川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

12月14日、新潟に行きませんか

2012-11-25 07:21:37 | 韓国・北朝鮮

11月24日(土)晴れ

 寝たりおきたりの一週間でした。おかげで大事に至らず、来週になれば外出もできるようになるでしょう。

12月14日、新潟港追悼集会のビラが届いたので数人の友人に送りました。

命からがら北朝鮮を脱出してきたKさん一家との交流が始まってから「新潟港追悼集会」には欠かさず参加しています。国境の川を渡るとき、支援してくれた人は警備兵に撃たれて死亡したといいます。今、東京で日々を精一杯に生きているKさんと娘さん一家を見ているとどなたも元気溌剌です。でも、心のうちにたまっている悲しみや怒り、苦しみや不安は僕の想像を遥かに超えるでしょう。よくも耐えていきておられると思います。この方たちの家族の再結合!それが今の僕の最大の願いです。

 1959年12月14日以来、北朝鮮に渡った10万人近い在日朝鮮人と日本人妻。50年以上もかの地に幽閉され、社会の最底辺に押し込まれています。日本を夢見ながら亡くなった人の魂は追悼されることもなくさまよっているに違いありません。

 新潟港追悼集会では善光寺の3人のお坊さんがお経をあげてくれます。無念の思いが鎮められるでしょうか。

僕はこのような集いを思いついて実行する坂中英徳さんは偉い人だなあと思います。無念の思いを秘めたまま亡くなった人々を思い、生きている人々の帰還、自由往来を実現しようとしているのです。

日本人妻の帰国に道を拓くことができれば膠着したままの拉致被害者の救出にもつながるかもしれません。幽閉されたままの在日コリアン帰国者の自由往来にも希望が出てきます。

友人たちの協力を願うしだいです。特に在日コリアン、コリア系日本人の奮起を望みます。本来なら「朝鮮総連」が主催してやらなければならないことです。

僕にできることは毎年欠かさず参加するぐらいのことです。ここのところは「司会」の役が回ってきたので少し、緊張します。三河に嫁いだ娘とコリアンの旧友二人が東京駅から同道してくれるというので心強さを感じています。

参加希望の方が居られたら連絡をお願いします。中央埠頭への出入りには港湾管理局への届出が必要なのです。keisukelap@yahoo.co.jp


12・14『あの日を忘れない!新潟港追悼集会』

2012-11-16 05:08:04 | 韓国・北朝鮮

11月15日(木)晴

 横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから今日で35年になるそうです。1977年といえば「在日韓国・朝鮮人生徒の教育を考える会」を創って3年目、在日コリアンの子どもたちが出自を隠さざるを得ないような学校の現状を変えなければと一生懸命でした。北朝鮮の政府が日本人を拉致しているなどとは想像もしなかったことです。僕がこのことにきちんと向かい合うようになったのは2002年9月17日以来です。25年も気づかなかったり、うすうす気づいてからも知らん振りをしていたのですから、めぐみさんにもご両親にも申し訳ないことです。

 モンゴルで日朝局長級協議が始まったそうですが、国民が一つになって奮い立たなければ拉致被害者を取り返すことはできません。

 今年も「あの日を忘れない!新潟港追悼集会」を開催するとの知らせがありました。

 

「あの日を忘れない」新潟追悼集会(第4回)

●開催日:12月14日(金)13時~14時

●場所:新潟市新潟港中央埠頭

●追悼法要・政府への要請文決議など
●主催:一般社団法人 移民政策研究所日本人妻等定住支援センター(代表:坂中英徳)
●協力:平和を願い行動する僧侶の会(代表:善光寺徳行坊若麻績敬史)

1959年12月14日に在日コリアンの「北朝鮮帰国」第一船が新潟港を出港しました。今日から見れば「壮大な拉致」ともいえる民族の大移動でした。多くの人の消息が不明です。強制収容所送りになった人も少なくありません。

 随伴した日本人妻の大半がもはや死亡したと考えられます。無念のうちになくなられた方々を追悼する法要を行います。そして北朝鮮に幽閉されているすべての日本人の救出への決意を表明します。

私たちはこの集いに毎年協力してきました。今年も愛知に嫁いだ娘ともども参加します。

皆さんがご都合をつけて参加してくださることを呼びかけます。


 

 参加ご希望の方は11月30日(金)までに主催団体に連絡してください。
ご芳名:
ご住所:
電話番号:
メールアドレス(あれば):

新潟港湾管理事務所へ届け出の為、上記の情報が必要になります。
お手数をおかけいたしますが、
参加ご希望の方は必ず連絡をお願い致します。

皆様方のご参加をお待ちしております。

□□◆■□□□□□□□□□□□□
JIPI 一般社団法人移民政策研究所
事務局

E-mail   office@jipi.or.jp
URL        http://www.jipi.or.jp/
ブログ:http://blog.livedoor.jp/jipi/

〒105-0004 東京都港区新橋5-29-2 
新正堂第2ビル2階B室
TEL:03-6721-5735/FAX: 03-6721-5736

 

 


『コチェビよ、脱北の河を渡れ』

2012-11-14 10:55:55 | 韓国・北朝鮮

11月13日(火)曇晴

 曇り空だったがだんだん晴れてきた。それでもベッドに入って一日中本を読んだ。

僕はこの本の著者・高英起(こう・よんぎ)さんにお願いして講演してもらったことがある。2005年10月2日。<「北朝鮮へのまなざし」を考える連続講座>第14回「朝鮮学校・朝鮮総連と私」。

「(北朝鮮の体制を)自分が100%支持はしなかったけれども、反対もしなかったことによって、もしかしたら一人の北朝鮮の民衆というのが、食糧難に陥って、飢餓に陥って死んでいってるんやないかっていうふうに考えると、自分の中で『落とし前はつけなければアカンな』と思いました。RENKをはじめた当初は、正直なところ、その程度の軽い気持ちでした。」

 高さんはこう語り始めた。僕はこういう風に考えて行動する人を心から尊敬する。2002年9月17日以後の僕も同じような気持ちだった。残念ながら民族差別と闘う運動をともにしてきた人々のなかに高さんのような人はほとんど見つからなかった。だから、この講演会をやれたことを心から喜んだ。一年後になったが高さんの協力を得て、自分が編集する『木苺』の最終号に講演記録を掲載することができたのは本当にうれしかった。

 この連続講座の記録を一冊の本にして世に出すのが僕の仕事だと思ってきたが手術・闘病で果たせないままだ。今この本を読んでみると7年前にお聞きした話が土台になっていることがわかる。遅まきながらも多忙な日々の中で自分の歩みを本にする仕事をきちんとやり遂げた高さんに心から「おめでとう」「ありがとう」と言いたい。

 生活の言葉でありのままの自分をさらけ出す高さんの話は面白い。

 「北朝鮮問題」は途方もなく困難な問題で世界中の力をもってしても解決の糸口さえ見つからない現状である。僕は在日コリアン・日本人の闘いが微弱であることに一因があると思っている。北の王朝を支える朝鮮総連を解体・民主化することさえできないのが現状だ。一人でも多くのコリアンと日本人が高さんの語りに耳を傾けて、北の社会に生きる人々の姿を知ってほしいと思う。「死ぬな!生き延びてくれ!」というコッチェビに対する高さんの思いを私たちが共有することができるようになったとき道は拓ける。

感想①表紙の写真。高さんはえらい若いなあ。大阪市役所をやめて延辺大学へ留学したのは1998年だったという。「忘れ形見」を残すため「せっせと励んだ」というが、1966年の生まれというから32だったのか。

 「あたしのことはいいから、とにかく延吉へ行って。この子は絶対に、ちゃんと産むから安心して。今の北朝鮮の惨状をしっかりと見てきて。そして成長したあなたの姿を、この子に見せてあげて」

 流産の危機に直面しながら奥さんはソウルの金浦空港でこういって送り出してくれたという。朝鮮総連の妨害を乗り越えての結婚だったと言うが魅力的な人だ。この奥さんにして今日の高さんがあるのだ。「忘れ形見」のお子さんとともにどこかで出会えますように! 

