わたしが唯一行く場所。『MINTON HOUSE』
ジャズのお店ですが、そこのマスターは画家でもあります。これまでもパリで開催されるサロン・ドートンヌに入賞し参加してきましたが、今年もまた入賞した知らせを受け取っていたようです。
2012年
2013年
そして、今年。
今年は奥さまを連れてふたりでパリに行くことにしたようです。来月の半ばから10日間ほどお店は休業。きっと楽しい旅になることでしょう。おみやげ話を聞くのが楽しみです。
こうして三枚のポスターを見ていると、年々変化が見られ、角が取れて行ってるのかなぁとか、深く深く掘り下げていく深層にあるものとか、現物を見てみたくなります。青の色がとても美しくて、見惚れてしまいます。沢山の方に見てもらいたいなと思います。
昨夜はそのマスターの66歳の誕生日でもありました。そして三度目の入賞、それをかねて友人が集いました。でも、準備したのはマスター。逆なのにね、準備しなくちゃいけないのは私たちの方なんですが(笑)
いつもは誕生日には店を休んで奥さまとゆっくり過ごしていたマスターですが、来月のこともありそうそうお店を休んでいられないでしょ、とは奥さまの言でした。
久しぶりにお二人での旅行、うきうきしてると思いきや奥さまが
「なんか疲れるのよねぇ」
と言うとみんなが
「何、言ってるのよ。ほんとは嬉しいのにぃ~」
と言い、ばれたかという顔で奥さまが笑いました。
マスターが準備してくれたサラダは、隠し味ににんにくが入っていてとっても美味しい!
わたしと友人が入ったときには、すでにマスターの同級生夫婦がいてワインが1本開くところ。ワイン好きな二組の夫婦にわたしとYちゃん、そのあとKっちゃんが合流し、貸し切り状態になりました。確認しませんでしたが、多分お店のドアの灯りは消していたのでしょうね。
マスターのシチューは絶品!
ワインにとても合います。
マスターが
「今日は三つのお祝い。俺の誕生日と三度目のドートンヌ。そして、MOKAさんの連続入選」
と言ったので、わたしは大パニック。へっ?
「えー!なんでなんで?そんな祝いをするほどのことじゃないのに」
というと
「みんな一度目は まぐれだと思うんだよ。二度目はほぉ~って思って、これが三度目になると、やっぱり……ってなるのさ」
奥さまが
「MOKAさんのお母さんがまたいいこと言うのよ。入選したって教えたら、なんだまた同じかって。上を目指せってことなのよねぇ」
「親ってそうだよね。期待するというか」
「そうなんですよ。でも、がんばらなくちゃって思えるし」
そういうと、みんな読んでみたいと言うのですが、固辞した私。
「最優秀が取れたら、そのときはぜひ読んでください♪」
最もその頃にはおれたちあの世に行ってるかもなと、言われ、みんな大笑い。
思いがけず、嬉しいお祝いになって、プレゼントもいただいてしまいました。後で合流したKっちゃんが、ワインをわたしにって持ってきてくれました。あぁ、もっと上になれるよう精進しなくちゃ。
そして、Kっちゃんはみんなに1個ずつこんな物もプレゼント。
杉で出来たお猪口です。鼻を近づけると杉の香りがしてとてもいい気分になります。小さいけど高価なものです。手入れさえきちんとすれば、匂いは薄れないし、木の良さがそのままです。日本酒は飲めないので、当分は飾っておこうと思います。
さらに、彼の出張みやげ三点。この三点をめぐって、みんなで恒例の?じゃんけん大会です。
一番初めに勝ったのが、マスターの奥さま。小躍りして喜んでいました。彼女は一番上のクッキーを選びました。これまでわたしはじゃんけんには負けるというジンクス?がありましたが、なんと!二番目に勝ってしまいました。で、選んだのはさくらんぼ羊羹。今日、母にプレゼントします。
わいわいと話は尽きず、8時前からの集まりが12時近くまで続いていました。なかなかみんなが集うことはないので、本当に話題があちこち飛び、楽しい時間を過ごしました。お医者さんのSさん、仕事のときよりずっと柔らかくて、ワイン好きの話もまた興味深いものだらけでした。奥さまとはもっと話してみたくなりました。マスターのところに集まる人たちは、本当に刺激を与えてくれる方ばかり。久々に充実した時間でした。
それにしても、ワインたくさん空きましたね(笑)、マスター夫婦とSさん夫婦そろってワイン好き、どんどん進んでいくのもわかる気がします。それぞれ味わい深いものばかりで、ワイン三昧の日でもありました♪
さぁ、わたしは戴いたプレゼントのワイン、いつ開けようかなぁ……