言わなければよかったのに日記

 私が見たこと、聞いたこと、感じたこと、頭にきたこと・・・を(ありのまま)に伝えます。

被災文化財 ⑨ 奇遇なこと

2020年08月25日 | 歴史探偵

 球磨村渡の山口釈迦堂のことです。私は6月26日に球磨村川島の“数珠回し”を見にいきました。その帰りに山口釈迦堂に初めて立ち寄ったのです。鍵が掛けられていたので、外から拝ませてもらいました。そして写真も撮ったのです。

   

 

        

 その1週間もたたない7月4日の球磨川大水害によってお堂は流されてしまいました。外からでしたが3体の仏像は写真におさめていました。「木造釈迦如来立像」、43㎝・・文政5年(1822年)大円作です。銘が朱書きされていたということです。「不動明王坐像」も同じ時の大円作です。それと石造地蔵坐像。どうにかと見つけたのですが、私の力では残念でした。どこかで見つかってくれるのを祈っています。

   

 熊日の「わたしを語る」に渡出身の今村葦子さんがついこの前まで連載しておられました。児童文学作家の人です、私はそれまでこの人のことを知りませんでした。今村さんが小さい頃のことを語る中で釈迦堂のことを書いておられました。「釈迦堂があるのどかな村」・・ところが“のどかな村”が水害で一変しました。この文章は水害前に書かれたようですが掲載されたのは水害後でした。

 私が撮った写真、今村さんの連載記事・・・そして、水害・・奇遇さを感じました。そして、そのうちにどこからか“奇遇”に仏さまが出て来られることを期待しています。

 今日も台風の影響で?暑かったです。しかし、風があったので夜は涼しさを感じています。

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