 国境の川にかかる橋の国境線には僕らも立って同じように写真を撮った(2005年7月29日)。

②「国境の目の前の農家でのホームステイ」(P123)

 高さんのルポは迫力に満ちているが僕はなぜか、この国境の農家での数日間のように生活の中にある「北朝鮮」をタンタンと記しているところが印象に残った。自分も一日くらい国境の村で過ごしてみたいなどと思ったことがあるからだろうか。

文中に「こんな青い空を見たことはなかった」とある。北朝鮮の「青い空」といえば恐怖の渡河を体験した小学生のカンちゃんの言葉を思い出す。

 「朝鮮で自慢することは何もありませんが青い空だけはすばらしいです」。

おばあちゃんは違った。「朝鮮の底の抜けるような青空は私はきらいです。白い雲が浮かぶ日本の空を見ると心が落ち着きます」。

僕はといえば2005年7月29日の早朝、長白山の麓の「小天池」の裏山にのぼり北朝鮮に広がる空を見晴らした。

誰一人いない山腹にたたずんでいると珍しく歌が生まれた。

 風渡る 小長白の嶺に立ち わが思う限りの人の 平安祈る

 

 

 

 

 


北朝鮮残留日本人孤児

2012-11-03 06:04:38 | 韓国・北朝鮮

11月2日(金)晴れ

よく晴れたが北風が強く一日中ベッドで日向ぼっこ。妻が二階の屋根にふとんを干しました。

有田参議院議員の訪朝に伴って北朝鮮残留孤児問題が浮上したとサンケイが伝えています。

 しかし、北朝鮮に日本人残留孤児が生活していることは脱北者の証言ですでに明らかなことです。一年ほど前、これらの人の救出を移民政策研究所が政府に要望しています。新たなカードでも何でもありません。日本政府にこれらの人々を救出する強い意思がないことが大問題なのです。国民も忘れてしまっています。

 およそやる気がないのか拉致担当大臣も猫の目のようにくるくる変わっています。北朝鮮とどうわたりあうか、国会でも集中した議論が必要です。70年近くも北朝鮮に放置されたままの人々の救出に無関心な政府や政治家が領土問題で口角泡を飛ばしてもこっけいなだけに僕には見えます。

日本人妻・北朝鮮残留邦人の救出を求める http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/ec4d5198a7e816aa1b251dd12f888506


 

 北朝鮮の新たな「人道カード」 日本政府、残留孤児問題に警戒感「揺さぶり」

2012.11.2 10:18

 北朝鮮が新たな「人道問題」を持ち出したことに日本政府は警戒感を強めている。北朝鮮側が生存を確認したとされる「日本人残留孤児」の問題だ。(1)日本人遺骨(2)日本人妻の一時帰国(3)よど号犯引き渡し-に続く4番目の人道カードと位置づけ、日本側を揺さぶる狙いも指摘される。

 残留孤児問題は、遺骨問題をめぐり10月23~27日に訪朝した民主党の有田芳生参院議員に現地旅行会社のガイドが明らかにした。

 「昨秋、(北朝鮮の)当局が遺骨調査をした際、詳しい女性の住民がいた。妹を埋めたというので日本人残留孤児と判明した」

 先の大戦末期の混乱で朝鮮半島に残った日本人が埋葬されているという平壌郊外の墓地を訪れた際、ガイドはそう説明したという。

 北朝鮮では旅行会社のガイドは監視役で、当局の意をくむ説明役でもある。日朝政府間協議が拉致問題の議題化と局長級への格上げに関する対立で停滞しているだけに、残留孤児問題に対する日本側の反応を探ったとみられている。

 ある政府高官は、ガイドが口にした「昨秋」という時期に注目する。

 北朝鮮の朝鮮赤十字会は昨年11月、スイスで日本赤十字社と遺骨問題で協議した。同月には「日朝国交正常化推進議員連盟」メンバーの訪朝を計画し、日本人妻の帰国と引き換えに人道支援や経済制裁解除を引き出そうとしたとされる。

 残留孤児の問題も当時から交渉カードとして温存していたとの見方が浮上している。別の高官は「残留孤児の生存情報は聞いたことがなく、揺さぶりだろう」との見方を示す。

 今月には遺族約10人が墓参のため訪朝する予定だが、北朝鮮側は拉致問題の棚上げで攻勢を強めてきそうだ。(楠城泰介)

  出典●http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121102/plc12110210200008-n1.htm


この空しさをどうしたら癒せるのか

2012-10-24 05:31:45 | 韓国・北朝鮮

10月22日(月)晴れ

 Kさんを案内して奥武蔵の花めぐりをしました。

鴻巣市の川原のコスモスは今が盛りです。前日の祭り以来、一部は採って持ち帰りも自由です。二人の女性は花摘みを楽しみました。(おかげで我が家はコスモスの花盛りです)。

 午後は国立武蔵丘陵森林公園。キンモクセイの香る道を長く歩いたらこんな風景がありました。

 

ホウキギ(ホウキグサ)というそうです。

北朝鮮からの電話でKさんの知り合いの母子が飢え死にをしたと知らされたということです。

国土が鉱物資源に恵まれ、黄海道の平野は類まれな穀倉地帯なのだといいます。政権をほしいままにするものたちによって豊かな国土が飢餓の地に化したのです。Kさんの嘆きと悔しさ、そして空しさ。奥武蔵の美しい風景の只中で悔しさが倍増したのかもしれません。

川原に生えるカラシ菜を即席のキムチにして夕食の食卓に出してくれました。豊かな才能に恵まれた本当の意味で賢い人です。

夜になって意を決したように帰っていかれました。

 

 

 


