羽咋・七尾の観光スポット体験レポート その3(No.358)
金沢ボランティアガイド「まいどさん」16期生の勉強会
で羽咋・七尾を巡った。
◇永光寺(ようこいじ・羽咋市)② 完
洞谷山(とうこくさん)永光寺は、鎌倉時代末の正和元年
(1312)曹洞宗太祖常済大師瑩山紹瑾大和尚四十五歳の時、
中河(羽咋市)の地頭、 酒匂頼親の娘(黙譜祖忍)の開
基により創建された開山禅師示寂の道場です。
■写真は住職と仏殿
法堂仏殿の本尊は中世の釈迦三尊像で、作風から院派仏師
の作と考えられている。中尊はまげを高く結う宝冠釈迦像。
脇侍は観音、虚空蔵という珍しい組み合わせで、いずれも
坐像である。
開山である瑩山禅師の著「洞谷記」の1321年の記事に三尊
それぞれの造立の趣旨が書かれ、特に脇侍の観音像は、駿
河法眼定審が父である法眼定守の13回忌の追善のために造
立したものであると述べられている。
■写真は仏殿
■写真は釈迦三尊像(パンフより)
○五老峰
五老峰は永光寺伝燈の背後の山上にある。五老峰は「天童
山五老峰」とも呼ばれ、高祖天童如浄(てんどうにょうじ
ょ)禅師、二祖永平道元(えいへいどうげん)禅師、三祖
弧雲懐弉(こうんえいじょう)禅師、四祖徹通義介(てっ
つうぎかい)禅師、そして五祖瑩山紹瑾(けいざんしょう
きん)禅師の五祖の遺品を埋納されている。
■写真は五老峰(パンフより)
「洞谷記」によれば、元享3年(1323)に如浄禅師の語録、
道元禅師の霊骨、懐弉禅師の一行三礼の血書経典、義介禅
師の嗣書や以前に属していた達磨宗に伝わる舎利、瑩山禅
師筆写した五部大乗経を埋納して、この小さな丘を五老の
墓塔とし、ご老峰と呼びました。
■写真は瑩山禅師
特別拝観の白山妙理大権現立像(御木像)は方丈のお内仏
として安置され、歴代の住職のみが拝してきたもので、今
回が一般初公開である。
・年代 室町時代後期
・法量 像高31.5Cm 総高(龍を含む)40.7Cm
・概要 桧材、寄木造り、玉眼入り、才色仕上
■写真は白山妙理大権現立像
■写真は白山妙理大権現立像の話しを聞くメンバー
羽咋市永光寺紹介ページ
http://www.city.hakui.ishikawa.jp/sypher/www/section/detail.jsp?id=588