金沢の観光スポット体験レポート その133(No.244)
◇金沢城公園巡り16 本丸園地、櫓跡レポート(その2)
◇辰巳櫓(たつみやぐら)跡
本丸の東側の一部を東ノ丸、西側の一段低い所(三十間長
屋がある所)を本丸附段と呼んだそうだが、その東ノ丸に
辰巳櫓、丑寅櫓の跡がある。 かつてはこの二つの櫓の間に
中櫓があり、百間堀に面した高い石垣の上に三つの 櫓が聳
えていたが、中でも辰巳櫓は本丸の中で、三層櫓以外で
は最も目立つ存在だったと云われている。
辰巳は天守閣から見て南東の方角、丑寅は北東の方角、戌
亥は北西の方角のことで、 辰巳櫓、中櫓、丑寅櫓は、百
間掘を挟んで、金沢城の一番の弱点である小立野台地(兼
六園方向)に 睨みを利かせ、戊亥櫓は二ノ丸を始め、城内
全部に目を光らせたのでしょう。
■写真は辰巳櫓跡
■写真は広坂から見る辰巳櫓跡石垣
■写真は辰巳櫓跡から見る広坂
■写真は辰巳櫓跡から見る白山
◇丑寅櫓(いぬとらやぐら)跡
東ノ丸の隅櫓があった所で、本丸から北東(丑寅)の方角
にあるので「丑寅櫓」と名付けられました。物見や本丸の
防御を狙っていましたが、宝暦の大火(1759)の際に焼失
しました。兼六園や戸室山、医王山などが眺望できる展望
台となっています。
■写真は東の丸跡
■写真は戌寅櫓跡
■写真は戌寅櫓跡石垣(鶴丸倉庫よりみる)
■写真は戌寅櫓跡から見た兼六園