『兄 かぞくのくに』を読んで

2012-08-21 12:30:38 | 韓国・北朝鮮

8月20日(月)晴れ

『兄 かぞくのくに』(ヤン・ヨンヒ著 小学館)という本を読んだ。

先日、テアトル新宿で映画「かぞくのくに」を観たときに買って、著者のサインももらってきた。

映画の原作という感じのノンフィクションで珍しく一気に読んだ。

著者の父親は朝鮮総連大阪本部の副委員長であった。多くの在日朝鮮人を北朝鮮に送り出した責任者の一人だ。

帰国運動の高揚期が遠ざかった71年になって高一の次男と中三の三男を北に送った。本人の「希望」だというが送った父親の立場がか

かわっていただう。

数ヵ月後の72年、こんどは朝鮮大学校の一年生だった長男が送られた。今度は本人の意思とはかかわりがなかった。組織の命令だっ

た。金日成の還暦の祝いに朝鮮総連が朝鮮大学生200人を「献上」することになり、その一員に指名されたのだ。

二人の弟を送り出したばかりの父はさすがに納得できず、中央本部に「長男だけは勘弁してください」と懇願したが聞き入れられなかった

という。かくしてまだ7歳だった著者は三人の兄すべてを相次いで新潟港から見送ることになった。

この生きた人間を「首領」への贈り物にするという発想は常人には想像もつかないがそれをやってのけたのが朝鮮総連である。

遠い昔、日本史の時間に「生口」という言葉を習った。こんな具合である。

107年、倭国王帥升らが後漢安帝へ生口160人を献じた(『後漢書』)。その後、卑弥呼239年景初2年)に魏明帝へ男生口4人、女生口6人を、243年(魏正始4年)に魏少帝へ生口を献じ、その後継者の台与248年に生口30人を魏へ献じた(『魏志倭人伝』)。

卑弥呼の時代に中国の王朝に奴隷として差し出された人々のことである。20世紀になって「在日の王」は卑弥呼の真似事をしたのであろう。王朝に忠誠を誓い、自らの地位の安泰を願ったのか。

こんなことが民主主義の日本でまかり通るから不思議だ。金日成の還暦の前後には朝鮮大学を各種学校として認可した美濃部都知事が訪朝し、金日成と会見して北朝鮮を褒め称えた。こんな具合だったのだ。

拉致問題が明るみに出てからこの事件もやっと表面化しNHKが番組を作った。当時、朝鮮大学校の副学長だった人の痛恨の思いを紹介した。

金日成に贈られた200人の朝鮮大学生の運命●http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/4fcfebd04e1a73a2bd90fde59f31b852

それから5年がたってこの本が出版され、映画化された。送られた当事者や黙って送ることしかできなかった家族の実像がようやく見えるようになった。

長兄は狂い死にし、三番目の兄は出世して商社マンという名の工作員?になった。父は功成って革命墓地に祭られた。

この一事を知るだけでもこの本は読むに値する。

 僕は東京朝鮮中高級学校に近い学校で働いたおかげで、「在日コリアン問題」を終生の課題とすることになった。だが70年代のあるとき、「朝鮮民主主義人民共和国」と「朝鮮総連」を「ともに天を戴かず」と認識してから、これらにかかわりがある人たちから意識して遠ざかってきた。そのせいもあって朝鮮総連を構成する人たちの社会のことをほとんど知らない。

これは今を生きる人間として正しい生き方とはいえない。こんな非人間的な組織がなぜ今も生き延び、社会に害悪を与え続けることができるのか。在日コリアンはなぜ、自分たちの手でこの組織を解体できないのか。よく学んでそれなりの対処をしなければ北朝鮮にかかわる人権問題は何一つ解決することはできない。

この本は朝鮮総連のエリート家庭に育ちながら、自分を生きることに挑戦し続けることができた、奔放な末娘の半生記ともいえる。「朝鮮総連」とはどういう世界か、今までのどの本よりも語ってくれているような気がした。

 


『かぞくのくに』をみて、ヤン・ヨンヒさんを応援する。

2012-08-19 09:11:51 | 韓国・北朝鮮

8月18日(土)晴れ

2時半から映画『かぞくのくに』を見た。終了後、ヤン・ヨンヒ監督の話を聞いた。

こういう人が(やっと)出てきたのか、僕は深い敬意を感じた。

兄に「北のスパイになれるか」と聞かれる場面がある。兄役の井浦新も妹(ヤン・ヨンヒ)役の安藤サクラも好演でこの映画の最大の見所といってもよいシーンである。

 ヤンさんは語っている。「(この)シーンを映画に入れるかどうかが一番、悩みどころでした。これを出したらお兄ちゃんに迷惑がかかるとか、母が知ったときのショックを考え、ずっと黙っていましたから。でも、どこか心の底で、こういうことを表に出せば、それ以上はできなくなるんじゃないかと考えました。拉致も明らかになるとできませんからね。」「スパイのことはすごく深い傷を負いました。それは兄から負った傷というよりは、今の組織とか国とか、すべての状況の中で、この強烈な記憶があるから、この映画を作ったのかもしれません。」(「民団新聞」8・15)

 横田滋・さきえ夫妻が「めぐみ」の名前を表に出すことを承知してわが娘の救援に立ち上がっていったときのことを思い出した。娘の「命」を見据えた夫妻のこの決断が北朝鮮の独裁者に立ち向かう不退転の闘いの出発点になった。いまだ成果を挙げるにはいたっていないが、全世界に問題の所在を知らせ、国論を統一して独裁政権をあわてさせ追い込むところまではきている。

 30歳過ぎのときに兄の口から出た独裁政権の「スパイになれ」という意思をきっぱり断ったヤンさんが10数年の歳月の後にそれを映画という形で社会に押し出した。横田夫妻をはじめとする拉致被害者家族が切り開いてきた運動がヤンさんという優れものの開き直りの精神を後押ししたのではないか。僕はそんな風に思う。

 10万人に近い人たちが北に送られた。金日成の還暦の貢物として贈られた朝鮮大学生だけでも100人はくだらない。その人たちの家族や友人の中からヤンさんに続く人が出てくるだろうか。朝鮮総連と北朝鮮の王朝にはっきりと背を向けて自分を語り始める人が続出してほしい。そのことだけが北の地で塗炭に苦しむ帰国者たちの運命を切り開く。

 自分たちの村内で日本の社会の批判には長けていても自分たちが直面し続けてきた独裁政権の罪業にはただただ沈黙するだけ。そんな在日朝鮮人「知識人」を僕は尊敬しない。一緒に歩みたい、友達になりたいなどととても思えないのだ。

ヤンさんはわたしの家族にはまだまだ映画にできる話がある。できることなら続きを作って行きたいといっておられた。自分にできる応援をしたいなあと思う。

 皆さん映画館に足を運んで「かぞくのくに」を見てください。どんな感想を持ったかを教えてください。この映画が多くの人に見られたらヤンさんがつぎの作品に挑戦できるのです。

 


『かぞくのくに』 監督ヤン・ヨンヒさんの話

2012-08-18 10:10:32 | 韓国・北朝鮮

『かぞくのくに』という映画の上映が始まっているようです。「北朝鮮帰国事業」で北に渡った兄の奇跡的な来日の二週間。在日コリアン2世のヤン・ヨンヒさんが自身の体験に基づく劇映画を作ったのだという。

長兄は金日成の還暦のときにお祝いとして北朝鮮に送られた一人だった。この事件については「川越だより」でも何度か紹介したが当事者の家族の話をヤンさんのインタビューで始めて聞いた。勝手ながら紹介させていただく。

出典●アジアプレスネットワークhttp://www.asiapress.org/apn/archives/2012/08/07113726.php

今日はテアトル新宿で映画(2時半~)上映後ヤンさんの話があるという。これから駆けつけます。

「北朝鮮と私、私の家族」 ヤン・ヨンヒ監督インタビュー2 ~長兄の帰国は組織の決定だった

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北朝鮮に帰国した兄が奇跡的に日本にやってきた。兄滞在中のドラマを描いた映画「かぞくのくに」のヤン監督へのロングインタビュー第二弾。なぜ三人の兄は、北朝鮮に渡ったのか。(聞き手 石丸次郎/アジアプレス)

