今日の記念式典の昼休みに、医学部仲間で集まって雑談をしていた時、今回の踵部皮膚壊死の湿潤療法の話になった。
国立がんセンターの川井先生は、
「そういうのはバキュームを使えば良かったんじゃないか。」
と言う。
岡大の阿部先生は、
「踵の傷は感染しやすいのに、その患者さんは運が良かったんじゃないですか。」
ちなみに川井先生の言うバキュームというのは陰圧閉鎖療法(vacuum assisted closure療法)のことであるらしい。
わかりやすい解説をネットで見つけた。
『川崎病院形成外科 褥瘡に対する陰圧閉鎖療法』
http://www.kawasaki-hp.jp/article/topics/keisei/okumoto001/
確かに治りにくい傷には良さそうだ。
ただ問題は吸引用の設備か器具を要すると言うことである。
しかし、さらにネットを検索すると安価な処置法が出ていた。
『褥瘡の局所治療-TIME 理論で考えるラップ療法と 陰圧閉鎖療法-』
http://www.ne.jp/asahi/kitano/iryou/images/pdf/brushupseminar.pdf
安価な注射器などで陰圧を加える方法で1回の処置が470円で3日に1回でよいので1日160円で良いのだそうだ。
これまでやったことはないのだが、機会があれば試してみたいと思う。