川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

倫子 最後の難関を越える

2013-06-27 11:54:21 | 父・家族・自分

6月26日(水)曇雨

 午後2時から倫子の頭骸骨の一部を埋め戻す手術が行われ、4時ごろには順調に終わったということです。松本医師の話では格別の問題の発生は考えられず、一週間後には退院できるだろう、とのことです。(心配はむしろ糖尿病治療のほうにあり、退院後も食事療法などに万全を期す必要があります)。

 僕は抗がん剤治療中で、感染症を警戒して自宅に閉じこもっています。治療の影響で体力も落ちています。だから見舞いにもいけません。

 病院との対応などは娘がすべてやってくれています。家事も同様です。動物園の熊さんをやっていてくださいといわれています。ちょっと動いてはあちこちで寝転んでいます。(また自転車を漕いで子ども動物自然公園のキリンさんに会いに行きたいなあ)。

 三週間かかって倫子はすべての難関をパスすることができました。執刀の松本先生をはじめ病院関係者、心を寄せてくださった友人たちに感謝します。

 あと一息です。

 


心春(こはる)ちゃん、お久しぶりです。

2013-06-24 07:45:51 | 父・家族・自分
6月23日(日)晴

午後、秀成くん実花子さん夫妻と心春ちゃんが寄ってくれました。同乗させてもらって病院に着くと俊英さんがもうみえておられました。横浜から駆けつけてくれたのです。



俊英さんは「中国残留日本人孤児」二世として来日して30年近くになります。都立高校の講師をしながら、木いちご移動教室の通訳をするなど私たちと歩いてくれた方です。

お見舞いありがとう

2013-06-23 10:27:31 | 父・家族・自分
6月22日(土)晴
久しぶりの青空なので布団干しなどを頑張ったら疲れてしまった。体力がかなり落ちているなあ。

昼過ぎ、貴子さんが来てくれた。持参の弁当をご馳走になった。タカコと二人の時間、こんなことははじめてか。
15の春からのつきあい。末の娘さんが高校生になり、やっと余裕の時がきたのかな。

精さんと美智子夫人が車できてくれたので4人で倫子の病院へ。



当日朝の状況を中継放送するのりこ。おしゃべり倫子の本領発揮。
精さんのクルマは大助かりだった。洗濯物などを届ける病院への行き帰りが今の僕には大事業なのだ。
40年近い付き合いだとは言え、先週はガン研に来てくれたばかりだ。
美智子さんが作ってくれた炊き込み御飯を夕食とした。友人たちの心の働きに感謝あるのみ。
きょうは娘の誕生日だ。
風邪も治って二人で祝う写真が届いた。よかったなあ!


声援ありがとう

2013-06-22 10:05:05 | 父・家族・自分

6月21日(金)曇雨 夏至

友人たちにメールで倫子の現況を伝え、声援をお願いしました。

山下さん(池袋商業高校旧同僚・佐賀県武雄市)からすぐに電話をもらいました。縄文の昔から人跡のある美しい里を何度もお邪魔したことがあります。お連れ合いの弘子さんが逝って6年になるということです。倫子とともに嬉野の病院を訪ねたのが昨日のように思えます。

武雄市の「老人大学」の運営に力を尽くしておられます。歴史学徒にふさわしい働きができるのですからうらやましい「老後」です。

 続いて賀明さん(大島高校旧同僚・熊本県人吉市)。川辺川の鮎つりの名人。今年も故郷の川に入って奮戦中のようです。子どもたちに囲碁の醍醐味を伝えるボランティアを楽しんでおられます。
 紀子夫人は大島に来たばかりの倫子の相談相手になってくれた人です。一昨年、人吉のお宅に数日泊めてもらって旧交を温めました。

若い日々、世話になった友人たちと話をしていると心が和んで、またあえる日が楽しみになります。倫子への「声援」は明日伝えます。

病院には栄子さんがはるばる訪ねてくれたようです。

この写真は栄子さんが届けてくれました。「泣かないわたしでも涙がこみ上げて我慢しきれませんでした」と添え書きがありました。

 恢復を泣きながら喜んでくれる友達を持って倫子もどんなにかうれしかったことでしょう。

18歳から40年間、「北」の地で辛酸を嘗め尽くしてきた方です。70を過ぎても命がけで自分の使命を果たそうとしています。

わたしたちはくつろぎのときを一緒にすごすことしかできませんが、倫子も僕も心から尊敬する友人です。この方の家族の再結合の日に立ち会うことが今の僕の最大の願いです。


夢は信濃路へ

2013-06-21 07:59:35 | 父・家族・自分

6月20日(木)曇雨

店が定休の家園主人夫婦が倫子を見舞ってくれるというので同行することにしました。
ルイボスティー、 アイスコーヒー(無糖)、麦茶、水などをスーパーで買い込んで主人運転の車に同乗。
糖尿病治療中ということでこんなものが欲しいようです。
ほかの差し入れはレース編みの本、糸、針。これは日頃の仕事道具。