◆サイキンキコクシャ

石丸:今日本に200人ちょっとの脱北者がいます。皆、元在日の帰国者と北朝鮮生まれのその子どもたちです。韓国にも大体200人くらいの帰国者が脱北して入っているんです。

ヤン:その人たちも元在日ということですよね。北に行って脱北して韓国にいる人。

石丸:僕はその「脱北帰国者」に50人ぐらい会っています。その中には70年代に北朝鮮に渡って、後に脱北して来た人たちもいます。そのうちの一人で、東京朝鮮高校の出身で70年代半ばに一家で帰った人がいる。彼女は北朝鮮に着いた後、60年代に先に渡っていた帰国者から、「何で今頃帰国して来たの?朝鮮がどんな所か、まだわかってなかったの?」と言われたというんです。

ヤン:私らはしょうがないけど、70年代に帰国するなんてあんたらはアホやみたいな感じですよね。

石丸:彼女に言わせると、70年代の帰国者は、60年代に先に帰国した人たちから「サイキンキコクシャ=最近帰国者」と呼ばれたそうです。

ヤン:あぁ、ニューカマーのニューカマーだ。

石丸:そう。ヤンさんのお兄さんたちのように71、72年の帰国者も「サイキンキコクシャ」なわけですよ。流れからいうと、62年ぐらいまでが熱気の中で帰った。

ヤン:中断しますよね、帰国事業が。

石丸:はい。68年から70年まで中断してます。

ヤン:その中断した時に、総連の決まり文句というか、「祖国へ帰る権利を取り戻そう!」となるじゃないですか。

石丸:帰国希望者が激減したので日本政府が事業を延長しなかった。ところが、それに総連が反発して運動を展開し、再開されることになったわけです。

ヤン:あれで帰国事業が終わっていればよかった。少なくとも兄たちは行っていなかったですね。

 

ヤン・ヨンヒ監督と石丸次郎 (撮影ナム・ジョンハク/アジアプレス)
◆長兄は金日成の還暦プレゼントとして北朝鮮に

 

石丸:72年に長兄さんも帰ってますね?

ヤン:72年の3月に金日成の60回目の誕生日の「プレゼント」として行きました。朝鮮大学校で200人を帰国させようとしたそうなんですが、そのうち100人が断わったので、どうしても残りの100人を確保せなあかんということで、総連組織が長男を指名したんです。だから、下の二人と長兄の帰国は完全に別だったと思います。上のオッパ(兄)を帰す時に、どれだけうちの両親が抵抗したか、勘弁してくれ!みたいなことを言ったかという話を、最近オモニ(お母さん)がし始めたんですよ。昨日の夜もまさしくその話で。

石丸:組織に対して?

ヤン:そう。

石丸:一人は残したいと?

ヤン:長兄の朝鮮大学校時代の同級生たちと会った事があります。兄が向こうに行って躁うつ病になったと聞いてびっくりしている人もいました。死んだことも全然知らない人もいて。オッパが北朝鮮行きを指名されたときの話を聞きました。当時、やっぱり儒教的なこともあるのか、金日成主席の60回目の誕生日、つまり還暦祝いのプレゼントとして、帰国する学生を指名することになったんですが、長男と一人息子は指名しないという了解があって、クラスで女の子が何人か指名されたらしいんです。で、うちのオッパの場合は長男だし、ましてや下の弟が先に、それもつい数か月前に行ったばかりなので、オッパが指名されたときには全員が、「嘘だろ!あり得ない」とびっくりしたと言うんですよ。

石丸:ふーむ。長兄さんの同級生がそう言ったわけだ。

ヤン:うちのアボジ(お父さん)はああいう性格で、万歳!も叫びつつ、「こういうところが組織のあかんとこや」と率直に言う人だったので、組織の中では、もうめちゃくちゃうざったく思われてたので有名だったんです。だから、ヤン・コノ、つまりオッパは、うちのアボジを黙らせるための決定的な人質だと。子供3人も行ったらさすがのヤンさんもおとなしくなるだろう、みたいなことが理由だったというわけです。「大げさに言ったらそういうこともあるのかな」じゃないですよ。「間違いない」ってオッパの同級生たちが言うんです。もう私は本当にめまいがするくらいびっくりして。いったいどんな時代だったのか、当時の朝鮮大学校って、今なんかは問題にならないくらい左寄りというか、文革みたいなもんじゃないですか。

石丸:そんなことがあったんだ......。

ヤン:うちのオッパはどんなつもりで北朝鮮に行ったんかなと思って。死んじゃいましたけどねえ。

石丸:お兄さんが指名されとき、ご両親はどんな反応だったんですか?

ヤン:さすがに長男が指名されたときに、「なんでや?」っていうことになって、アボジもオモニもびっくりして。下二人行かせたあと、長男は朝鮮大学校を出て、総連の仕事をするだろうから、趣味で音楽聴いて、クラッシック喫茶行ければええやみたいに考えてたと思うんですよ。だから最初指名されたときは、「総連の仕事をさせますんで長男だけは勘弁してくれ、一人ぐらい残させてくれ」って、総連の中央にアボジも一生懸命電話したって言うんですよ。人にも会いに行ったし。でもことごとく、「(幹部としての)模範を見せろ、アカン」という感じで。

石丸:組織決定に従わされたわけですね。

ヤン:当時グリル喫茶して商売してたオモニは、ノイローゼになりそうだったと言うてました。なんでそこまで言われなあかんのやろうって。総連組織の仕事を私らここまでがんばってるやないかと。長男を出せというのは、二人ではまだ足らないのかと。結局、問答無用みたいな感じで言われて、もうオモニは、準備が間に合わへんと。オッパに何も持たせず船に連れていかれて乗せられるようなことは出来ないので、泣きながらオッパが持っていく布団縫ってたんです。

「祖国訪問」を終えて日本に帰る時。ウオンサン港を離れた船のデッキから、港で見送る息子たちに手を振るヤン監督のお母さん。2001年。

(続く)

 

※8/4から封切りされたヤン・ヨンヒ監督作品「かぞくのくに」の上映情報です。
http://kazokunokuni.com/theaters/index.php

※在日朝鮮人の北朝鮮帰国事業
1959年から1984年までに9万3000人あまりの在日朝鮮人と日本人家族が、日朝赤十字社間で結ばれた帰還協定に基づいて北朝鮮に永住帰国した。その数は当時の在日朝鮮人の7.5人に1人に及んだ。背景には、日本社会の厳しい朝鮮人差別と貧困があったこと、南北朝鮮の対立下、社会主義の優越性を誇示・宣伝するために、北朝鮮政府と在日朝鮮総連が、北朝鮮を「地上の楽園」と宣伝して、積極的に在日の帰国を組織したことがある。朝鮮人を祖国に帰すのは人道的措置だとして、自民党から共産党までのほぼすべての政党、地方自治体、労組、知識人、マスメディアも積極的にこれを支援した。

