川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

抗がん剤は休止

2013-04-16 12:38:29 | 病状

4月15日(月)晴

前日の強い風でコリンゴの花びらが宙に舞いました。新緑へと季節が移っていきます。

昼過ぎ、癌研有明病院の西尾誠人医師の診断がありました。

「CT画像で見る限り、右肺に転移したガンは3ヶ月前よりは確実に増殖しており、抗がん剤”タルセバ”の効能はなくなったと考えられる」

先生からは新たな抗がん剤治療の提案もありましたがどれも確実に効き目があるとはいえません。副作用や体力の消耗を考えるとここら

で抗がん剤治療を休止するのが妥当かと考えました。先生も理解してくれ、ともかく一ヶ月、抗がん剤と縁のない生活を送ってみることにし

ました。

左肺摘出手術から7年4ヶ月、右肺転移から5年余りです。抗がん剤の点滴・服用を続けながら何とか元気に生きることができました。ここ

までこられたのは「僥倖」だと元主治医の中川医師は言ってくれました。いやな顔一つせず付き合ってくれた友人たちや四六時中付き添っ

てくれた妻のおかげだと思っています。各地の美しい風景やきれいな大気も応援してくれました。

親にもらった丈夫な骨格のおかげで片肺でも自転車や散歩に挑戦することができました。これらのすべてが僕の闘病を助けてくれたので

す。

これからも生活のありように変化はありません。いくらか疲れやすくなったかな、という感じはありますが、許される限り動き回りたいと思って

います。「命ある限り生きなきゃならない」。父の言葉を思い起こしながらあれこれと楽しい計画を練っています。これからもどうぞよろしく。


 

午後、Rさん一家に招かれて昼食のご馳走になりました。

「参鶏湯(さんげたん)」。ソラさんは烏骨鶏(うこっけい)丸ごと一羽ずつを調理して待っていてくれました。

近頃食が細くなって、本当に食べきれるかと思ったものですが、なんと見事に平らげてしまいました。われながら天晴れ!

妻の証言によれば僕がこのようにきちんと食べつくしたのは初めてだとのことです。

好き嫌いの激しいのが僕の欠点で自分から参鶏湯を注文することはありません。

ところがどうでしょう。この日は違いました。食べていくうちに美味しさが徐々に徐々にわかってきて本当にどんぶり一杯をきちんと食べるこ

とができたのです。

ソラさんの思いが一杯につまったご馳走だったからに違いありません。

 

 

 


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2 コメント

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先生~。 (横田初枝)
2013-04-17 00:36:15
鈴木先生
こんにちは。
いつもフェイスブックから先生の数々のご旅行や自然散策拝見させて頂いてます。奥様とご一緒の写真を拝見すると成増へお出でいただいた時が、昨日のようです。お元気な様子でなによりです。
 4/11テレビ朝日 モーニングバードにEggのパイオニア渡部和美先生の出演で、放映をしていただき、お陰様で、ただ今忙しい日々を過ごしています。
 夢と希望に、日々夢中して、今を大切に、今日という日に感謝して、笑顔・こころの笑顔でがんばってま~す。

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Re:先生~。 (keisukelap)
2013-04-17 03:42:37
たまには川越にも足を延ばしてね。
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