昨日紹介した、小野道風筆『屏風土代(びょうぶどだい)』。
実は、拝観するのは二度目。
昨年、京都国立博物館で開催された“宸翰 天皇の書”展で熟覧していました。
宸翰とは「天皇がしるした書のこと」(同展示解説より)。
歴代の天皇の書を一堂に集めた、おそらく例のない展示でしたが、それに道風の『屏風土台』が展示されていたのは・・・
伏見天皇臨模
伏見天皇(1265~1317)が、臨模(りんも。手本を見ながら真似ること)しているからです。
道風筆
道風筆のものは、その比較対照として展示されていたのです。
“和様の書”で再会して、“宸翰 天皇の書”展で2つの作品を行ったり来たりしたのを思い出しました。
ちなみに、土代とは下書きのこと。
屏風に和歌や漢詩を記すには、色紙形(しきしがた)という正方形の紙を貼ってそこに書くわけですが、色紙形に書くとはいえ、下書きをしてから本番に臨むわけです。
ですので、書体や文字配りなどいろいろ試されます。
そのため、一連のものでも多様な書体を楽しめ、それがかえって価値を高めているのです。
伏見天皇も、そうした作品だからこそ、書の鍛錬のために手元に置いて、真似したのでしょう。
『学ぶは真似る』ですね。
実は、拝観するのは二度目。
昨年、京都国立博物館で開催された“宸翰 天皇の書”展で熟覧していました。
宸翰とは「天皇がしるした書のこと」(同展示解説より)。
歴代の天皇の書を一堂に集めた、おそらく例のない展示でしたが、それに道風の『屏風土台』が展示されていたのは・・・
伏見天皇臨模
伏見天皇(1265~1317)が、臨模(りんも。手本を見ながら真似ること)しているからです。
道風筆
道風筆のものは、その比較対照として展示されていたのです。
“和様の書”で再会して、“宸翰 天皇の書”展で2つの作品を行ったり来たりしたのを思い出しました。
ちなみに、土代とは下書きのこと。
屏風に和歌や漢詩を記すには、色紙形(しきしがた)という正方形の紙を貼ってそこに書くわけですが、色紙形に書くとはいえ、下書きをしてから本番に臨むわけです。
ですので、書体や文字配りなどいろいろ試されます。
そのため、一連のものでも多様な書体を楽しめ、それがかえって価値を高めているのです。
伏見天皇も、そうした作品だからこそ、書の鍛錬のために手元に置いて、真似したのでしょう。
『学ぶは真似る』ですね。