ヤン・ヨンヒ(梁英姫)
映画監督。64年11月11日大阪市生まれ。在日コリアン2世。済州島出身の父は大阪の朝鮮総連幹部を務めた。朝鮮大学校を卒業後、大阪朝鮮高校の教師、劇団女優を経てラジオパーソナリティーに。95年から映像作家として「What Is ちまちょごり?」「揺れる心」「キャメラを持ったコモ」などを制作、NHKなどに発表。97年から渡米、6年間NYで過ごす。ニュースクール大学大学院メディア学科にて修士号取得。日本に住む両親と北朝鮮に渡った兄の家族を追ったドキュメンタリー映画「ディア・ピョンヤン」(05年)、「愛しのソナ」(09年)を監督。著書に『ディア・ピョンヤン―家族は離れたらアカンのや』(アートン新社・06年)、『北朝鮮で兄(オッパ)は死んだ』(聴き手 佐高信・七つ森書館・09年)、『兄―かぞくのくに』(小学館・2012年)。

「ディア・ピョンヤン」で、山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波部門特別賞、ベルリン国際映画祭フォーラム部門最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)、サンダンス映画祭審査員特別賞、第8回スペイン・バルセロナ アジア映画祭最優秀デジタル映画賞(D-CINEMAAWARD)を受賞。

「かぞくのくに」で、ベルリン国際映画祭アートシアター連盟賞、パリ映画祭人気ブロガー推薦作品賞を受賞、他現在も各国の映画祭から招待が続いている


朝鮮戦争から62年  朝鮮高校の歴史教科書を読んでみよう

2012-06-25 11:55:01 | 韓国・北朝鮮

6月25日、今日は朝鮮戦争勃発から62年になる日です。日曜日の払暁、北朝鮮の人民軍が韓国に攻め込んで3年にわたる同族相はむ悲惨な戦争が始まったのです。1950年(昭和25年)のことで僕は8歳(小3)でした。

 北(朝鮮民主主義人民共和国)の金日成(キム・イルソン)首相が中国の毛沢東主席の支持とソ連のスターリン首相の許可を得て「祖国解放」を旗印として始めた戦争です。人民軍はあっという間にソウルを占領し、釜山の近くまで攻め込んで「韓国」は滅亡の瀬戸際に追い詰められました。北朝鮮の思惑通り、「朝鮮の統一」が実現するかと思われたのです。

 9月に入って日本を占領していた米軍が本格的に介入し、韓国の滅亡は食い止められました。その後、米軍は北朝鮮の奥深くまで攻め入り、今度は米軍主導の統一なるかという勢いになったとき、中国人民解放軍が「抗米援朝」を旗印に「義勇軍」と称して参戦しました。ここからは実質的に「米中戦争」となり、53年夏の休戦に至るまで朝鮮半島のほぼ全域が阿鼻叫喚の戦場となり、人々は塗炭の苦しみを味わうことになりました。

 社会主義的統一も自由主義(資本主義)的統一も実現せず、分断を深め固定する結果となり、今日に至っています。

この戦争が北側の用意周到な準備のもとに始められたことは今日では誰の目にも明らかです。「東風が西風を圧する」という認識のもとに国際共産主義勢力が中国での勝利(1949年10月中華人民共和国成立)に続いて朝鮮半島でも「勝負」に出たのです。

 日本でも日本共産党が在日朝鮮人を先頭に立てながら反米武装闘争を展開し、アメリカ占領軍と吉田自由党政府と戦いました。彼らは当時、日本でも「社会主義革命」が成就できると考えていたのでしょう。多くの有為な若者がこの戦いに巻き込まれていきました。

 

 あれから60年の歳月が流れました。ソ連をはじめとする社会主義国は崩壊し、「社会主義」のあまりにも無惨な現実が誰の目にも明らかになりました。しかし、中国と朝鮮では社会主義を標榜してきた独裁政権が今日なお君臨し続けて中国・朝鮮の人々は無論のこと、東アジア全体の脅威となっています。

 僕は学生時代に社会主義(マルクス主義)を学びました。誰かに強制されたわけではなくそこに真理があると思うようになったからです。ソ連や中国、北朝鮮を「祖国」と思ったり、讃える気持ちになったことはありません。しかし、これらの国でも社会主義制度の下で人々の生活は改善されつつあると思っていました。共産党の独裁が過渡的にはやむを得ないもので「人民の敵」とまでは思っていなかったのです。

 朝鮮戦争についてもいくつかの疑問をそのままにして曖昧な態度をとりつづけてきました。今日のような認識に至ったのはソ連崩壊後のことであり、先人の著作に裏付けられてからのことです。

 曖昧にしてきた最たるものが「朝鮮戦争は南北どちら側が始めたのか?」です。

「認識には過程がある」と言いますが社会科の教師でありながら自分から解明する勇気に欠けていたことは否めず、まことに恥ずかしいと今では思っています。東アジアと日本の戦後を考えるとき、朝鮮戦争は決定的な出来事です。その評価を曖昧にして来たのですからその歴史観はいい加減だったことになります。

 拉致被害者の肉親や中国の文化大革命の体験者・北朝鮮から脱出してきた方々と出会うようになって我が罪の深さを思い知らされています。

今日に至ってもいけしゃあしゃあとウソの歴史を強要する北朝鮮の独裁政権と朝鮮総連。

日本の左派・人権派の圧倒的多数が今も自らの歴史観を問うことなく、彼らの工作に動かされていることは由々しき事態です。

漏れ伝わってくるニュースでは菅前首相の周りにも工作は及んでいたようです。与党を支持する日教組の幹部の中には北朝鮮の独裁者のお友達を自任する人が何人もいたのですから驚くほどのことではありませんが。

 左派の友人たちにせめて彼らの教科書に書かれていることを読んで欲しいと思います。日本の検定教科書に対すると同様に朝鮮学校の教科書にも目を通し、彼らが友達たりうるかを判断して欲しいものです。



 朝鮮高級学校教科書『現代朝鮮歴史 高級1』


  「第2編 祖国解放戦争(1950.6ー1953.7)」抜粋


 「共和国政府は…祖国の平和統一を終始一貫主張し続け、米帝と李承晩の戦争挑発策動が絶頂に達したときにも、なんとしてでも戦争を防ぎ平和統一を実現するためのあらゆる努力を尽くした。………しかし南朝鮮当局は…ついに全面戦争に挑発する犯罪の道へと進んだ。」(P77~78)

    添付画像

    (『現代朝鮮歴史高級1』P79)

     ②朝鮮戦争の開始と拡大


 1全面戦争への拡大


 全面戦争の開始、「国連軍」の参戦

 米帝のそそのかしのもと、李承晩は1950年6月23日から38度線の共和国地域に集中的な砲射撃を加え、6月25日には全面戦争へと拡大した。共和国政府はただちに李承晩「政府」へ戦争行為を中止することを要求し、もしも侵攻をやめないときには決定的な対策をとることを警告した。しかし、敵は戦争の炎を引きつづき拡大した。 

 6月25日共和国に作り出された厳重な事態と関連して朝鮮労働党中央委員会政治委員会が招集され、ついで共和国内閣非常会議がひらかれた。敬愛する金日成主席様におかれては、会議で朝鮮人をみくびり刃向かう米国の奴らに朝鮮人の根性を見せてやらねばならないとおっしゃりながら、共和国警備隊と人民軍部隊に敵の武力侵攻を阻止し即時反攻撃に移るよう命令をお下しになった。」(P79)

