
の出しで完全なる手詰まり。
ても引いても確実に8番に手玉
が当たってしまいます。
出しミス。

案の定そう(笑

手玉をヘッドに置いて、また8番
的玉がクッションに近い程簡単
です。順ヒネ引きで簡単に出る。



Artistic World Championship Schelles (BEL) 2008
地球上で一番難しいビリヤード。
それがアーティスティック競技
だ。
いわゆる曲玉というもので、誰
でもできるものではなく、超高
度な技術を持つ選手のみが種目
課題をこなせる。
ポケットのプロやA級でもこな
せない。
ただし、キャロムのスリークッ
ションの選手はこなせる。
スリーの選手は、ビリヤードの
基本技法や特殊技法を全て実行
できるからだ。
ポケットなどはマッセさえ一つ
もできない人だらけだが、スリー
クッション種目は、キュー操作
全域を知悉していないとプレー
にならない。
ただ、スリー選手といえども、
選手により優劣は当然ある。
総じて言える事は、ポケット
オンリーの人間よりもスリー
クッション選手の方が遥かに
ビリヤードとキューさばきを
知っているという事実だ。
ポケット・ビリヤードは全玉
撞きスポーツの中で一番簡単
で、厚みを取ってコンとキュー
で撞けば全部穴に入る。素人
でもできる。
プロでさえチョン突き玉転がし
でプロ肩書で世間に出ている人
がかなりいる。高度な技法を
持っているどころか、ナイン
ボールとテンボールしか知ら
ないのにトッププロ面してい
るプロ選手もポケットにはい
る。総体的にビリヤードとして
のレベルがかなり低い。
キャロムやアーティスティック
では、キューさばきの全てに
精通していないと一切プレー
が成立しない。
実はフラットジョイントがタッチ
が良い。
仕事を正確にダイレクトに撞き手
に伝えるのだ。
ただし、木ネジが最高なのだが、
脱着を繰り返すとシャフト部の
ネジが摩耗する懸念がある。
多少打感が損なわれても、ブラス
ネジや樹脂メスネジの仕様のほう
が耐久性は高い。シュレーガーや
ヨシムラ、古い石垣などは樹脂の
ネジを多用していた。
別な打感を決める要素を構成する
パーツとしてタップと先角がある。
これは、これまで多く語られて来
たので割愛する。
だが、ハイテクシャフト以外で先
角の内部構造が及ぼす撞球態様へ
の変化について言及されたものは
少ない。
実は、材質だけでなく、取り付け
方や内部の形状によって打感はか
なり変化する。
1980年代のショーンなどは優れた
音質と打感で有名だったが、あれ
は象牙やマイカルタをただのネジ
切り装着しただけではない内部構造
になっていたからだ。
また、ショーンは本物のパイロッ
テッドジョイントであり、ねじ込み
はキツキツだ。シャフトネジに気
休め程度にでべそがあるナンチャ
ッテパイロッテッドではない。
アダムやTADのパイロッテッドは
凸部が凹部と接触せず、パイロッ
テッドの機能は持っていない。
パイロッテッドの凹形バットジョイ
ントにフラットフェイスのシャフト
を連結しているのと同じだ。
だが、これがパイロ凹部とフラット
シャフトの組み合わせという変則
状態により、フラットフェイスの
機能を発揮しているという別構造
効能を奇しくも得る結果となって
いる。ショーンなどの本物の強
連結のパイロッテッドではない
折衷から来るフラットフェイス
効果。
そしてそれは、完全フラットとは
また別な撞き味(バット側に凹部
があるため振動収束が全フラット
とは異なる動きを見せる)を得る
結果に繋がっている。
これは好みの問題だが、私は完全
フラット+フラットよりも、フラ
ットシャフト+パイロッテッド金
属ジョイントカラーの組み合わせ
の打感が好きである。
繰り返すが、申し訳程度のでべそ
タイプのシャフト凸部のパイロッ
テッドは本物のパイロッテッドで
はなく、「パイロッテッド風」で
あり、本来の連結密着性を追求し
たパイロッテッドジョイントでは
ない。疑似パイロッテッドだ。
だが、それが独特の効果を生む。
実利としては、フラットフェイス
+パイロテッド凹部の連結と同じ
効果が出る。
でべそナンチャッテパイロは、金
属部分が数ミリバットエンドに
突出しているので、振動バランサー
の役目とバランスポイント後退の
役目も持つ。
厳密にはフラット+フラットと
疑似パイロ+パイロ凹部バット
では打感に微細な差異があるが、
それは好みで選択できる。
アダムの18山や14山、TADの18山
は疑似パイロシャフト+パイロ凹部
バットの組み合わせから来る打感
だ。それは多くの人が体験してい
る。
ただ、疑似パイロを本物のパイロッ
テッドかと勘違いしている人は多い。
それは、構造体の「差異」の識別
と、それから来る機能的現出挙動
の識別ができていない事に繋がる。
つまり、形状の違いを見て考察し、
実際の撞球実践の現実から構造に
よる差異の表出を把握していない
という事だ。
形状が異なる物体は異なる動きが
あるのは当たり前の事なので、
たとえその現出現象が微細であっ
ても、それはきちんと見抜いて
判別できるほうが良い。
キューという道具により肉迫して
親密になれるからだ。
どの構造と現出現象を選択するか
というのは完全な個人的な好みの
問題だ。
ただ、物理現象は物理的現象とし
て現れているので、それは把握で
きるほうが何も判らないよりは
いいだろう。
ジョイント、先角、タップの在り方
とても大切。