ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




えー、タイトルの事には触れないでください(笑)。

バッハさん。知ってますか?ヨハン・セバスチャン・バッハさん、です。はい、今日はせっかくですから名前だけでも憶えて帰ってくださいよー。そのあまりに偉大な功績ゆえ。、大バッハ、などとも呼ばれますね。すごいですよ、名前に「大」って付いちゃうんですよ。どうですか、

大川村ケン

なんて(笑)。完全に名前負けしますね

はい、現代音楽の父、大バッハさんですが、1685年生まれで、1750年に65歳で亡くなるまで1000曲以上のポップソングと20人もの子供を作っちゃったという(笑)、スゴイ人です。当時はヒットチャートなんてないですからね、こういった現在「クラシック」なんて呼ばれちゃってる音楽がメインストリームでして、要するにポップスだったんですよね

エジソンがレコードを発明するのはもっとずっとあと、1877年ですから、まぁ昔の人ってのは今みたいに自分の家で音楽を聴いたり出来ないんですよね。もっぱら、貴族は音楽家を雇って宮廷で(ホテルでよくクラシックが流れてるのはこの名残りですね)、普通のお金持ちは劇場へ、民間の人は教会なんかへ足を運んで、それぞれ音楽に触れていたわけです。あ、余談ですけど教会の天井が高いのは、音を良く響かせる為なんですよ。賛美歌とかフワーッって荘厳な感じ、しますよね。ゴスペルとかも。

おっとと、バッハね(笑)、このCD、最近買ったんです。「平均律クラヴィーア 第一集、第二集」。聴けば何曲かは、誰でも知っていると思います。実にいいんです、これ。

そもそもなんで、現代音楽の父とかって言われてるかって言うとね、ほんとうにジャズ~ポップスのエッセンスを、音楽理論的に分析するとよく解るんですけど、もう、この人がほとんど全部やっちゃってるのね(しかも即興でだったりするからオソロシイ)。

というか逆に、バッハの音楽を元にして、いわゆる音楽理論が作られた、というわけなんですよ。詳しくは専門書に譲りますが、その指標というか、エポックメイキングな作品の一つが、これです。音楽を調性から解き放った、ということで。ってのはそれまでの音楽は調性的に「平均じゃなかった」んです。使われない調ってのがあったりして、今みたいに自由に転調ができなかったり、ね。ま、この辺は楽器の「調律」に関係してくるんですけれど、深くなるんで、また。

そして、どれだけポップかっていう証拠の一つに、このクラヴィーアに始まるバッハの音楽は、今でもCMやドラマ、映画で、もぅ世界中で毎日のように、やたらめったら使われてます。そのくらい、合うんですよ、生活のどんなシーンにも。完全に、歴史を貫いてしまっています。それだけ彼の音楽が強烈な光を放ち続けてるってことなんですが

あー、バッハさんと同時代、バロック時代ですけれど、ヨハン・パッヘルベルさんって人が、「カノン」っていう超有名な曲を書いてます。学校で聴いたかなー?まぁ聴けば一発で、「ああ、なんだ、これかぁ!」だと思いますが、この曲のコード進行ってのが、もう黄金進行とも言えるほどめちゃくちゃ日本のポップスと、ひいては日本人と親和性が高いんですよ。ぱっと挙げてみますが、「なごり雪」「翼をください」「YaYa あの時代を忘れない」「TOMORROW」「浪漫飛行」「さくら」「風立ちぬ」「クリスマス・イヴ」「負けないで」・・・

 

えー、あとたぶん一万曲以上あります

 

ほんとね、これでもか!ってくらいあるんですよ、カノン進行で、「バロック時代のポップスのコード進行で」作られた日本のヒットソングって。メロディーが違うだけ。

あー、長くなったなー。語っちゃったなー。すいません(笑)。あ、ちなみに写真のこのクラヴィーア、最近の超愛聴盤なんですが、これ演奏しているのが、なんとあのキース・ジャレット(4月6日のブログ参照のこと)なんですよ。あぁ・・・たまらないです。即興ピアノの第一人者キースが、300年余りも昔の、それこそ即興の神、バッハの作品を、

 

「音符通り」に弾いている

 

これ、すごいことなんです。音符通りに弾く、つまり他の人が弾いたとおりに完璧に弾くって、ものすごい大変なんですよ。なので演奏のスキル、難易度で言ったら、クラシックやってる人が間違いなく一番スゴイです。僕は、クラシックはさっぱりです。なので「大」は永久に付きませんねー。まぁ背だけはそこそこ大きいんですけどねー(笑)。



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