 (参考までに)

 「3年間の祖国解放戦争は、全朝鮮を占領し、さらにアジアと世界を制覇しようという米帝の侵略計画を破綻させた。また、米帝の強大性の神話を打ち砕いてしまい、下り坂の始まりとなり、民族解放のための世界人民の闘争を大いに鼓舞した。」(P111)

 「全世界の進歩的人民は、世界史上初めて米帝に打ち勝ち、祖国解放戦争を勝利に導かれた敬愛する主席様を「偉大な軍事戦略家」、「反帝闘争の象徴」として高く称賛し、わが人民を英雄的人民と称揚した。」
「朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会は、祖国解放戦争で卓越した軍事知略と指揮によって敵に殲滅的打撃を与え、祖国の歴史に不滅の業績を積まれた敬愛する金日成主席様に1953年2月7日、朝鮮民主主義人民共和国元帥称号を、7月28日には朝鮮民主主義人民共和国英雄称号を捧げた。」(P111~112)

(お知らせ)

 日本語訳教科書の入手先。 「星への歩み出版」 ☎FAX072-990ー2887 

                    〒581-0868 大阪府八尾市西山本町7-6-5 3F

参考図書  朝鮮学校「歴史教科書」を読む 萩原遼・井沢元彦著  祥伝社¥780

 


脱北帰国者の講演会  東大5月祭19日

2012-05-14 05:43:47 | 韓国・北朝鮮

北朝鮮を脱出してきた韓錫圭さんの講演が東大の五月祭であるそうです。僕の友人です。貴重な機会です、都合がつく方は是非足を運んでね。19日(土)午後1時、東大本郷キャンパス(地下鉄丸ノ内線・本郷3丁目)。

 残念ながら「きいちご移動教室」と同じ日で僕は富士山麓の開拓地を訪ねます。

 

【土井香苗ゼミ北朝鮮班 2012年度東京大学五月祭イラスト展・講演会】


北朝鮮難民救援基金の加藤博さん提供の強制収容所のイラストや、日本人妻問題や特定失踪者問題を中心とした資料の展示を行います。

 また、19日には在日2世の帰国者と日本人妻の祖母を持つ、日本在住の大学生の方を招き、講演会にて当時の状況、帰国事業の現実、北朝鮮の実態、現在の取り組みなどを実体験から語って頂きます。
 
北朝鮮の厳しい現状や人権侵害問題、日本人妻の問題や拉致問題などをより多くの方々に伝えるべく、今回の出展を決めました。
 

 展示ブースと講演会にて、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 

【1】イベント概要

①北朝鮮帰国者の方による講演会

【日時】5/19()13:00~15:30

【場所】東京大学本郷キャンパス法文2号館大教室

【内容】北朝鮮帰国者に、北朝鮮での過酷な生活、帰国事業の実態、私たちにできることは一体何なのか等を実体験から生の声で語って頂きます。

帰国者の方・北朝鮮に住んだ経験をお持ちの方からのお話を聞く機会は自分から求めない限り、今後もなかなかないでしょう。

そうした方々からお話を伺えるこの貴重な機会に是非お越し頂けたらと思います。

 

②展示ブース

【日時】5/1913時~18時・5/2011時~18時 

※同じ土井香苗ゼミの中国班と部屋を共有して展示しております。

20日の11時~12時・14時~15時は中国班のゲストの方(野田雅也氏)の講演があるため展示の閲覧はできません。

 

【場所】東京大学本郷キャンパス 工学部1号館14教室

http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_02_j.html 

丸の内線本郷三丁目駅より徒歩 7 )


【内容】

北朝鮮難民救援基金の加藤博さん提供の強制収容所のイラスト、日本人妻問題や拉致問題を中心とした写真や資料の展示を行います。

 

北朝鮮の人権侵害問題、そして北朝鮮班の活動の軌跡なども記されているパンフレットの配布も致します。

 

また、19日にはジャーナリストである石高健次さん作成のドキュメンタリービデオの放映も行います。

 

 

【2】 土井ゼミと 

当ゼミは、NGO団体ヒューマン・ライツ・ウォッチの土井香苗氏が講師を務める、東京大学 開講ゼミ:「人間の安全保障と人権」ゼミ(通称土井ゼミ)です。 学生がそれぞれの興味関心に従って国ごとに班を組み、フィールドワークを行います。

私たちは北朝鮮班に所属しており、北朝鮮の人権侵害問題に対し私たちにできることをしていこうと活動してきました。

詳しくは、展示ブースにて紹介致しますので、是非いらしてください。

 

 連絡先】

五月祭や当団体に関するご質問は、代表の山添までお問い合わせ下さい。

 

山添慎一郎 shinichiro.yamazoe@gmail.com

 

皆様のご来訪を心よりお待ちしております。

 

土井ゼミ北朝鮮班一同

 

 

萩原遼さん 朝鮮総連との戦い

2012-03-21 20:29:55 | 韓国・北朝鮮

3月20日(祝)☼

2時頃から萩原遼さんの講演があった。永田町・星陵会館。主催・「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」。

主題に入る前の朝鮮学校への補助金をめぐる大阪の戦いの報告が「面白かった」。萩原さんの面目躍如というか。

府知事が 一旦は交付に傾いたのをRENKや朝鮮総連の影の支援者などの協力を得て、支給を阻止したのだ。

先日「川越だより」でも紹介した初中級学校の子どもたちが金正日などへの「永遠の忠誠」を誓う歌劇の公演ビデオの公開とそれを報じた新聞記事が決定打となった。

見るのもおぞましいがこれが朝鮮学校の教育の真髄なのだろう。読者はどう思われるか、ご覧あれ。

  

金父子への忠誠を誓う朝鮮学校の生徒たち(平壌)

 ●http://www.youtube.com/watch?v=NpKhgWuzerU&feature=related

 

 

朝鮮学校補助金支給せず 大阪府、生徒の礼賛訪朝で

産経新聞2012年3月19日(月)15:58

 全国の朝鮮学校から選抜された児童・生徒が1~2月に北朝鮮を訪れ、故金正日総書記らに永遠の忠誠を誓う歌劇を披露していた問題を受け、大阪府は19日、朝鮮学校に対して今年度は補助金を交付しないことを決めた。9月議会で交付を決定した1校への補助金(約800万円)を取り消し、交付申請のあった7校に補助金を交付する補正予算案の2月議会への提案も取りやめる。

 府は、朝鮮学校への補助金の交付要件として、在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)との関係清算を求めている。

 府によると、北朝鮮での歌劇披露に関する産経新聞の報道を受けて、府議会の委員会で質問があったことから、学校側に状況を確認。学校側は、北朝鮮を訪問する生徒の取りまとめを行っていたことを認めたが、児童・生徒らに配布した書類の提出を府が求めたところ、拒否されたため、府は「総連との関係が清算されたとの確証が得られない」と判断した。

