心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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今日のワンシーン

2020年03月25日 | ほんのすこし
母がお風呂から上がってきた。足が悪く歩くのもゆっくり一足一足だ。すかさず母の腰にバスタオルを巻く。それから母が前に作ったバスタオルで作った上着?を出して、不自由な右の腕から通し左の腕を通した。
「助かるなあ」と言い、居間に入っていく。
それも一足一足。一歩を踏み出すのに時間がかかる。わたしが見ていると
「まるで嫁っこみたいだな」と苦笑いした。
「なんも。母さんは可愛いから大丈夫だあ」と応えるとわたしの返事が思いがけなかったのか、照れくさかったのか、反論しなかった。

そうだよね。
お嫁さんの道中はゆっくり一歩を踏み出すのに時間がかかるよね… って、ん?
母さん、お嫁さんじゃなくて、花魁(おいらん)道中じゃないの?

って思ったけど、あえて口にしなかった。


愛おしいと

2020年03月25日 | 朝のことば&つぶやき
※※※

ときの流れを止めることはできないけど
その日その日に生きた自分が一瞬のひとときにいたということは
過去の欠片になって
鈍い光を放っている

今在る、わたし
過去に在った、わたし
どれもかけがえのないわたし

わたしというものがこの世にひとつだけだということ
その奇跡を
そっと胸の中でかみしめる

いったいわたしはどこまでいくんだろう
昨日と変わらぬときを過ごしているけど
昨日と同じことを思ってはいない
空が昨日と同じではないように
昨日のわたしではない今日のわたしがいる

ただ同じだとすれば
わたしの周りにあるものを
愛おしいと思える気持ち
それだけは昨日と同じみたい

※※※