今週は、オイラが「青葉の森」と呼んでいる太白区鈎取や金剛沢の「治山の森」に「キノコ狩り」(というよりは、この森にも果たして食べられるきのこが生えているのかの観察)に出で向かんとし、動物公園付近を意気込んで歩いていた時、向こうからやってきた老婆(といってもオイラと同年年齢くらいだからオイラは老爺)がスレイ違いざまに「登山ですか」と聞いてきた。
いつものとおり20Lのザックにカッターシャツとダブダブのニッカ―風サイクリングパンツと軽登山靴姿なので登山と見られても仕方ないのだが、登山対象ではないので「いえ、山を歩いてくるだけです。」と答えた。そしたら彼女は「気をつけなさいよ、最近、木に登っている何頭かのクマが目撃されているから」とオイラに忠告をくれた。この森の入り口で「クマ注意」の看板は見ていたが、この直近生情報に接し、何かしらオイラは得体のしれない不安を初めて感じた。連日の日本列島クマ出没被害報道がグローパンチのように効いていたのか、いよいよとなった近所でのクマ出没情報に、マジ「恐怖」という観念にとらわれはじめた。クマ鈴やら防犯ベル(こども用)を携帯してこなかったことを悔いた。
この翌日は、青葉の森にはじめてクマ鈴を持ち込み、時おりホイッスルを鳴らしながら、アオハダなどクマが登るような木のまえで樹上を仰ぎながらのビクビク歩きとなった。クマ情報があるからなのだろうか初夏に比べてこの森を歩く人はほとんどなく、その静けさが妙な不安感をもたらせてくれた。
仙台市のホームページをのぞいたら、クマの出没情報が地図上にマークされていて、この「青葉の森」近辺もマークされている。住宅地と接したこの森も例外ではないことにあらためて気づかされた。
【 青葉の森付近のクマ出没情報(仙台市)】
せんだいくらしのマップ | 地図表示 (wagmap.jp)
それでも、2時間ばかりこの森をうろつくと、クマさんの恐怖がうすれるから不思議ではある。心身ともに「森と同化する」からなのだろうか。
二日ばかりこの森を歩いて、とくにブナの木があるような広葉樹林帯にも、覚えたばかりではあるが食べられるきのこが、この森でもしっかり観察でき、少しばかり採取し、汁の実や油いため煮などにしていただいた。
具体的には、
① ムキタケ
② ヒラタケ
③ マスタケ
④ マスタケに似たヒラフスベ
⑤ ウスヒラタケ
などであるが、もう腐りかけていたがナラタケの仲間も確認された。次期シーズンがたのしみというところか。昨日は、レジ袋に一ぱいきのこを採取しているベテランと思われる老爺と出会ったが、なんと大きな切株に発生した「ナメコ」の群生に手をかけていた。この森のどこかに、まだナメコやクリタケなどの群生もあるのだろう。
いよいよ寒くなりそうだが、あとひと月ほど「青葉の森」のキノコ観察は続けようと思った。新しいキノコを覚えて、少しおいしくいただき、山の幸たちに感謝する。楽しい限りである。
それと同時に「クマさん警戒」も怠ることなく続けなければならない。やっかいだから出会わないことが肝心なのだ。クマ鈴、ホイッスル、大声、防犯ブザー、歌声、口笛、音の鳴るやつ何でもやってみよう。
色づき始めた青葉の森
大きなムキダケ
ヒラたけはじめて採取 クセがなくGood!
ウスヒラダケ?もいいよ
マスダケ フライにいいとか。冷凍保存中
マスタケに似たヒラフスベ 冷凍保存中
ムラサキシメジも生えていたので採取。やはり「ホコリ臭さ」気になります。食感はいいが。
来週は、これからシーズン?のナメコとマツタケより価値があるというシモフリシメジを探しに行きましょう。