ネムノ木;合歓の花(マメ科)花言葉は、歓喜;胸のときめき。本州以南の山野の日当たりの良い所に生え、庭木にもされる。落葉高木。高さヤク0m。枝が横に張り出し、夏に涼しい緑陰をつくる。対生する葉は羽状にこまかく分かれ、夕方には葉を閉じて眠ったように見えるので「ねむ」「ね部」の名がある。6~8月、極細の糸房のような花がけぶるように夕方開く。頭状に集まった20個ほどの花で、雄蕊が長く、花弁や萼はちいさく目立たない。月光との配合で幻想的な叙景句が多いが、睫毛のような優しげな花そのものを写生したい。夕方、葉が閉じて花が開く習性にちゅうもくするのもよい。「象潟や雨に西施がねぶの花 芭 蕉」「谷空にかざして合歓のふるのゆめ 長谷川素逝」「合歓咲くやつかみどころ亡き父の愛 磯貝碧蹄館」「合歓咲けり斑鳩は今雲の刻 藤田湘子」「合歓の木の下で泳ぐは大胆に 台 柚子」「合歓の花長者が森の道すがら 岸原清行」「海は波に疲れてゐたり合歓の花 鳥居真里子」「過疎すすむ島はいつしか合歓の花 豊田久米太」。(茅野の山荘の裏に咲く合歓の木いまは花盛り ケイスケ)