言わなければよかったのに日記

 私が見たこと、聞いたこと、感じたこと、頭にきたこと・・・を(ありのまま)に伝えます。

我慢について

2016年11月29日 | 教育
 昨夜、テレビ:NHK・プロフェッショナルという番組を見ての感想です。(最近は話題がなくてテレビからのものが多くなっているという自覚症状あり)
 
 18才の高校生を見習い体験させる番組でした。2人の高校生は天ぷら屋さん修行でした。そこのオヤジさん曰く「我慢」という言葉で励まされました。「我慢」という言葉を聞いたときに一冊の本を思いおこしました。中野孝次さんの「我慢の思想」という本です。別に”我慢“について論じてある本ではなくて、エッセイ集で(現代日本の目にあまる不作法を叱る)という氏が訴えられたい心構えを論じられたものです。1997年発行なのでちょっと古いものですが今でも十分に通じる内容です。その中で
 ~人は放っておけば安楽へ安楽へと傾く存在である。・・・苦しい訓練よりも楽な無為、・・・鍛錬よりは楽な遊び・・・へと自然に傾くに決まっている。~
 昨夜のテレビを見ながら、中野さんの本を本棚から取り出しました。このようなことを天ぷら屋のオヤジさんは言おうとしたはずです。2人の高校生は数日間のお店での修行でそのことを十分に理解できなかったと思いますが、何らかの形で(我慢)ということが伝わったのではと思いました。
 番組の出演者からも、いまの学校では(怒られることがない)という発言があっていました。そういう経験もなしに実社会(天ぷら屋さんのオヤジさん)にはスーッと入れない・ギャップが大きいと私も感じました。学校ではキャリア教育は進められてはいますが(かたち)だけに終わっているのかもしれません。
 そんなことを感じてテレビを見ていました。

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