8月27日【Game117/72-44-1】
埼玉西武ライオンズ 4-7 北海道日本ハムファイターズ
【勝】高梨(8-2-0)【S】マーティン(2-0-21)【負】高橋光(4-11-0)
【本塁打】レアード(30)、大谷(20)、中田(18)
1回表の2死満塁で三振をしたレアードも、同じ轍は踏まなかったのは、さすがに
スシ・ボーイの本領発揮です
先発投手の高梨と高橋(光)はいずれもコントロールが定まらず、不安定な立ちあが
りでしたが、回を追っても何ともピリッとしない投球が続きます。
日ハムは2回に陽岱鋼のライト前ヒットで先制したので、今日は連打が売り物の岱鋼
の日かと思ってはいたのですが、その裏には1-1の同点とされ、3回裏には浅村の
2塁打と中村の犠飛で3失点を失うという悪い流れになってしまいました。
頭をよぎったのは昨夜の大敗でした。
Wエースの有原の乱調で「一日天下に終わった」昨日の口惜しい思いが、「今日もか」
という疑念が湧いてしまったのは、大谷のスタメンが回避されたからかも知れません。
今の日ハムにとって大谷が居なければ、戦力ダウンはかなりのものになります。
一日天下とはいえ11.5ゲーム差をひっくり返したのは、投手陣の安定と大谷の猛打が
あってのことです。
〈大谷の欠場で歯車が狂った日ハムは、西武菊地に翻弄されて・・〉
しかし、ふらついていた高梨投手もなんとか4回は切り抜けますが、西武の誤算は
リードしているのにも関わらず、安定感の戻らない高橋投手の出来だったでしょう。
5回表近藤クンのラッキーな投手急襲安打にはじまり、中田翔がレフト前に運ぶと
賢介が打った打球はゲッツーにはおあつらえ向きの1塁ゴロ。
あぁ、この回も駄目かと思って地団太を踏んだその時に、この試合を決めてしまう
エラーをショートの呉選手がやってしまいました。
打ち取ったと思った高橋(光)には、痛い痛いエラーです。
きっと投球数も100球越えで体力も限界のルーキーに対して、無死満塁で打席に立った
のが初回に満塁のチャンスを逃がしていたレアードですから、かなりのプレッシャー
が彼を襲っていたと思います。
エラー絡みの時には、ほとんどが得点につながりますが、例にもれず満塁にはとても
強さを発揮するレアードは、期待に背かず打った瞬間にそれと分かる満塁アーチを
レフトに運びました。
この日30号HRを満塁打で飾ったレアードのコメントは
「久々に最高の感触だったね。2ボールだったから、真っすぐ一本で待ってたよ。
ここ最近チャンスを潰していたから、嫌な雰囲気のなか一本打てたのは大きい」
とのことです。
しかし、逆転をした5回以降は相手投手にピタリと抑えられ5-4で息の抜けない
重苦しい雰囲気が球場を覆います。
1点のリードはあってないようなもの。きっと西武打線もそのように思っていたで
しょう。
その思いを打ち砕いたのは、やっぱり頼りになる男NO.1の大谷翔平でした。
病気休養で昨日は宿舎で休養をとったスーパー・スターは、9回表近藤クンの代打と
してこの回からマウンドに立った道産子投手の武隈から、打った瞬間にHRと分かる
衝撃弾をセンターバックスクリーンに運びます。
やっぱり大谷は、現実離れをしたスーパー・スターと言って良いでしょう。
〈病み上がりで顔色も悪かった大谷が20号HR〉
この日はレアードが区切りの30号、大谷が20号。
そして大谷に続き4番中田翔も、気落ちをした左腕武隈投手から18号アーチをレフト
に運びました。
凄いですね~
今季はこの3人で68本もホームランを打っているのですから。
終わってみれば7-3の夢をつなぐ勝利でしたが、終盤を迎えて打線好調の西武との
試合は今日を含めて残り3試合です。
一方、西武VSソフトバンクは、残りが8試合も待っています。
これは西武が首位攻防の大きな「鍵」となるでしょうね。
今日も西武に勝ったなら首位奪還が見えて来ると思います。