キンカン;金柑(ミカン科}花言葉は、思い出。中国原産の常緑低木。数種が江戸時代に日本に渡来し、関東地方以西の暖かい地域で栽培される。高さ約3m。刺のない柄だは細く蜜生し、小さな楕円形の葉を互生する。四季咲き性があり、開花は春~夏に3回ほど。葉の脇に芳香のある白い五弁の花を数個つける。中国名「金橘」。冬に果実が出回るが、果樹として栽培されるのは寧波金柑で、宮崎や鹿児島地方が山地である。家庭用には強健な長金柑も栽培される。「金柑の花のこぼれにひ独言 増本 紫」「金柑の花ぼんやと終わりけり 神部 翠」「金柑の花ひそやかに隠棲し 橋上 暁」。同属の日向柑は江戸時代に宮崎県で発見された晩生に一種で、明治時代に「日向夏」「ニユーサマーオレンジ」と名付けられて出荷された。果実は淡黄色で、爽やかな香りがあり、多汁で甘く、初夏に出回る柑橘の中で、最も風味がある。果皮の内側の白い部分に苦味がなく、香りがよいので、果皮を薄く剥き、スライスして食べるとよい。「南国の人情に触れ日向夏 大橋淑子」「日向柑埴輪の口を真似てみる 楠田むつき」。鳴門柑は江戸時代に徳島県鳴門市または兵庫県の淡路島で発見されたといわれるミカン科の常緑小高木。たの柑橘類がなくなる初夏に成熟する晩生柑橘として、明治以降知られるようになつたもの。現在は淡路島の特産品で、収穫は4~7月。果実は夏蜜柑よりやや小型で、果皮はなめらか。三位がやや強く、苦味も少しあるが、多汁で生蜀される。「海峡は陽はあまねしや鳴門柑 岡本 伸」。我家の金柑は一鉢あるが、鴉か小鳥か分からないが摘み食いにあいほとんどなくなつているのは残念だ。(野鳥飼う つもりだないぞ 金柑は ケイスケ)