今年『君の名は。』が話題にあがったとき、娘が新海監督の『言の葉の庭』見たけど良かったよ、と言っていた。
そのときは、じゃあ後で借りてこようかな、なんてぐらいに答えていた。
でもレンタルショップに行ってもいつも借りられてばかり。そのうち諦めた。
それが先週残っているDVDを見つけた。他にも見たかったDVDがあったのでかなりの本数を借りた。一週間レンタルだからって先延ばし。とうとう一番最後に残ったのが『言の葉の庭』
今日のお昼まで(本当は昨日だったけど最近次の日のお昼まで返せばよいということを知った)見終えればいいのだ。そんな気分でいたせいか、ずるずると見るのを先延ばし。
今日見なければだめだ。そんな尻に火がついた状態で見始めた。
なんだなんだ! この映像は!
これが描いたものだっていうのか?
そんな驚愕を味わった。頭をがつんと打たれた気分。
そして「しまった!」という気分。
なんでこれを一番先に見なかったのだろう。見ていればまた繰り返し見ることもできたはず。一週間という長い間があったから。
なのになのに返却時間が迫っている。
こんなに自分がおバカだと思ったことはない。
DVD最後に流れるテロップ。誰が歌っているの? 秦基博『Rain』・・・ あぁ、そうか。そういえばカラオケで娘がいつか歌っていたなあ。
最後に監督の名が流れ・・・ ん? まだ続きがあるの?
なんとなく期待していた。
雪が降る中で彼が取り出した靴、そのデザインの美しさとこの映画の美しさが重なり合っていった。
雨がこんなにも綺麗で街がこんなにも綺麗で、行き交う人ひとりひとりにストーリーがあるのだなと思いながら。
『言の葉の庭』公式サイト 予告編を見ることができる。