緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

梅雨入りに咲き誇る園庭のアジサイ

2022年06月14日 13時03分34秒 | 季節の風物詩・旅・地理・歴史・建築

令和4年6月14日(火)一日中降ったり止んだり

昨日、梅雨入りしました。

園庭の あじさいの花が 雨の中

生き生きと輝いてひと際美しい季節です。

紫陽花(アジサイ)は、6月から7月にかけて開花、

(梅雨のない北海道では8月に開花します。)

白、青、紫または赤色のガクが大きく発達した装飾花をもちます。

 

ガクアジサイではこれが周辺部を縁取るように並び、ガクアジサイから変化し、

花序が球形ですべて装飾花となったのがアジサイです。

アジサイは、「手まり咲き」と呼ばれます。

紫陽花は、Hydrangea macrophylla として日本に自生し、

その他世界の様々な国や地域に持ち込まれて

日本、ヨーロッパ、アメリカなどで観賞用に広く栽培され、

多くの品種が作り出され世界中で愛されている。

 

原産地は日本で、ヨーロッパで品種改良されたものはセイヨウアジサイと呼ばれます。

変種のアマチャは稀に山地に自生するが、多くは寺院などで栽培されています。

また民間療法では薬用植物として利用。

なお、紫陽花は有毒植物であるため、園芸や切り花として利用する際には取り扱いに注意が必要。

ただし、口に入れなければ毒の効果はない。食べてしまうと吐き気などの症状が出ます。

アジサイの語源は はっきりしないが、

最古の和歌集『万葉集』では「味狭藍」「安治佐為」。

平安時代の辞典『和名類集抄』では「阿豆佐為」の字をあてて書かれている

もっとも有力とされているのは、

「藍色が集まったもの」を意味する「集真藍(あづさあい/あづさい)」

なまったものとする説である

 そのほか、「味」は評価を「狭藍」は花の色を示すという谷川の説、

「集まって咲くもの」とする山本の説(『万葉古今動植物正名』)、

「厚咲き」が転じたものであるという貝原益軒の説がある

花の色がよく変わることから、別名で「七変化」「八仙花」とも呼ばれる

また、四葩(よひら)は俳句で好まれる別名で、葩は「花びら」を表す言葉である

ガクアジサイの語源は、装飾花が周囲を額縁のように飾ることから「額アジサイ」と名づけられている

 

日本語で漢字表記に用いられる「紫陽花」は、

唐の詩人白居易が別の花、おそらくライラック に付けた名で、

平安時代の学者源順が この漢字をあてたことから、誤って広まったといわれている

 

学名の属名 Hydrangea(ハイドランジア)は、「水」の意味である

シーボルトはアジサイ属の新種に自分の妻「おタキさん」の名をとって

 Hydrangea otaksa と命名し、物議をかもした。(後述↓)

花の色

花(萼)の色はアントシアニンという色素によるもので、アジサイにはその一種デルフィニジンが含まれている。

これに補助色素(助色素)とアルミニウムのイオンが加わると、青色の花となる

従来は理論の域に留まっていたが、今般、実際にアジサイの花で直接確認された

アジサイは土壌の酸性度によって花の色が変わり、一般に「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」になる。

したがって、花を青色にしたい場合は、酸性の肥料や、アルミニウムを含むミョウバンを与えればよい

(同じ株でも部分によって花の色が違うのは、根から送られてくるアルミニウムの量に差があるため)

花色は、土壌の肥料の要素によっても変わり、窒素が多く、カリウムが少ないと紅色が強くなる

 

また、花色は開花から日を経るに従って徐々に変化する

最初は花に含まれる葉緑素のため薄い黄緑色を帯びており、それが分解されていくとともに

アントシアニンや補助色素が生合成され、赤や青に色づいていく

さらに日が経つと有機酸が蓄積されてゆくため、青色の花も赤味を帯びるようになる

これは花の老化によるものであり、土壌の変化とは関係なく起こる

 

他に花が緑色の品種(ヤマアジサイ「土佐緑風」など)も知られており、

観賞用として緑色の花が販売されることもある。

ガクアジサイ

装飾花の分布から、ガクアジサイと、狭義のアジサイ(ホンアジサイ)に分かれる。

またこれらとは別に、ヤマアジサイ Hydrangea serrata や

ハイドランゲア・スティロサ Hydrangea stylosa を同種とする説もある。

 

