秋の夜長は静かにふけて……
そんな秋の醍醐味もどこかへ行ってしまったかのようなこの頃のわたしの夜です。
なんてったって、ベッドの中がぬくぬくしていて、朝も寒いからなかなか出ていけない。まだまだ寒さに慣れない体なのですよ。
読書もなんだか進まないし。前は秋っていうとあれこれと夜を楽しむ感じがあったけど、今年の秋はなんというか、テレビの前に陣取って時間が過ぎて行くか、うたた寝するか、ハッとして無駄な時間を過ごしたと反省するものの読めないままの本がそこいらにあって、あぁ今日も無駄に過ごしてしまったのかと自己嫌悪に陥ったり。
秋は読書の秋とか、芸術の秋とか色々あるでしょ?そのどれも自分で満喫していないってことにイライラしているんじゃないの?
そうです、そうなんです(自問自答)
だから満たされない。自分で動かないで来るものを待っているだけじゃ満喫も何もありゃしないでしょ?
はい、そうです(答えてがっくり)
そんなパントマイムな自問自答の時間を時折過ごしておりまする。
そんなわたしですが、今日は母と小一時間いや二時間かな、じっくりと昔話に花を咲かせてきました。亡くなった弟のこと、弟が残していた日記、母と弟が過ごした何年間かをふたりで振り返ってきました。
弟は一体どんな思いで過ごしていたのだろうかと互いに思いを巡らしましたが、母はずっと自分が厳しい言い方をしてきたのではないかと悩んでいたことをこれまでも話していましたが、温泉で母と仲の良い方から「息子さんが離婚してあんたと一緒に過ごせたってことは、最高の親孝行だってことだよ」と言われて、すっと肩から力が抜けたと言っていました。
母は自分が多分先に死ぬだろうと思うと後に残された病気に苦しんでいる息子の行く末が心配で仕方がなかったから、つい厳しくしなければならなかったのだと思います。もっと優しくしてあげればよかったと思っている母にとって、その方が言う意味は〈息子さんが最後にあなたと一緒に過ごせたことは最高にいい時間だったんだよ〉ということだったのだと思います。わたしもそう思っています。弟はこの母の元で亡くなったことが一番安心だったのではないかと。
あれこれと、あのときはこうだったね、そうそうそんなときもあったねと母とずっと話しこんでいました。わたしが母と父と弟の入退院の繰り返しにずっと付き添ったことをねぎらい、お前がいたから良かったとしみじみ言う母の姿が少しにじんで見えました。
秋の夜長は、なんだか人恋しくなりますが、ひとりの時間もまた良いものです。
思い出という懐かしい友人と寄りそって過ごす時間が、わたしにはまだまだあるようです。
今日は母との話の続きをひとりでじっくり温めてみたい、そんな秋の夜長になりそうです♪
そんな秋の醍醐味もどこかへ行ってしまったかのようなこの頃のわたしの夜です。
なんてったって、ベッドの中がぬくぬくしていて、朝も寒いからなかなか出ていけない。まだまだ寒さに慣れない体なのですよ。
読書もなんだか進まないし。前は秋っていうとあれこれと夜を楽しむ感じがあったけど、今年の秋はなんというか、テレビの前に陣取って時間が過ぎて行くか、うたた寝するか、ハッとして無駄な時間を過ごしたと反省するものの読めないままの本がそこいらにあって、あぁ今日も無駄に過ごしてしまったのかと自己嫌悪に陥ったり。
秋は読書の秋とか、芸術の秋とか色々あるでしょ?そのどれも自分で満喫していないってことにイライラしているんじゃないの?
そうです、そうなんです(自問自答)
だから満たされない。自分で動かないで来るものを待っているだけじゃ満喫も何もありゃしないでしょ?
はい、そうです(答えてがっくり)
そんなパントマイムな自問自答の時間を時折過ごしておりまする。
そんなわたしですが、今日は母と小一時間いや二時間かな、じっくりと昔話に花を咲かせてきました。亡くなった弟のこと、弟が残していた日記、母と弟が過ごした何年間かをふたりで振り返ってきました。
弟は一体どんな思いで過ごしていたのだろうかと互いに思いを巡らしましたが、母はずっと自分が厳しい言い方をしてきたのではないかと悩んでいたことをこれまでも話していましたが、温泉で母と仲の良い方から「息子さんが離婚してあんたと一緒に過ごせたってことは、最高の親孝行だってことだよ」と言われて、すっと肩から力が抜けたと言っていました。
母は自分が多分先に死ぬだろうと思うと後に残された病気に苦しんでいる息子の行く末が心配で仕方がなかったから、つい厳しくしなければならなかったのだと思います。もっと優しくしてあげればよかったと思っている母にとって、その方が言う意味は〈息子さんが最後にあなたと一緒に過ごせたことは最高にいい時間だったんだよ〉ということだったのだと思います。わたしもそう思っています。弟はこの母の元で亡くなったことが一番安心だったのではないかと。
あれこれと、あのときはこうだったね、そうそうそんなときもあったねと母とずっと話しこんでいました。わたしが母と父と弟の入退院の繰り返しにずっと付き添ったことをねぎらい、お前がいたから良かったとしみじみ言う母の姿が少しにじんで見えました。
秋の夜長は、なんだか人恋しくなりますが、ひとりの時間もまた良いものです。
思い出という懐かしい友人と寄りそって過ごす時間が、わたしにはまだまだあるようです。
今日は母との話の続きをひとりでじっくり温めてみたい、そんな秋の夜長になりそうです♪