金沢の観光スポットレポート(No.1681)
◇寺町訪探2019-3 高岸寺、長久寺
金沢ボランティアガイド”まいどさん”の16期生の「よるまっし16会」勉強会で寺町寺院群を巡った。
〇妙榮山 高岸寺(日蓮宗)
当寺は、元加賀国白山井にあり白山城主で前田家の家臣の高畠石見守の菩提寺として建立された。天正15年(1587)の創建で、開山は石見守弟、和泉堺の成就寺11世妙覚院日饒上人である。
はじめは石見守下屋敷にあり、のちに寛永13年(1636)現在地に移る。高畠家は加賀藩初代藩主前田利家の正室まつの方の実家であり、石見守の奥方は利家の妹、津世である。
住所:金沢市寺町5丁目2-25
■写真は光岸寺本堂
■写真は仏殿(光岸寺パンフレットより)
〇撞かずの鐘
光岸寺2階は鐘楼があり、敵が攻めてくると金沢城に知らせるために建造されたといわれているが、建造以来一度も撞いたことのないため、撞かずの鐘と呼ばれている。
■写真は光岸寺撞かずの鐘(金沢市有形文化財指定)
〇長久寺(曹洞宗)
慶長13年(1608)創建。高畠石見守定吉の後室長久院(生前長寿院)のために栖覚寺を郊外の大豆田高畠氏の下邸に建て、後に、粧田3千石を寺領として寄進。その15年後、長久寺と改めた。
寛永12年(1635)泉寺町玉泉寺前に転じ、延宝4年(1676)野田寺町覚源寺の遺祉にある現在地に建立された。
*利春公三女津世姫の菩提を弔うお寺。津世は高畠石見守定吉に嫁いだ。
*境内には樹齢400年の銀木犀があり、9月下旬に開花します。
住所:金沢市寺町5-2-20
〇芭蕉句碑
元禄2年(1689)旧暦7月20日松尾芭蕉が松源庵で「残暑暫 手毎にれうれ 瓜茄子」を発表したのち奥の細道では「秋涼し 手毎にむけや 瓜茄子」になった句碑がある。
■写真は樹齢400年といわれる銀木犀(左右2本ある)
■写真は芭蕉句碑
■写真は高畠石見守定吉の後室長久院(利家妹津世)の墓碑(左の大きいのが長久院)
□紹介ページ
オテラート金澤2017レポート ①廣誓寺、長久寺
(つづく)