金沢の観光スポット体験レポート その89(No.188)
◇主計茶屋街周辺訪探検体験レポート(No.1)
1)久保一乙剣宮(くぼいちおとつるぎぐう)
境内には金沢市指定保存樹のケヤキがある。また、末
社として久保市稲荷社が存在。
境内の裏手から、主計町へと抜ける「暗がり坂」へと
通じる。これは、花街に遊びに行く旦那衆が通った坂
であるという。
境内には「泉鏡花出生の碑」(鏡花が詠んだ歌碑)が
残されている。
■写真は久保一乙剣宮全景
■写真は泉鏡花の碑
2)くらがり坂(暗闇坂)
久保市乙剣宮より主計町に通じる小路を指し、日中も
日の当たらない暗い坂道なので、この名で呼ばれてい
る。かつて茶屋街がはなやかなころ、旦那衆が人目を
避けてこの坂を抜け、主計(かずえ)町やひがし茶屋
街の茶屋に通った。作家の泉鏡花もよく通ったと言わ
れている。
■写真はくらがり坂
3)あかり坂
尾張町から主計(かずえ)町へ通じる「暗がり坂」に
平行する名無し坂に「あかり坂」の名前が付いた。地
元住民から依頼を受けていた作家の五木寛之氏が新作
「金沢ものがたり主計町あかり坂」の中で命名した。
■写真はあかり坂
4)主計(かずえ)茶屋街
1869年(明治2)に開かれた茶屋街。ひがし・にしとも
に、大店の旦那衆の社交の場として栄えた。国の重要
伝統的建造物群保存地区に指定。浅野川大橋から中の
橋までの浅野川南岸に、美しい格子戸の料亭が立ち並
んでいる。五木寛之の小説「金沢望郷歌」にも出てく
るなべ割烹太郎がある。
■写真は桜の主計町(2012.4月撮影)