河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

踵部皮膚壊死の湿潤療法4

2010-06-22 | 医学・医療
受傷から5ヶ月、広範な皮膚壊死が起こってからはほぼ4ヶ月で皮膚の上皮化が完了した。
あと1ヶ月もすれば傷の痕跡すらなくなるだろう。



この方は80代の高齢者であるにも関わらず、皮膚の再生については何の問題もなかった。

こうして植皮などしなくてもきれいに皮膚が治るのを目の当たりにすると、人間の持つ自然治癒力のすばらしさに感動すら覚える。
私が医師として行ったのは、ただ水できれいに洗うように指導して、プラスモイストとポリウレタンフィルムでの処置法を指導しただけである。
基本的には自宅で奥さんがにわか看護師となって処置をしてくださった。

湿潤療法こそまさに下記の言葉そのものだと感じる。

natura sanat, medicus curat
「自然が癒し医師は見守る」
コメント
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