心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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誰がだれやら

2017年02月24日 | 母のこと
午後3時。月曜から木曜まで。
BSフジ見逃せない。のは、我が母。

母にとってもっかのところどのテレビ番組よりも一番夢中なのが午後三時の韓国時代劇ドラマ。
同じ韓国ドラマでも時代劇ものがいいらしい。毎週ではなく月曜から木曜の連日入るというのもまた待ちきれなかったり、忘れたりすることがなくて良いみたいだ。
でも何かアクシデントがあって見ることが出来ないと困るので連続ドラマ設定の予約録画をしている。番組が始まって10分ほど過ぎたときに
「あれ?母さんもう始まってるんじゃないの?」というと、余裕しゃくしゃくな顔で
「追っかけて見れるから大丈夫」という。追っかけ? 初めて聞く言葉に怪訝な顔をして聞くと
「今入っているのを撮っているのを選ぶと最初からすぐ見ることができるんだよ」と得意そうな顔をした。
最近知ったらしい(笑)。わたしは今までそういうやり方で録画番組を見たことが無かったので、ちょっと「おぬしやるな」といった気分だったが知らんぷりしておいた。

で、肝心のドラマだが、これまでわたしはあまり夢中になって見ている母のそばで一緒に見ることはなかった。それが母にはつまらなかったらしい。自分が面白いなと思ったときにそばで一緒に興奮してくれる人がいるのといないのとは全然違うのだと。そういうものなの? わたしはどちらかというと一人で夢中になって見ているほうが安心だけど。
これまで入っていた「火の神~」が終わり、新しいのが入っている。それが『六龍が飛ぶ』という番組だ。

六龍が飛ぶ ←こちら

時折、台所から戻り今の進捗状況を確認すると結構面白い番組だということに気づく。
わたしはこういう何人かが結束して悪事に刃向かっていくといったシチュエーションが好きなのだ。荒野の七人に代表されるようなね。
それに当てはまるような感じのドラマになっていく予想がして今回はチョコチョコ見てしまう。でも台所作業とか家事がメインなので内容をしっかり把握しているわけではない。
コマーシャルのときに顔を出し母にドラマがどうなったかを聞く。
母が一生懸命説明するが、説明しているうちに続きは始まる。説明が終わらない。その間、母は画面を見るのがおろそかになる。
「母さんもう始まったよ」というとようやくテレビの方を見る。ちょっと見ないでいると、すでに画面は6年後というテロップが流れていて、一生懸命説明した登場人物がすでに成長していたりする。
母はテロップを見逃していて、今まで見ていた人が出てこなくて見たことも無い人が出ていると、頭が混乱する。
逆に母の説明を聞きながら画面に目を向けていたわたしは、子供時代のあの子がこの人だなと思ったりする。だが、母には誰がどの人になったのかが分からなくなる。
「頭がこんがらがる」
「名前が沢山出てくるからね~。わたしでも分からなくなるよ」
「この人はあの兄妹の兄さんの方か?」
「そうだと思うよ」
「妹はどこに行ったんだ?」
「わからないよ」(だってまだ大人になった妹出てこないもん)
そんな感じで見ていると、たまに子供時代の回想部分が出てきたりする。するとまた母の頭が混乱する。
わたしはそばで説明する。

わたしよりもしっかりずっと見ている母だけど、たまに見ているわたしの方が内容を理解しているなと思うこともしばしば。
まあ、これでいいか。
今のところ誰がだれで、誰が大きくなってこうなったのか謎解きみたいな気分でいるのもまた楽しいと思えば(笑)。
それにしてもこのドラマ、TSUTAYAで調べたら、2回分が収録されて33巻も出ていた。まだまだ先は長いぞ、母さん。
お楽しみが長くあって良かったね。