4月10日午後、新幹線のぞみ号で出発~
11日は、上野の国立科学博物館に行きました。
もちろん、『未来の科学の夢』絵画展の表彰式に出席するためでした。
会場の国立科学博物館では、今、“「進化」発見の旅へ!”というタイトルで
ダーウィン展が開催されていました。
この展覧会は、2005年から06年にかけて、
アメリカ自然史博物館(ニューヨーク)で開催され、好評を博し、
その後ブラジル・サンパウロ、ニュージーランドを経て、
今年5月の連休まで東京で開催。そのあと夏休みは、大阪での開催です。

国立科学博物館は、小、中、高生は入館料タダってありがたいですね。
(ただし、ダーウィン展などの特別展は、入館料がかかります。)
入り口のシロナガスクジラ
上野はツツジが咲いていました。
これは、ハナミズキ
これは、ヒメシャガ
ソメイヨシノの時期は終わり、八重桜が咲いていました。
新緑と花の並木路もきれい!
その代表的著書「種の起源」(1859年出版)とともに世界中で広く知られています。
日本では江戸時代です。
ダーウィンの「進化」の考え方は、その後の世界を大きく変えました。
私も 子どものころにはよく偉人伝などを読み、
その偉業や生涯、主なエピソードなどを知り 感心したものです。
大人になっても、様々な先人の伝記を読むのは好きですが、
人物像を垣間見れるこのような展覧会では新しい発見があります。
今回の展覧会は、ダーウィンの人生をたどりながら、
彼が生み出した偉大な業績に迫るもので、
ダーウィンの進化論の着想のもとになったガラパゴス諸島の
生物のはく製から、航海に使った「ビーグル号」の模型、航海日誌、
身の回りの品々など、様々な資料が展示されています。
ダーウィンは1831年、ビーグル号に乗船し、世界航海を始めました。
本展ではその航海での出来事や、ダーウィンが遭遇した生物などを展示。
「進化」を巡る旅を体感できます!
ダーウィンとビーグル号が1831年の出航から、
1835年に南米エクアドルのガラパゴス諸島上陸を果たし、
1836年にイギリスに帰港するまでの行程。
ダーウィンは、当時の紳士階級の子どもたちと同様に
パブリックスクールに通いましたが、勉強が嫌いで
決して優秀な生徒ではありませんでした。いわば「おちこぼれ」でした。

丁度そのころ祖父の影響を受けて、「博物学」に興味を持ち
自然観察や化学実験に熱中していました。
パブリックスクールでの勉強に身の入らないダーウィンに対し、
父は早いうちから医師として後を継がせるために、
エディンバラ大学に通わせることにしました。
しかし、ここでもダーウィンはあまり熱心には勉強しませんでした。

この大学もやめて今度は牧師になるために、
ケンブリッジ大学で神学を学ぶことにしました。

そこでもあまり勉強せず、
博物学をはじめ、
乗馬と狩猟、昆虫採集に没頭します。
そこで祖父は、ダーウィンの博物学嗜好に着目しました。
母方のウェッジウッド家は、あのウェッジウッド陶器で有名な裕福な家柄で、
幸運にも財源にも恵まれていたので、チャールズは、祖父の支援で
航海に旅立つことが出来、やっと火種が見つかり、
着火し、後に偉業を果たすことになるのです。
人によって熱中するものが違います。
それが何なのか、それを見つけるために人生があるのかもしれません。
それが見つかり、それに取り組むことができたときには、
「貢献」できる偉業を成し遂げるのかもしれません。

その偉業は、本人のためではなく、人類、地球のためになります。
しかし、その偉業は、考え方に変化をもたらしますし、
今までの考え方を否定することになるかもしれません。
ダーウィンの進化論は、自然環境による「自然選択」と
特徴的な形質が次の世代に引き継がれる「性選択」によるものでした。
当時の英国での主流の考え方は、
「神がすべての生物を作り出して以来、それらの生物はずっと不変である」
というものでした。ですから、当然、ダーウィンの進化論は、
宗教的価値観では、危険な思想だったのです。
ですから、発表後に起きるであろう多くの反論と戦うため、
できるだけ多くの研究を重ねました。
発表当初、予想通り、激しい論戦が繰り広げられましたが、
進化論の正しさはやがて広く認められていきます。
実践からの研究を積み重ね、過去からの刷り込みをなくし、
時代の変化をよく見つめ、それに対して柔軟な対応をしていかなければ、
その時代に貢献することはできないでしょう。

4月20日(日)午後7時30分から、NHKの番組で、
『ダーウィンが来た! 絶海の孤島アホウドリ今復活中』があります。
人間の残酷な乱獲によって絶滅に瀕していたと思われたアホウドリ、
鳥島の断崖絶壁に棲息していました。
アホウドリを虐殺した人間から、自分の身を守るため、
人間が近づけない場所を棲息地にしていたようです。
そのアホウドリの棲息地を、鳥島全域に回復するためのこころみを
映像化したものが、放映されます。
「絶海の孤島アホウドリ今復活中」・・絶海の孤島・・その名は鳥島。
「鳥島」は通称で、正確には「硫黄鳥島」だそうです。
http://www.nhk.or.jp/darwin/
大河ドラマ『篤姫』の前に、親子でどうぞ!
そして、地球環境の保護や、省エネについて親子でもっと話し合いましょう。