


果無集落、この地名に魅かれて
十津川村の南端、もう少しで和歌山県に
いたるという地まで出かけたのだ。
山の稜線に小さな集落があり、
そこを熊野古道が通っている。
険しい山道が麓からこの集落まで
登ってきて、集落の先でまた
山の中に消えている。
こんなところにも人が住んでいることに
驚くが、こんなところに昔からの道が
あることにも驚いた。
この道は𠮷野と熊野に通じているのだ。
𠮷野からここまで、車で走っても
かなりの距離だ。
修行の道、信仰の道とは言うが、
こんな山また山の険しい地形に道をつけ、
そこを決死の覚悟で歩いていた先人たちの
思いは、軟弱な現代人の我々には
到底わからない・・・
Y