 松井一郎知事は、府内で朝鮮学校を運営する学校法人「大阪朝鮮学園」が、学校の管理運営については総連の影響下にはなく、独自に管理運営していると自身のホームページ(HP)に掲載したことを受け、開会中の府議会へ、7校に補助金約7300万円を支給する補正予算案を追加提案する方針を示していた。

(記事紹介終わり)

 

朝鮮学校の経営が朝鮮総連の生命線であることは総連結成以来自他共に認めてきた紛れもない事実である。大阪の学校だけが総連の支配から離脱したなどということを松井知事は本当に信じたのであろうか?馬鹿げたことである。

総連は補助金を欲しいためあれこれと策を弄している。萩原さんの話では大阪府政には今なお解放同盟の影響力があり、歴史的にその友好団体であった朝鮮総連に媚びる勢力が根強いらしい。橋下大阪市長が率いる「維新」も例外ではないという。だからこの攻防はまだまだ毎年続くことになる。

78になるまであと3年は頑張る。あとは頼むぞと言っておられた。

こどもたちをダシにして補助金をせびりとろうとする朝鮮総連のなりふり構わぬ姿を見ているとこの組織の終末も近いと言えるのかもしれない。

それにしても北朝鮮の独裁体制とそれを支える朝鮮総連の解体を何としても見届けるぞという萩原さんの思いと行動力には敬服するばかりである。その戦いは「赤旗」のピョンヤン特派員を追放された1973年以来、40年間にも及ぶ。

定時制高校時代のコリアンの友人をはじめ、おぞましい「社会主義」の犠牲になった人を多く知る人である。そうした友人たちの魂が乗り移っているのか。

東京の教員として僕が朝鮮学校・朝鮮総連と出会って42年が経つ。萩原さんの仕事の何分の一かは担う社会的責任があると自覚はしているが「兄やん」に声援を送るのがやっとである。

 教育業界で働く友人たちが朝鮮学校への「支援」が独裁に加担し、北朝鮮に閉じ込められている民衆の殺害に加担する行為であることを知って欲しい。

 


脱北者 「3族を根絶やしにする」

2012-03-20 10:06:07 | 韓国・北朝鮮

3月19日(月)☼☁

13時前、癌研有明病院の西尾医師の診断があった。

「タルセバ服用開始から4週間、血液検査・X線検査で格別の異常なし。このまま服用を続けることにする。」次回は4月2日。2週間後である。

鼻腔をはじめあちこちの湿疹がかさぶた状を呈し、ヒゲもそれないが、命の方が大事である。薬効の程は4月のCT検査ではっきりする。

「川越だより」を見ていて下さるNさんが声をかけてくれた。僕と同じくタルセバ服用で入院中とか。僕のガン友・Tさんが今朝退院したと教え

てもらった。元気に闘病中とのこと。お会い出来ず、残念。入間市住まいの方だ、あったかくなったら連絡をくれるかな。

 

夜、ある脱北者の近況を聞いた。北朝鮮に残っている家族の状況がただならぬ様相を呈しているという。「非国民」の家族ということで社会

的な圧迫が陰に陽に強まっているのだろう。

北の独裁者は脱北者の家族は3族を根絶やしにすると脅迫している。3族というのは父方、母方、妻方のことを指すらしい。

今日(20日)は天気もよさそうなので東京に出かけて萩原遼さんのお話を聞くことにする。

「川越だより」を覗いてくれる友人たちの一人でも多くが「北」を脱出してきた人々の苦悩にも思いを致してくれることを願う。

 

(資料)

 脱北者:英「脱北者には射殺命令が下される恐れ」

北朝鮮での人権問題の実態を暴いた報告書を公表
北朝鮮「人権報告官の証言は捏造(ねつぞう)」

 

 スイスのジュネーブで開催された国連人権理事会の会合に出席した韓国代表団は12日、現地での記者会見で「北朝鮮当局は最近、北朝鮮に住む脱北者家族の身柄を拘束している。北朝鮮当局は“脱北者の家族は3族を根絶やしにする”と以前から脅迫していたが、これが現実のものになってきているようだ」と述べた。脱北者家族のうち100人以上が、居住地近くにある政治犯収容所(北朝鮮に20カ所)に分散収容されているとの情報も公表された。

 

 自由先進党の朴宣映(パク・ソンヨン)議員は「数日前には咸鏡北道に住む脱北者家族が連行され、3歳の子どもが殴られて死亡した」と述べ、脱北者の悲惨な現状を明らかにした。

 

 一方、国連人権理事会のダルスマン特別報告官(北朝鮮担当)は同じ日に、北朝鮮での人権問題の実態について記した報告書を公表した。この報告書についてスイス代表部の大使は「報告官による勧告を歓迎する。北朝鮮が国際社会と協力し、人権問題の改善に乗り出すことを期待する」とコメントした。また英国代表部も「脱北者に射殺命令が下されている実態には憂慮を表明する。彼らは保護を受けなければならない」との反応を示した。しかし北朝鮮は「報告書は根拠のない話が捏造(ねつぞう)されたもので、西側諸国が北朝鮮を敵対視している結果だ。受け入れることはできない」と反論した。

 

 会議には米国務省のロバート・キング北朝鮮人権特使も出席した。キング特使は脱北者問題を国連で正式な議題とするため、ダルスマン報告官と意見を交換したという。

 

ジュネーブ=李恵云(イ・ヘウン)特派員

出典●http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/03/13/2012031301052.html


萩原遼さんの講演会

2012-03-19 06:03:52 | 韓国・北朝鮮

3月19日(月)

 あすの祝日に萩原遼さんの講演があるとの案内をもらいました。萩原さんは最近『北朝鮮 金王朝の真実』という本を出版されたばかりです。同郷の先輩で尊敬する「兄(に)やん」です。年をとってもエネルギッシュな活動をやめません。

僕は今日癌研の検査と診断があります。明日の天気がよくて出かける馬力が残っていたら兄やんの話を聞きに行きます。関心がある方がおられたらお出かけください。

 北朝鮮 金王朝の真実(祥伝社新書271)萩原遼『北朝鮮 金王朝の真実』(祥伝社)

  http://www.amazon.co.jp/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE-%E9%87%91%E7%8E%8B%E6%9C%9D%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%AE%9F%EF%BC%88%E7%A5%A5%E4%BC%9D%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8%EF%BC%92%EF%BC%97%EF%BC%91%EF%BC%89-%E8%90%A9%E5%8E%9F-%E9%81%BC/dp/4396112718

北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会関東支部学習会

北朝鮮と中国を考える

日時 3月20日(祝日火曜日) 午後1時半開場 2時開会
場所 星陵会館4階会議室(永田町駅下車6番出口)
http://www.seiryokai.org/kaikan.html

講師  萩原遼(守る会名誉代表)

ゲスト イリハム・マハムテイ(日本ウイグル協会代表)

参加費 500円


北朝鮮に対する中国の影響には様々な議論がありますが、現実に脱北者を難民条約に違反して北朝鮮に送り返し、かの独裁体制を支えているのは中国です。この日は、実際に中国に植民地支配され、自由も人権も、言葉すらも奪われてきたウイグルのイリハム・マハムテイさんをゲストに迎え、中国の実態について語っていただきます。

そして、萩原遼名誉代表からは、今後北朝鮮がどこへ向かうのか、そして、日本は拉致被害者や日本人妻救援のために何をなすべきか、また、中国と朝鮮半島の関係について、自由に語っていただければと思います。皆様のご参集をよろしくお願いします。

参考:イリハム氏が常務理事を務めるアジア自由民主連帯協議会ホームページ
http://freeasia2011.org/

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ここまでやるか、朝鮮学校

2012-03-18 13:19:24 | 韓国・北朝鮮

3月18日(日)☁

RENKが入手して公表した北朝鮮のTV映像を「産経」が記事にしている。東京朝鮮中・高級学校の副校長らが引率する朝鮮学校の「少年芸術団」が金王朝に忠誠を誓う公演を行なったという。

昔から似たようなことはやってきたが今この時期にこういうことをやる朝鮮学校の教師たちはどういう神経の持ち主なのか?

