河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

大学危機管理で非常招集

2011-03-14 | 大学
東北地方太平洋沖地震による未曾有の被害状況が時々刻々と明らかになっている。

学長秘書から携帯電話に緊急連絡があり、対策会議を開くから集まれとのことだった。

岡山にいると何もない穏やかな日常だが、本学にも被災地出身の学部生、院生は少数ながらいるので、その安否確認がまず必要だ。
被災地の方面に実習に行っている学生や挨拶に行っている教員もいるかもしれない。
既にほとんどの情報は集まっていたが、その情報を一本化して集約する危機管理センターが本学には存在しない。
付け焼き刃で急遽危機管理の部署を作ることになった。

後は被災地に対する援助だが、本学は新見にある国際貢献大学校と提携しているので、本学のボランティアセンターで人・物・金に関わる援助資源を集約して国際貢献大学校を通じて援助を行うこととした。
既に先週末からボランティアセンターの学生が駅前に立って一般市民から義援金を募っているのだそうだ。

その他、今はちょうど人事異動と卒業の時期であり、送別会や壮行会、謝恩会などの宴会が行われることになっている。
単なる宴会をこの時期に行うのは社会的に問題があるので、少なくとも公式の行事については全部中止とは行かないが、何らかの配慮をすることになった。
ちなみに、役職者で構成される今週予定されていた送別会は、本来送られるべきだった学長の意見で中止となった。
既に集められた会費は義援金に回すことになるのかもしれない。

ニュースによればまだまだ孤立して苦悩している被災者がたくさんおられるので、我々ができる援助はしなくてはならないと思う。

ただ、会議の場で今日聞いた情報では、現在求められているのは組織だった援助であって、1人で現地に乗り込んでも迷惑なのだそうだ。
乗り込んだボランティアにも水や食料は必要なわけで、ただ闇雲に行ったのでは貴重な援助物資をボランティア自身が消費してしまうと言う笑えない状況に陥ってしまう。
災害ボランティアセンターが立ち上がるまで、決して現地に行くようなことはするなと言う指示が来ているそうだ。
そういう意味でも、システマティックに援助を行うと言うことは非常に大事である。
コメント
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