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最高なのだ。
昔はそんなに並ばなかった。
虎ノ門の砂場と共によく行った。
上野の藪は小学生の時から行っ
てた。御徒町にモデルガンを買
いに行った時には藪で蕎麦だ。
つまり、50年以上前からの馴染
みだ。以前の建物の時から。
細めの美味い蕎麦とシャキッと
した甘すぎないツユが持ち味。
藪、更科、砂場で江戸そば御三
家、そこに満留賀(まるか)を加
えて四大そばと呼んだりする。
どの系列もとても美味い。
そして、決め手はそばチョコに
入れるツユだ。
このツユはただの出汁醤油で
はない。手が込んでいる。
江戸蕎麦=日本そばを味わう
ならば、「もり」だ。
というか、蕎麦は「もり」。
これが王道。
刻み海苔載せのザルなんてのは
本当はあり得ない。海苔の香り
と味わいが蕎麦の風味を台無し
にする。
頼むならば「もり」だ。
だが、田舎に行けば行く程、
ザルしか無い。これは東京を
出てちょいと埼玉あたりでも
もうザルになっちまう。
出てちょいと埼玉あたりでも
もうザルになっちまう。
かけそばで蕎麦を味わうよりも
天ぷら蕎麦が温蕎麦の標準かと
勘違いしているフシがある。
シンプルな素蕎麦である「もり」
と「かけ」こそが蕎麦の基本だ。
そして、両者でどちらかという
と「もり」である。
なので、現代でも、食レポや
店舗紹介で江戸の蕎麦屋を紹介
する時には決まって「もり」が
出てくるのだといえる。
あと、蕎麦湯は必須。
蕎麦を食べ終わった残りのチョコ
にツユを注いで熱い蕎麦湯で和え
る。
めちゃくちゃ美味い。
蕎麦と握り鮨なら東京。
理由は本家本物本場物だからだ。