二輪というのは競技車両で
なくば二人乗りは当たり前。
欧米ではタンデム走行は常
識だ。
日本では二人乗り走行を嫌
う人も多いが、誰でも乗せ
る・乗るのではなく、命を
預かる預ける心構えのある
人でタンデムするのがよい。
タクシーのように誰でもど
うぞ、ではなく。
私もことしの夏には87才の
母を後ろに乗せて往復80数
kmをベスパで走った。
食事したイトコの飲食店では
「ベスパ・・・老婆の休日だな」
と母はいじられてたが(笑
イトコの息子は今密かにバ
イクの免許を取りに行って
るらしい。もうおっちゃん
なのだが。家でニタニタし
ながらブーツ履いたり脱い
だりしてるので、親である
イトコから「おまえなんし
ょーるんな(何やってる)」
と言われたらしい。
母を乗せて二輪で走るのは
1980年以来だったが、一応
乗せる前にタンデム者の注
意点は説明して理解しても
らった。
二人乗り可な二輪には後部
座席が必ずついている。
二人乗りを前提として車が
作られているのだが、走行
設計においては一人乗りで
本来の機能を発揮させるよ
うな設計車両がほとんどだ。
タンデム走行ではタンデム
独自の走法理論がある。
ただ、基本は遠距離ツーリ
ングなどで重たい荷物を積
載した時と同じだ。
後部乗車者にも体重移動な
どは一切させず、荷物にな
ってもらう。でないと曲が
れない。
そして、ブレーキ時にはス
テップを踏ん張る事をタン
デム者には必ずやってもら
う。正規のステップの使い
方、正規の重心制御のやり
方をタンデム者にやっても
らう。
運転者は腕突っ張り運転な
どでは走行はおぼつかない。
運転者も正しい正規の乗り
方ができる人でないとタン
デム運転は不可能。
だからかも知れない。
最近タンデムを嫌う人たち
が多いのは。一人乗りでも
運転が不確かでおぼつかな
いのに、二人乗りなどでき
る要素が無い。一つも無い。
注意点は、積載により重量
が増すので、ブレーキの利
きが悪くなる事と、フロン
トが寝るので曲がりにくく
なる事だ。
これだけは押さえておいた
ほうがよい。
世界一安全な二人乗り。
世界一の二輪操縦技能師で
ある無冠の世界チャンピオ
ンとも呼ばれたランディ・
マモラによる二人乗り。
マシンコントロールは世界
チャンピオン以上だった。
だが、いつも世界2位(笑
ひょうきんな人だったから
かGPライダーの中ではダン
トツ人気だった。
私も一番好きな人だった。
今こんなことしたら、コン
プラ世界警察いい子ちゃん
ぎゅうぎゅうじめ管理者に
よってGP出場停止になるだ
ろう。
二輪には二人乗りについて
も物理特性に合わせたメソ
ッドがある。
そういうのは頭脳で座学で
学んでも意味は無い。
正しい物理特定を知悉して、
そして自分で実践するのだ。
まずは「正しい動き」を
「正しく正確に克明に」把
握する走行知能の発揮から
開始される。
二輪走行というものは、すべ
て知力と技能でこなすもので
あるので、その定理は不動。
時代を超える永遠不滅の不朽
性を持つ。
バカは二輪の運転はできない。