第67回知能化医療システム研究会が岡山市芳賀のナカシマプロペラ R&Dセンターで行われた。
この会では東京大学大学院工学系研究科の光石 衛 教授が指導している学生や院生を連れてくるほか、岡大医学部の整形外科関係者が主に集まる。
最近は人工膝関節用の手術ロボットの開発が主な研究テーマとなっている。
私は毎回案内が送られてくるが、たいてい他の仕事が入っていて参加できない。
今日は久留米から帰ってきたばかりだが、時間が間に合ったので参加してついでに発表もさせていただいた。
手術用ロボットの開発と比べるとはるかに低レベルの研究であるが、アイデアには自信があり、参加者のほとんどの方にかなり反響を呼んだ。
『CKCにおける二関節筋機能を利用した下肢筋力増強用着衣の開発と応用』
吉備国際大学 河村 顕治
足部を接地(固定)して動きを制限したスクワットやレッグプレスなどに代表されるclosed kinetic chain(CKC)の状態では股関節と膝関節で同時伸展が起こり、単関節筋と二関節筋とが協調して運動を行うが、二関節筋の収縮は抑制される。本来抑制されるべき大腿直筋(二関節筋)の代わりに弾力のあるベルトを突っ張ると下肢筋全体にバランスの良い筋収縮が起こることを利用して、高齢者の介護予防やスポーツトレーニングに利用できるスパッツタイプの着衣を開発する。これを装着することにより日常生活を行う中で自然に下肢筋力増強効果が得られると期待される。
これまで二関節筋機能を利用した装具は、我々が開発したシーティングベルト以外にはみられない。このベルトでは股関節伸展が膝伸展に転換されるため、座位保持の機能と移乗介助補助機能が得られる。このシーティングベルトは座位などの静的な状態での使用を前提としたものであるが、研究を進めて弾力性を持たせることで立ち上がりや歩行動作にも利用ができるようになる。単に運動時に抵抗を生じるだけでは疲労しすぎて日常的な装着はできないが、本課題のように座位時などでは腰椎の生理的前弯を保持して楽な良肢位で姿勢を保持でき、起立・歩行時には適度な負荷となり下肢筋力増強ができるというのは全く新しいアプローチである。
この会では東京大学大学院工学系研究科の光石 衛 教授が指導している学生や院生を連れてくるほか、岡大医学部の整形外科関係者が主に集まる。
最近は人工膝関節用の手術ロボットの開発が主な研究テーマとなっている。
私は毎回案内が送られてくるが、たいてい他の仕事が入っていて参加できない。
今日は久留米から帰ってきたばかりだが、時間が間に合ったので参加してついでに発表もさせていただいた。
手術用ロボットの開発と比べるとはるかに低レベルの研究であるが、アイデアには自信があり、参加者のほとんどの方にかなり反響を呼んだ。
『CKCにおける二関節筋機能を利用した下肢筋力増強用着衣の開発と応用』
吉備国際大学 河村 顕治
足部を接地(固定)して動きを制限したスクワットやレッグプレスなどに代表されるclosed kinetic chain(CKC)の状態では股関節と膝関節で同時伸展が起こり、単関節筋と二関節筋とが協調して運動を行うが、二関節筋の収縮は抑制される。本来抑制されるべき大腿直筋(二関節筋)の代わりに弾力のあるベルトを突っ張ると下肢筋全体にバランスの良い筋収縮が起こることを利用して、高齢者の介護予防やスポーツトレーニングに利用できるスパッツタイプの着衣を開発する。これを装着することにより日常生活を行う中で自然に下肢筋力増強効果が得られると期待される。
これまで二関節筋機能を利用した装具は、我々が開発したシーティングベルト以外にはみられない。このベルトでは股関節伸展が膝伸展に転換されるため、座位保持の機能と移乗介助補助機能が得られる。このシーティングベルトは座位などの静的な状態での使用を前提としたものであるが、研究を進めて弾力性を持たせることで立ち上がりや歩行動作にも利用ができるようになる。単に運動時に抵抗を生じるだけでは疲労しすぎて日常的な装着はできないが、本課題のように座位時などでは腰椎の生理的前弯を保持して楽な良肢位で姿勢を保持でき、起立・歩行時には適度な負荷となり下肢筋力増強ができるというのは全く新しいアプローチである。