼児期からの生活習慣…大事です。