かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

歴史に触れてもらうためにやるべきこと

2015年04月27日 | 旧ブログ記事(岩手・盛岡関係)
今日は、仕事で胆沢(いさわ)ダムまで出かけてきました。

場所は昨日、ここで紹介した桜のトンネルからさらに先。

これまで何度かお話しさせていただいているとある地区センター(まぁ、公民館だと思って下さい)から、10月に史跡ツアーを企画しているのだけれども、どこに行ったらいいかと相談されたのがきっかけ。

最初は、市内の主だった史跡を巡ればいいかなと考えていたのですけど、よくよく話しを聞くと、全7回ぐらいの講座のひとつで、他の講座はといえば、ヨガ体験、こんにゃく作り体験、パステル画製作などなど。

参加されるのは60~70代の女性が9割ということが判明(多分、残りの9分が50代以下の女性なのでしょう)

しかも、お昼の場所は胆沢の農家レストラン“まだきすた”で、という縛りもあり...

それではありきたりの史跡めぐりだと参加してもらえないと思い、作戦変更。



胆沢扇状地には、北郷茂井羅という女性が水不足に悩む胆沢の人々に胸を痛め、私財を投じて開削した茂井羅堰(しげいらぜき)という用水があります。

これにちなんで【胆沢扇状地を潤す水とその史跡をたどる】というツアーを考えました。

まだ、地区センターのOKをもらってないのですけど、今のところ...

1.胆沢扇状地を潤すために造られた胆沢ダムを訪れ、その大きさを体感


2.胆沢ダム管理支所内でトイレ休憩(石淵堰堤史料室の見学も兼ねる)


3.奥州湖展望台で胆沢ダムでできた人造湖、奥州湖と胆沢扇状地を一望
 

4.奥州湖交流館で胆沢扇状地の地形模型を見学(トイレ休憩も)

5.茂井羅堰とともに胆沢扇状地を潤している寿庵堰(じゅあんぜき)、この2つの用水に水を均等に分けるために造られた日本最大級の円筒分水工を見学


6.胆沢川そのものを神様として祀っている於呂閇志(おろへし)胆沢川神社を参拝


7.寿庵堰を造り始めたキリシタン領主後藤寿庵の廟を見学

を考えています。

今まで、史跡探訪というと、有名な国史跡ばかりを紹介してきました。

それはそれで、悪いわけではありませんが、それほど歴史に興味がない人たちには退屈なもの。

今回は、そうした人たちに少しでも歴史に触れてもらえればという思いで考えました。

そうした視点で仕事に取り組みことの大切さは、頭では理解していましたが、なかなか実践に移せずにいたので、今回はいろいろいい経験をさせていただいたと思っています。

まぁ、実際のツアーは半年後ですし、成功したわけでもないのですけどf^_^;)

それにしても、胆沢ダムまで29.9km。



しかも標高差341m。

なのに同じ市内、しかも端から端ではないというところに、平成の合併を経た誕生した自治体の大きさが現れています(-_-)
コメント
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