本日のリハーサルも、やはり怒濤ではございましたが(笑)、
お陰様で順調に進みまして、そろそろ、”リハでの”完成形が見えてきたところでございます。
「リハでの」というのは、勿論、
本番にならないと分からない。
本番は、変わるよね。
ということなわけですが、
これは、映画や小説、絵画などの他の芸術分野とは、ちょっと違うところだと思います。
「良し出来た!完成!」
といったもの、映画、小説、絵画が、お客さんの手に渡った瞬間に、違うものに変化したら、これはびっくりですよね。
話の筋が変わってしまうなんてことは、どうしたって無いわけですし、セリフ回しがかわってしまうこともありません。
でも、音楽は、特にライブに関しては、お客さんの前で演奏したものが、その日の完成形であり、
いってみれば、その日の”商品”でもあるわけです。
ライブのチケットには、アーティストの名前はありますが、
その”本当の完成形”は、アーティスト本人にすら、分からないという。
しかも、毎回。
でも、お客様は、期待値を含めて、チケットをご購入して集まって下さるわけで、
でも、その”商品”価値は、毎回変動する、ともいえるわけです。
勿論のこと、”当然分”、”期待値分”を合わせて、さらにそれを越えるものが出来てしまい、それをご覧頂ける、体験して頂けることもあると思いますが、
実は僕たちは、・・・毎回、それを目指している、のだと思います。
出来たら、期待値以上のものを、「えー、こんなだとは!すごいー!」と思って頂けるものを、ご覧頂きたいのです。
ですので、
”リハでの”完成形は、
あくまでも、その最低限のもの。
本番では、もっともっと、良くなるのです。
お客様の存在と、その力が加わることによって。
ライブって、音楽って、本当に面白いと思います。
視覚的な部分を除けば、あとは、ひたすら”空気の振動”なのですから。
明日もリハーサルは続きます。
そして、このリハーサルの完成形が見えたころというのは、
・・・そろそろ、お客様が恋しい頃、でもあるのです(笑)。
ではー。