40年前、朝鮮総連は金日成への忠誠の証に還暦の祝いとして朝鮮大学生200人を献上した。これらの人々はどんな運命をたどったのか?想像するだに恐ろしい。

 

金日成に贈られた朝鮮大学生200人の運命 元副学長の告白

http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/4fcfebd04e1a73a2bd90fde59f31b852

 

今度はこどもたちを独裁者の生贄として捧げる。

こんなことをする学校が日本の地で堂々と開業している。

多くの自治体が税金でそれを支援している。政府は高校の授業料無償化にあわせて朝鮮高級学校を無償化の対象にするという。

左派・人権派に至っては無償化しないのは差別だと主張して朝鮮総連に同調している。

悲しいかな、これが日本の民主主義の現実である。

東京都が朝鮮学校への補助金を予算から削除したという。当然のことだ。

「憲法を破棄せよ」と公言する石原都知事の信頼度は高まるだろう。困ったことである。

 

 朝鮮学校生に「正恩氏忠誠」歌劇、 訪朝公演で 思想教育強化が鮮明に

2012.3.15 21:10 (産経)
平壌で金正恩氏の映像をバックに現地の生徒らと正恩氏をたたえる歌を披露する朝鮮学校の生徒ら(RENK提供) 朝鮮学校生に「正恩氏忠誠」歌劇、 訪朝公演で 思想教育強化が鮮明に 
平壌で金正恩氏の映像をバックに現地の生徒らと正恩氏をたたえる歌を披露する朝鮮学校の生徒ら(RENK提供)

 全国の朝鮮学校から選抜された児童・生徒約100人が1~2月に北朝鮮を訪れた際、故金(キム)正日(ジョンイル)総書記と新指導者、金正恩(ジョンウン)氏に永遠の忠誠を誓う歌劇を披露していたことが15日、民間団体が入手した映像から分かった。金父子への過剰な礼賛ぶりに保護者らからも反発が起きているという。正恩体制後の思想教育強化の表れとみられ、高校無償化適用や自治体からの補助金支給問題にも影響を与えそうだ。

 

RENK映像公表

 正恩体制になって初の旧正月に合わせ、朝鮮初中級学校で小学5年から中学2年に当たる生徒らが「少年芸術団」として東京朝鮮中高級学校副校長ら教員6人の引率のもと、1月5日~2月4日に訪朝。歌劇は迎春公演として1月25日に平壌で披露された。北朝鮮の民主化に取り組むNPO「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク」(RENK)が関係者から映像を入手し15日に公表した。

 映像では、男子生徒が舞台に現れ、「慈愛あふれる(金日成(イルソン))大元帥様生誕100年、父なる(金正日)将軍様生誕70年を迎える祖国の舞台で将軍様に私たちの姿をお見せしたかった」と涙を流し語りかける。

 

将軍様の補助感謝

 女子生徒らが舞いながら「将軍様、逝かせません。私たちを置いて逝かせません」と歌った後、「毎年、教育補助費(補助金)や奨学金を送ってくださり、私たちを守ってくださった金正日将軍様を永遠に忘れません」とのセリフに続く。補助金への感謝は日本の自治体へではなく、金総書記に向けられている。

 最後には、生徒らが「将軍様の遺訓を守り、金正恩先生だけをかたくなに信じてついていきます。敬愛する金正恩先生、どうかお元気でおられることを願います」と拳を振り上げ、忠誠を表明する。

 この模様は、朝鮮中央テレビが北朝鮮国内向けに放映。日本では、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)幹部ら一部にだけ録画映像の視聴が許された。しかし子供を朝鮮学校に通わせる幹部らからは「子供にここまでやらせるのか」と怒りを示す声が上がったという。

 視聴を限定したのは、3代世襲に反対する声も根強いとされる朝鮮総連内からの反発を見越した可能性もある。ただ、朝鮮総連の幹部会議で昨年、朝鮮学校校長が先頭に立って正恩氏への忠誠と愛国教育推進を宣誓していたことも判明しており、朝鮮学校での思想教育強化の流れは避けられそうにない。

出典●http://sankei.jp.msn.com/life/news/120315/edc12031521160003-n1.htm


3・8脱北者強制送還阻止 中国大使館前行動

2012-03-06 05:40:20 | 韓国・北朝鮮

3月6日(火)

入院15日目。今朝はめでたく退院です。

 

8日(木)正午、中国大使館前において抗議行動をするとの知らせを「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」のHPで見ました。

参加したいと思います。

 

中国政府の脱北者強制送還を阻止するための抗議行動を下記のように行います。

中国政府は不当逮捕している脱北者を直ちに希望する第3国へ移送せよ
中国政府は脱北者の意志を無視した北朝鮮への強制送還をやめよ

3月8日、守る会並びに関東脱北者協力会は、正午より港区中国大使館前にて、脱北者の強制送還に抗議行動を行います。ご賛同いただける方は、現地に集合して声を挙げてくだされば幸いです。
尚、守る会は来週になると思いますが、大阪でも抗議行動を予定しております。

北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会
三浦(電話080-3485-7189)

参考資料

中国で不当に逮捕された脱北者の強制送還を反対する日本関東脱北者協力会の要請書

現在、中国で不当に逮捕された80人余りの脱北者たちが再び北朝鮮に強制送還されようとする悲劇的な状況におかれています。

この頃、北朝鮮の金正恩政権は、「脱北者はもちろんその家族まで3代にわたって滅族させろ」と上から指示が下ったと伝わっています。もし脱北者たちが北朝鮮に強制送還されれば政治犯収容所に監禁されて非人道的な拷問や処刑といった厳しい処罰を受けることになります。

腹がいっぱいで住みやすければだれが命を懸けて中国に逃げますか?それでも中国に行けば死なないで生きていけるだろう、中国を経て韓国に行けるだろうという希望を持って中国に渡っていった何の罪もない難民たちです。

ところで中国政府は以前と同じように、脱北者を「不法入国者」で烙印を押して送還して北朝鮮に強制送還しようとしています。

それに対し私たちは、次の通り訴えます。

△中国政府は脱北者を難民として認定して強制送還するのを直ちに中止してくれるように願います。

△中国政府は脱北者たちが希望通りに大韓民国に移送するように願います。

△一方、日本政府は人権に対する国際協約に立脚して、中国で不当に逮捕された脱北者たちの強制送還中止を中国政府に協力に要請してくださるように願います。

関東脱北者協力会

出典●http://hrnk.trycomp.net/index.php