河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

私と歩行分析 9

2008-02-01 | 私と歩行分析
私が消耗してエリートシステムをあまり使わなくなった頃、ちょうどタイミング良く京都府立医大でエリートを使っていた畠中先生が吉備国際大学に赴任してこられた。
中俣先生と一緒にゼミ生を指導してエリートをばりばり使って下さった。
そして、吉備国際大学で歩行分析セミナーを引き受けることになったのである。

記憶では1999年の2月か3月頃ではなかったかと思うが、事前に江原先生が来られて3次元歩行解析システム全体のチェックをして下さった。
さすが歩行分析の大御所だけあって、機器の具合をつぶさに見て下さったのだが、ここでびっくりするようなことが判明した。
2枚あるKistler床反力計のうち1枚の出力がどうもおかしいと言うことで、床反力計を囲む床のくぼみを詳細に見てみると、何と床と床反力計が一部接触していたのである。
これではまともな計測ができるはずがない。

一旦床反力計を持ち上げて、接触している部分を削って元に戻した。
施工業者はそんなことはあり得ないというが、そんなことがあったのである。

いざ、セミナー当日になると困ったことが起こった。
私の恩師である吉備高原医療リハセンターの武智院長の奥様が亡くなられたのである。
セミナー二日目はちょうど葬儀と重なってしまった。
セミナーを抜けることになり江原先生と畠中先生には非常に申し訳ないことになってしまった。
しかし、武智院長御夫妻には仲人も引き受けていただき、お正月には何度もご自宅に招待していただき本当にお世話になった方なので、とても不義理をできる状況ではなかった。

そんなことがあったがセミナーをしていただいたことで問題点も解決した。
そんなこんなでやっと吉備国際大学の3次元動作解析システムも動き始めたのである。
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