ガクアジサイ(額紫陽花)
原種 H. macrophylla f. normalis
主に海岸に自生する。このため、ハマアジサイとも呼ばれる
半常緑の低木で、高さは2 m程度だが、4 mに達することもある。庭木や公園樹としても植えられる
栽培品種に ‘花火’、‘城ヶ崎’ などがある
アジサイ(紫陽花、別名:ホンアジサイ)
変種 H. macrophylla var. macrophylla 日本原産のガクアジサイの園芸品種で、
暖地に生えるガクアジサイが改良されてすべてが装飾花になったもの
しかし、自生しているという説もあり、起源ははっきりしない
他のアジサイとの区別のためホンアジサイとも呼ばれる
欧米でも好まれ、品種改良が盛んで、ハイドランジアの名で流通している
庭や公園に植えられる落葉低木、樹皮は淡黄褐色で縦に薄く剥がれる。枝は淡黄褐色で滑らかである
花はほとんど装飾花のみ、種子ができないので、挿し木や株分けで増やす。花の大きさは20 - 25 cm程度で 古く日本から中国へ伝わったものが、18世紀にさらにヨーロッパへと持ち込まれ、多くの園芸品種が作られた。日本では輸入したものがセイヨウアジサイとも呼ばれる。
 かつて、シーボルトはこの品種を H. otaksa と命名したが、学名としては現在では使われていない
ちなみに学名上はガクアジサイより先に命名されたこちらが Hydrangea macrophylla 種の基亜種という扱いである。
冬でも枯れた姿で装飾花が残るが、果実は実らない。材はかたくて、かつては木釘の材に使われた
ヤマアジサイ(山紫陽花)
別種 Hydrangea serrata ver. serrata だが、亜種 Hydrangea macrophylla subsp. serrata 等とする説もある
本州の福島県以南の太平洋側、四国、九州に分布する
山地の沢沿いなどの湿り気の多いところに生えるため、サワアジサイの別名がある
落葉低木で、高さ1 mほどになり、ガクアジサイよりも小ぶり
樹皮は灰褐色で薄く剥がれる。冬でも枯れた装飾花が良く残っている
シーボルトとあじさいと牧野富太郎のエピソード

 鎖国時代に長崎にオランダ商館員の一員として日本に渡来し、オランダ人と偽って出島に滞在し医療と博物学的研究に従事したドイツ人医師で博物学者シーボルトは、オランダに帰還してから植物学者のツッカリニと共著で『日本植物誌』を著し、アジサイ属 14 種を新種記載している。その中で花序全体が装飾花になる園芸品種のアジサイを Hydrangea otaksa Siebold et Zuccarini と命名している。しかしこれはすでにツンベルクによって記載されていた H. macrophylla (Thunberg) Seringe var. macrophylla の同一種とみなされ、植物学上有効名ではない。

だが、牧野富太郎が自著の各種植物図鑑において Hydrangea macrophylla Seringe var. otaksa Makino の学名を用い種の記載者が Seringe で変種の記載者が牧野自身であるとする事実と異なる処置を行っていることから、一部の植物学書であたかも H. otaksa が植物学的な有効名であるかのような誤解が広まってしまっている。

牧野は上記の植物学的に不可解な処置と矛盾する言動をまた、著書の中で行っている。シーボルトは自著の中で otaksa をアジサイが日本で「オタクサ」と呼ばれていると命名の由来を説明しているが、牧野は日本国内でこの呼称が確認できなかったことからシーボルトの愛妾のお滝さんの名を潜ませたと推測し、美しい花に花柳界の女性の名をつけたとして強く非難している。そして自らも新種の笹に自らの妻の名から「スエコザサ」と名付けた。

牧野のこの推測によって「オタクサ」の名はシーボルトとお滝さんのロマンスをイメージさせて、文人作家の創作意欲を刺激し、詩歌にこの名を詠み込むことなどが盛んに行われている。

アジサイを剪定する時期は、鑑賞が終わった花後すぐである。こうすることで株の根元近くに花芽が形成されて、翌年も花を見ることができるようになる。日本全国各地にアジサイを境内に多く植えたアジサイ寺と呼ばれるような名所古刹がある。神奈川県鎌倉市のお寺などが特に有名である。