紫蘭(白及)ラン科シラン属の多年草。日本や中国の湿原や草原に自生するが、関東地方以西野団地の暖地の崖上などに自生する多年草。庭などにも観賞用に庭にも観賞用に植えられる。葉は披針形で大きく、太い縦脈が目立つ。4,5月3^7個の花をつけ下から順に咲きあがる。花色は赤紫色。「白及」は中国名。数珠玉状に繋がる地下茎は30~50cmの花茎を伸ばして5,6月頃、紫色の美しい花をつける。地下の鱗茎は白(ひやくきゅう)と称して止血などの薬用になる。このことを白及と書いてシランと読ませる。「紫蘭咲いていささかは岩もあはれなり 北原白秋」「母の忌蘭細身のあかるさに 菊岡素子」「雨を見て眉重くゐル紫蘭かな 岡本 眸」「繋がれシ牛のかたヘに紫蘭咲く櫻間ひろし」。(紫蘭草夕月よリも濃くひらき ケイスケ)。