平成22年3月25日のちのち
一日中どんよりとして、雨が降ったり止んだり、肌寒い日でした。
午前10時半~12時、
進級組の新学期用品の購入をしていただきました。
振り返ってみると、
どの子も、目覚しい成長ぶりでした。
4月に母子分離がなかなか出来ず
「ママ、ママ、早くお家に帰りたい!」
と泣いていた顔を思い出すと、すっかり別人。
自信に満ちた顔になって、笑顔が輝いています。
皆様、お疲れ様でした。春休みになりますが、
毎日、交通事故や誘拐やケガなどには充分に気をつけて
引き続き
『早寝・早起き・朝ごはん』それに『コミュニケーション』
そして
4月7日からの新学期 始業式には、
新しい気分で 新しい先生やお友達が
たのしい毎日が 待っています。
全員バスに遅れないように5分前に集まってください。
さて、数日前に、気象庁は、
東京でもサクラ(ソメイヨシノ)が開花したと宣言しました。
この時期は、平年より6日早く、昨年よりは1日遅いそうです。
毎年、異常気象と言われ、気温の変化が乱高下し暖冬かと思ったら
殊のほか低温の日が続きます。
それでも、ちゃんと春が来て、チューリップや桜が咲きます。
四季の移ろいがある変化にとんだ自然環境の日本は
本当にいい国だと思います。
また、最近、赤ちゃんを見ていると、人間の不思議さと、
人間の素晴らしさを感じます。
私たちは、日本に住んでいる人間であること、そして、
人間同士で社会を作って生きていることなどを
もう一度見直すと、いろいろなことが見えてくると感じます。
「学問のススメ」の最後の編である
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/fukuzawa.htm
「十七編」の最後には
http://www1.sphere.ne.jp/dia/gakumon/gs/GS0.HTM
「人類多しと雖ども鬼にも非ず蛇にも非ず、
殊更に我を害せんとする悪敵はなきものなり。
恐れ憚るところなく、心事を丸出にして颯々と応接すべし。
故に交わりを広くするの要はこの心事を成る丈け沢山にして、
多芸多能一色に偏せず、様々の方向に由って人に接するに在り。
或いは学問をもって接し、或いは商売に由って交わり、
或いは書画の友あり、或いは碁将棋の相手あり、
凡そ遊冶放蕩の悪事に非ざるより以上の事なれば、
友を会するの方便たらざるものなし。
或いは極めて芸能なき者ならば
共に会食するもよし、茶を飲むもよし、
なお下がりて筋骨の丈夫なる者は
腕押し、枕引き、足角力も
一席の興として交際の一助たるべし。
腕押しと学問とは道同じからずして
相与に謀るべからざるようなれども、
世界の土地は広く人間の交際は繁多にして、
三、五尾の鮒が井中に日月を消するとは少しく趣を異にするものなり。
人にして人を毛嫌いするなかれ。」
よく、「モンスターペアレント」などという言葉が使われていますが、
親は怪物ではありません。
ほとんどの親は、
子どものことを思って一生懸命だということを信じる事です。
ただ、その思いを表現しようとすると、
苦情なりクレームになってしまう
ということが多いようです。
「心事を丸出しにして颯々と応接すべし」
ということを、
今の時代こそ見直すべきでしょう。
また、人にはそれぞれ得意なこと、すぐれているところがあり、
それらを含めて社会なのです。
本書の最後は
「人にして人を毛嫌いするなかれ」という文でしめくくっています。
自分も人間ですから、
人間を毛嫌いするべきではないと言っています。
そこでは、他人と積極的に交際し、
知見を広めて、この社会全体を良くしていこう
とする心構えが「学問」であるとでも言いたいのでしょうか。
「学問」をもって、人としてのありかた、
人と人のつながりである人間関係、
人とのコミュニケーション能力、
社会のありかた、国のありかたなどが一体となった
社会を作っていこうということです。
人との関係性を作るためには、
関心をさまざまに持ち、いろいろなことを経験し、
多方面で人と接することが必要になってきます。
「世界は広く人間の交際は繁多」です。
もっともっと視野を広くし、人とのつながりを深め、
人それぞれを認め合う社会を目指さないといけないのです。
多民族 多文化を受け入れる心で、
世界とつながる生き方を!
「学問のすすめ」の最後が
このような結論になることを
もっと知る必要があるように思いました。
なお、年長組さんの預かり保育は、3月31日までです。
進級組さんは、4月6日まで春休みの預かり保育があります。
希望者は、お弁当やおやつを持たせてください。
午前8時~午後6時半です。
お迎えは、お早めにお願いします。