晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
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【写真】万葉歌碑 子等(ら)を思ふ歌

2010年07月31日 | 日記
大宰府政庁跡の西、学校院(役人養成所)跡にある万葉歌碑です。
<福岡県太宰府市/2005年11月撮影>



以下、解説板より

*☆*―――――――――――――――――――――――――――*☆*

   子等(ら)を思ふ歌

瓜食(は)めば 子ども思ほゆ 栗食(は)めば まして偲はゆ
いづくより 来たりしものそ
まなかひに もとなかかりて 安眠(やすい)しなさぬ



    反歌(はんか)

銀(しろがね)も 金(くがね)も玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも

     筑前国守(ちくぜんのくにのかみ) 山上憶良




原文
     思子等歌一首

    宇利派米婆 胡藤母意母保由 久利波米婆 麻斯堤斯農波由
    伊豆久欲利 枳多利斯物能曾
    麻奈迦比尓 母等奈可可利堤 夜周伊斯奈佐農
                                   
   万葉集巻五-八〇二

      反歌

    銀母 金母玉母 奈尓世武尓 麻佐礼留多可良 古尓斯迦米夜母
                                   
   万葉集巻五-八〇三


大意
  
瓜を食べると子供のことが思われる。
栗を食べると一層子供のことが偲ばれる。
子等はどこから来たものであろうか。
眼前にむやみにちらついて、安眠させてくれることがない。

銀も金も玉も子等の愛に比べれば、何になろうか。
どんな秀れた宝も、子供には及ばない。


山上憶良が筑前国守として国内を巡行し、神亀五年(728)七月二十一日に嘉摩群(かまのごおり)で撰定した歌六首(八〇〇~八〇五)の中の二首である。
始めに序文があり、 釈迦の 「衆生を等しく思うことラゴラ(釈迦の一子)のごとし」という、句を引用して、子を思う親心を歌った万葉集の中でも特異な歌である。


*☆*―――――――――――――――――――――――――――*☆*



 ここ数日の子どもへの虐待報道に、一人の人間として心を痛めています。

私は文章を考えるのが苦手で、うまく言葉がつむげないので、この歌碑と歌をご紹介するだけに留めておきます。



 秋に母と初めての「母娘旅行」をします。
今日、お宿の予約をとりました。すごく楽しみです。
親孝行したいなぁ。





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