※※※
そっと手をかざしてみる
何年も使い古した裸電球が入った照明スタンドにすかしてみる
肌を通る血の筋が薄くあるいは盛り上がり
これが生きているってことかと
もう片方の手で甲をやわくなでた
照明は眩しさというよりは鈍い光を放ち
わたしの中にじんわりと沁みていくようで
モノクロの世界が似合うなとつぶやいた
真夜中
耳を覆うヘッドフォンからは
真新しい歌が流れ
わたしの細胞になだれこむ
今日のわたしを溶け出して
明日のわたしが生まれるように
明日は新しいわたしが目覚めますようにと
※※※
行き着く先は誰も知らない
どこに向かうのかは誰も知らない
自分のことさえままならぬのに
ましてやわたしのことなど
誰も気にとめることもないのだと
それが当たり前なのだと
思っているほうが楽だよ、と
言いきかせてみる
ちょっと がっかり?
ううん
それでいい
思うことは自由だ
誰も心の中までは邪魔できないだろ?
※※※
アクリル画。小さいサイズ。揺れる波・・・
※※※
そっと手をかざしてみる
何年も使い古した裸電球が入った照明スタンドにすかしてみる
肌を通る血の筋が薄くあるいは盛り上がり
これが生きているってことかと
もう片方の手で甲をやわくなでた
照明は眩しさというよりは鈍い光を放ち
わたしの中にじんわりと沁みていくようで
モノクロの世界が似合うなとつぶやいた
真夜中
耳を覆うヘッドフォンからは
真新しい歌が流れ
わたしの細胞になだれこむ
今日のわたしを溶け出して
明日のわたしが生まれるように
明日は新しいわたしが目覚めますようにと
※※※
行き着く先は誰も知らない
どこに向かうのかは誰も知らない
自分のことさえままならぬのに
ましてやわたしのことなど
誰も気にとめることもないのだと
それが当たり前なのだと
思っているほうが楽だよ、と
言いきかせてみる
ちょっと がっかり?
ううん
それでいい
思うことは自由だ
誰も心の中までは邪魔できないだろ?
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アクリル画。小さいサイズ。揺れる波・・・
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