秋子さんは娘と同じ年頃の看護師さん。話が弾むのを二人の男は聞く役です。

僕にはこんな声がかかりました。

「退院したら善光寺におまいりして徳行坊に泊めてもらいたい」

「そのあとはしばらく大町山荘でのんびりしたい」

 徳行坊の住職は若麻績さんというともだちです。先日、両国の回向院でお話を聞いたばかりです。喜んで泊めてくれるはずです。

 大町山荘は夏の初めと終わりに毎年泊めてもらうところです。

夢は北信に飛んでいるようです。いいね。いいね。

今回からは列車とバスとタクシーの旅になります。

倫子は去年10月に車とおさらば、そして7月からは「運転」ともおさらばです。

北信の大自然に抱かれてのんびり、ゆっくり。そんな日々がもうすぐです。


倫子の面会

2013-06-20 06:06:09 | 父・家族・自分

6月19日(水)曇

 娘が差し入れに行ったら、倫子はすでに一般病室に移っていたということです。

これで、友人たちの面会も可能になりました。

ご都合のつく方はどうぞ行ってやってください。ただし、糖尿病の治療中で食べ物関係の持ち込みは禁止されています。花も同様です。

笑顔だけを見せてやってください。おしゃべりに制限はありません。

 武蔵野総合病院402号室。面会時間は2時~6時。

西武新宿線南大塚駅から徒歩10分。

 武蔵野総合病院●http://www.musashino-hp.or.jp/txt/map.html

お問い合わせや連絡は鈴木啓介にお願いします。

 080-1278-4906

入院は7月のはじめまで2週間程度続くかと思われます。

同じ川越市でも我が家からは離れており僕の病院訪問は2日に一度の予定です。

元気なら自転車の散歩コースですが抗がん剤治療中ですのでそれは無理?です。

娘が今日からしばらく愛知県に帰るので、ちょっとは心を引き締めて日々を送ります。


全快へさらに一歩

2013-06-19 06:17:19 | 父・家族・自分

6月18日(火)曇

ガン研有明病院
を退院した足で娘と武蔵野総合病院を訪ね倫子と面会しました。



点滴治療が順調に進んでいるのか、表情もいつもの倫子に近づいています。あの日から明日で二週間になります。

松本医師の話では治療も最終段階で近日中に一般病棟に移れそうです。そうなれば友人たちの面会もOKです。

半月ぶりに我が家に帰りました。朝顔のつるがだいぶ延びているのがうれしい。

荷片付けのあと、娘のコーチをうけて洗濯。新しい機械になって初めてです。何とかうまくいってちょっと自信がついたかな。

抗がん剤投与から2週間たって僕の体調もいいようです。

 


退院の朝に

2013-06-18 06:07:34 | 父・家族・自分
6月18日(火)
思ってもみない入院生活となった。「倫子クモ膜下出血!」。驚天動地とでもいうのか。

奇跡的にも助かって、倫子は恢復へ着実に歩んでいる。
おかげでいつもの退院の朝と同じように帰り支度を進められる。
ありがたすぎるくらいありがたい。

この7年半、妻はまさに僕のためだけに生きたと言えるくらいだ。
「南無観世音菩薩!」
夕食のあと妻に向かって手を合わせるようになった。
きっかけは忘れたが、次第に自然な行為になった。

僕はわがままである。自分の決めた通りにしか動かない。
そんな男を完璧にフォローするのだから「観音さま」。

辛いこと、しんどいことはすべて妻任せ。ノーテンキそのものの「闘病生活」。
こんな恵まれたガン患者がそういるとは思えない。

こんなことになってやっと考えている。「やっぱり無理をかけすぎたのか」「妻の気持ちを考えなかったのか」

今日からはどう生きればいいのか。
妻におんぶして貰うわけにはいかない。それだけはわかっている。

倫子が元気に生きていてくれる。そのありがたさを心に刻んでおこう。



万全を期す

2013-06-16 10:40:49 | 父・家族・自分
6月15日(土)

午後、精さんが来てくれました。
三郷市からクルマを運転してきたそうです。湾岸地区の変貌に驚いていました。

母を見舞った足で陽子(娘)も来てくれたので、倫子の最新情報を一緒に聞くことが出来ました。

検査の結果、なお数日点滴治療を続け後遺症を残さないように万全を期す、ということです。

倫子には喫煙の習慣があり、それが100パーセント完治を妨げる要素になるかもしれないということです。
これを機にやめる気持ちになったようです。僕が肺がんになってもやめようとはしなかったのですから、余程の決意なのでしょう。

