金沢の観光スポットレポート(No.1680)
◇寺町訪探2019-2 妙典寺
金沢ボランティアガイド”まいどさん”の16期生の「よるまっし16会」勉強会で寺町寺院群を巡った。
○寺町寺院群概要
寺町寺院群は、石川県金沢市寺町、野町にある寺院の総称である。藩政期に一向一揆に対する防衛策として、犀川流域にあたるこの地に寺院が集められた。忍者寺として知られる妙立寺を始め、70近くの寺院が立ち並び、市内の三つの寺院群の中で最大規模である。寺町、野町、弥生の各一部、22.0ヘクタールが「金沢市寺町台伝統的建造物群保存地区」の名称で国の重要伝統的建造物群保存地区として選定(2012年)されている。
〇正栄山 妙典寺(日蓮宗)
天正13年(1585年)天心院殿妙典日叡大姉(神保安芸守長純の室)の開基で仏蔵院日敬を開山に越中関野(現在の富山県)に創建。慶長14年(1609年)金沢市内の河原町に移転し、元和2年(1616年)現在地に再移転した。
住所:金沢市寺町5丁目2-33
■写真は本殿、仏殿
■写真は冬期になると綿をかぶる日蓮上人
■写真は説明をいただいた丹野啓覚住職
〇鋳造三具足(金沢市指定文化財)
作者宮崎彦九朗儀一は寒雉初代にあたる人で、千宗室指導の下に著名な茶の湯の釜を鋳造した名工である。この三具足は蝋型鋳物の成型なる作品でその文様の細部に至るまでの成微な表現の技術、形との調和等、卓絶した冴えのある秀作である。(展示説明より)
■写真は寺宝・鋳造三具足(香爐・鶴亀、花瓶)
この妙見大菩薩、七面大明神、鬼子母神像は神仏分離令で完全に密封されて100年以上姿を見ることができない状態にあり、保存状況がよく色も鮮やかに保存されている。
■写真は妙見大菩薩、七面大明神、鬼子母神
■写真は鬼瓦
(つづく)