金沢の観光スポットレポート(No.1682)
◇寺町訪探2019-4 妙福寺、諏訪神社、中原中也の文学碑
金沢ボランティアガイド”まいどさん”の16期生の「よるまっし16会」勉強会で寺町寺院群を巡った。
〇永隆山 妙福寺(法華宗)
慶安2年(1649)実成寺八世本覚院日誉の創建。本堂は、宝歴9年(1758)の大火で焼失したが、本堂の向拝の線形には当時のものが見られる。
加賀藩の割場足軽付きだった岡本右太夫が、明和3年(1766)に始めて江戸から2株の孟宗竹を持ち帰り、金沢桜木町の自宅に植えた。しかし、この孟宗竹は枯れ、明和7年(1770)に再び江戸から取り寄せ、自宅と菩提寺の妙福寺に植えたところ、植え着いた。
住所:金沢市寺町3丁目2-33
■写真は岡本家の墓
■写真は門内すぐにある狛犬(狛像?)
〇寺町諏訪神社
当神社の発祥は、室町時代の初期、正長2年に当時の豪族、富樫氏の周遊の地、泉野領桜畑に同氏の起請によって創建された『八幡宮』に起源する。加賀藩主、前田利常公の時代に信州・諏訪の神(鷹の守護神)を鷹匠頭、野村宗順(食禄二千石・寛永元年没)、大平右京らが勧請併祀して、鷹の祈祷を修めたと貞享2年の由来書に載せられている。御社名は、明治初年ごろまで通称『諏訪八幡宮』と一般に呼ばれていた。
・ご祭神:建御名方命 誉田別命 応神天皇
■写真は諏訪神社の逆立狛犬 明治22年(1889)建立
〇中原中也の文学碑
僕は自分の中也という名前がひどくいやだったものだから「一郎」と小さな声で躊躇の揚句答えた。それを「イチオー」と訊ねた方では聞き違えて「イチオーだ」とみなの者に告げ知らせた。するとみんなが急に打ち解けて「イチオー遊ぼう」と近寄って来るのであった。由来金沢にいるあいだじゅう、僕の呼び名は「イチオー」であった。
■写真は公園にある中原中也の文学碑
(つづく)