遺伝的要素の強い糖尿病とも闘い続けなければなりません。

僕とは違って辛抱ができる人です。
きっと明るい明日を切り拓いていくことでしょう。
心配の種の僕もしっかりしなければなりませんね。

倫子近影

2013-06-15 11:41:53 | 父・家族・自分
6月15日(土)曇

昨日の倫子の表情です。ICUから一時外出がゆるされ、娘と会話しています。仕事で埼玉にきた幸雄くんが撮ってくれました。



今日のCT検査の結果次第で間もなく一般病室に移動することになるでしょう。本当に順調な恢復ぶりです。

私の方は抗がん剤「アリムタ」点滴から12日目です。

昨日の血液検査でも依然、白血球の減少が続いており、感染症の警戒が必要です。週明けの退院に赤信号かな。

看護師のAさんが勤務終了後、わざわざ病室を訪ねてくれました。

退院後の僕の生活を心配して、いくつかのアドバイスをもらいました。連休を前によっぽど気にかかったのでしょう。感謝。釧路出身の若者です。

倫子 一般病棟への移動まじか

2013-06-14 11:35:02 | 父・家族・自分
6月13日(木)雨
午後、李敬宰(いきょんじぇ)さんが寄ってくれました。

昨夜は4月からこの病院で働いている娘さんと久々の交流を楽しんだようです。
ぼくの数少ない同志と言える人です。
我が人生のラストステージ構想を聞いて貰いました。

地域の老人たちのラストステージに付き合うのが仕事の人です。話を聞いていると地域とは縁の薄かったぼくも新しい世界を切り拓くことができるかも、と思ったものです。
生きている限り、自分らしく精一杯いきて社会の一員でありたいと願っています。

つづいて章子さん。
こちらは幼いときから妹のような存在ですから「フミコ」と呼びます。
うまいこと、入院中の「ノリコ」と電話で話が出来ました。
見る見る涙が溢れてきます。本当にありがたいことです。
倫子は土曜日にCT検査を受け、異常が無ければ一般病室に移ります。
脳梗塞の危機も乗り越えてみなさんに元気な笑顔を見てもらえるようになるのも夢ではなくなりそうです。

松山の将史兄さんと電話が通じました。こちらは映像のやり取りが出来ないので元気なようすを思うように伝えられないのが残念。

章子さんは「川越だより」を毎日読んで元気づけられている、と言ってくれました。
日々の出来事や感じたことを書いているだけです。それでもこれが僕の大切なしごとです。友人たちに読んで貰いたいと心を込めて書いています。

皆さんの愛読に感謝します。

「大切な時をくれた」妻の言葉

2013-06-12 16:43:57 | 父・家族・自分
6月12日(水)雨曇

4時ごろ、妻と電話で会話することが出来ました。

三本脚で歩行することが許可されたそうです。
昨日、今日と看護学校の学生に話をする機会が与えられて充実した時を過ごしたとか。
話していると
高校生の時、同じ机を使っていた定時制の生徒のことを思いだしたといいます。
准看をしながら夜間の学校に通っていた人で、この方たちとの交流は高校生時代の大切な思い出となっているのです。

「お会いしたいなあ」

この間のことは思いもしない体験だったが、大事なことを思い出させてくれた。「大切な時を貰った」ような気がする。

こんな趣旨の話です。

思えばきっと実現出来ます。実現に手を貸してあげたいなあ。

妻は旧姓 岡村倫子(のりこ)。1964(昭和39)年3月、都立日比谷高校卒業です。

当時の定時制の生徒の方で多分、看護の道に進まれた方。


50年の後に久闊を叙すひと時を作ってやってください。

カンちゃん一家

2013-06-10 07:21:00 | 父・家族・自分
6月9日(日)晴 夏日

午後、カンちゃん一家が見舞ってくれました。高校生になったナリちゃんは部活の試合で来週になるそうです。4月に撮ったツーショットの写真をカンちゃんに託してくれました。



4年あまり前に出会うことができた家族です。北朝鮮を決死の覚悟で脱出してきたのです。

圧政と不信のただなかにあっても、人はかくも誠実に生きられるのか。
二人の大人は教えてくれました。

僕の「孫」になったナリちゃんとカンちゃんのたしかな成長は子どものもつ可能性を示して僕をおおいに励ましてくれます。

必然と言えば必然。僕の歩んだ道に間違いはなかったのです。こんな素敵な家族と出会えたのですから。

カンちゃんのおばあちゃんは北朝鮮風の抗がん剤をふたつも作って持って来てくれました。
サンザシやアンズを時間をかけて漢方薬にしてくれたのです。

朝夕忘れずに噛んだり舐めたりせよとのことです。

川越の方は息子夫婦がきて、兄姉弟妹4人で母を見舞ったようです。

元気な母の笑顔にであえて紹平もさぞ嬉しかったことでしょう。

夜、幸雄くんは愛知に帰りました。遠いところありがとう。しばらく寂しさを我慢してね。



倫子 順調に治療が進む

2013-06-09 18:00:03 | 父・家族・自分
6月8日(土)晴

昼過ぎ娘夫婦が見舞ってくれました。幸雄さんは愛知県から。一階の庭園カフェで交流したあと、倫子の病院に向かいました。

倫子は持病の糖尿病治療のため、あれこれと差し入れた副食類はお預けになったとのことです。

長くかかる入院は本人にとっては不本意ですが辛抱して笑顔を見せられる日を迎えたいものです。